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備忘録 2024/9

お久しぶりです。8月に入ってから仕事が忙しくなり、しばらく潜っておりました。
社畜の仮面とほっかむりを身に着け、つかの間の社畜ごっこに勤しむ2ヶ月間でしたが、自分なりに「これは後々読み返してニヤリ……したいな……」という出来事がありましたので、備忘録として記録します。

ちょっと長いですが、よろしければしばしお付き合いください。


ちいかわレストラン初入店

9月某日、念願叶って『ちいかわレストラン』への初入店を果たす。

完全予約制であり、かつその予約枠は界隈でもプラチナ・チケットと名高いちいかわレストラン。7月末に当選通知が届いた時はソラモーうれしくて、喜びの雄叫びをあげたものです。
年間で仕事が最も忙しくなる『ウキウキ!秋の忙殺★キャンペーン』真っ只中のド平日ではあったが、万難を排して半休をもぎ取って出かけた。

入り口ではメインの3人がお出迎えしてくれる
ウェイトレス姿のちいさくてかわいいやつら
料理長!お会いしたかった!
中まで抜かりなくかわいい


ちいかわレストランではアルコールの提供がないので、ノンアルドリンクであるサングリアを頼んだ。

呼び出しベルのくりまんじゅう先輩かわいすぎる

お料理は悩みに悩んだ末、期間限定メニューである『うさぎの日焼けバーガー』をオーダー。

ジューシーなチーズバーガーで日焼けしたHOTなうさぎを再現!添えたマッシュポテトは日焼けで剥けたちいかわの「皮」をイメージ。なんかすご…く熱い岩…で焼いたピザ、シーザーサラダ、冷製コーンスープつき。熱い岩に見立てたシュー生地にはビーフシチューが入っています。

ちいかわレストラン公式サイトより引用

こういうコンセプト・カフェ系での飲食ははぢめてであり、かつ、全然期待しないで出かけたのだが、普通にお料理がおいしくてびっくりした。こういうお店は見栄えや雰囲気等を楽しむものだから、まあ……味は……ネ……?等となめくさっていた自分が恥ずかしい。
さすがにバーガーは熱々の提供、とはいかなかったものの、バーグはなかなかの肉厚ぶり、ジューシーなトマトととろーりチーズとの組み合わせがボリューミーでおいしかった。
ビーフシチュー入りのシュー生地がチョコレート味なのにはびっくりしたが、甘みとしょっぱみが意外にもよく合っていた。

ところで、現地入りするまでとても心配だったことがある。

食べ物とはいえ、うさぎの姿をした物体を頬張り、咀嚼し、嚥下することが果たして自分には可能なのか……?

しかし私はこの日身をもって痛感した。

この世には、
推しを喰らうことでしか得られない栄養がある。



このうさぎの栓抜きを冷蔵庫に飾っていて
毎朝「おはよう料理長♡」と挨拶しています
料理長うさぎの、このお顔!このお口!この腕組み!
ハーーーーッッッ・・・・・・
すきだ・・・・・・・・
この絵をポスターにしてほしい
自室にみつしりと飾りたい

店内は当然のごとくちいさくてかわいいやつらで溢れかえっており、食事を終えた後はひたすらにうさぎを撮影しまくった。
同じようなことをしている人が他にも……というか、来店者はほぼ全員同じムーブをしていたが、食事の邪魔にならないように&撮影がしやすいように、と、お客同士さりげなく気遣いし合う場面があちこちで見受けられ、何ともほっこり気分になった。

惜しむらくは、グランドメニューである『料理長の気まぐれプレート』まで辿り着けなかったことだ。3種のスイーツを盛り合わせたデザートプレートなのだが、私がいちどきに摂取可能な甘味量をはるかに越えているので泣く泣く諦めた。次回はぜひとも狂った甘党(夫)を伴って訪れたい。彼奴ならば料理長プレートは言わずもがな、おそらくこのレストランの総てのスイーツメニューを制覇し、なおかつおかわりまで辿り着くだろう。

せっかくシティーに出てきたので、東京駅にも立ち寄った。八重洲口がちいさくてかわいいやつらにジャックされていた。

おすし化した3人がむちゃかわだが
ナガノ先生に調教されている身ゆえ
「この後怪異と遭遇して喰われるのでは……」
等と不安になる

残念ながらちいかわ寿司への入店チケットは取れなかったのだが、抜かりなくオンラインショップでお寿司なうさぎたちをゲットしていたため、このジャック風景が見られただけで大満足だ。
ちいかわ寿司の様子も見に行ったが、夢と魔法の国もかくやと言うすさまじい混雑ぶりだった。整理券制なのになぜこんな大行列が……?と思ったら会計待機列だった。巨大コンテンツ恐るべし、である。


ウキウキ!秋の忙殺★キャンペーン進行

日頃は組織のすみっこでのらりしゃなりとマイペースに働いている身だが、そんな私が社畜の仮面をかむらねばならない月、それが9月。
毎年9月末に我が社で開催される大規模イベントがあり、私が働くのはその担当部署なのだ。
おかげで9月は大変に忙しい。私はこれを『ウキウキ!秋の忙殺★キャンペーン』と名付けている。

我が社は基本的に、私のような非正規雇用枠には残業をさせないよう配慮されている。しかし9月はそうも言っていられず、連日残業、毎週休日出勤不可避。忙殺キャンペーンの大一番であるイベント開催日付近は、日付をまたいで帰宅する日々が続く。

この職場に来たばかりの頃は辛かったが、慣れとは恐ろしいもの。年を追うごとに季節の風物詩として受け止められるようになり、業務捌きも洗練されてゆくにつれ、この忙殺期に快感すら覚えるようになった。社畜モードガンギマリ状態で通常なら無理ゲーのマルチタスクをこなす自分に、「あたい今輝いてる……!」と陶酔する日々。年々老いているので身体はしんどいものの、それを補って余りある達成感も味わえる。残業代もたっぷり入る。

幸運すぎることに今の部署メンバーはいい人ばかりなので、みんなでヒイヒイ言いながらも一致団結して大きなヤマに立ち向かうことが本当に楽しかった。今年は準備がかなりスムーズに進められたこともあり、終始和気あいあいとした雰囲気の忙殺期になった。

休日出勤の日にみんなで中華ランチ
男所帯なのでたくさんのメニューが楽しめた
この麻婆豆腐とガーリック炒飯がむちゃうまだった
酒が呑めなかったのが残念無念


屋外でのイベント業務なので、大一番である当日2日間の天気は最重要項目である。とはいえ、私にできるのは天に祈ることだけ……
よろしい、ならばウラヤハボウズだ。


ひゃくまんねんぶりの針仕事

手持ちのぬいぐるみに手縫いの装束を着せ、本番1週間前から毎晩祈祷とお神酒を捧げた。その甲斐あってか、当日は予報を大きく外れ、イベント終盤まで理想的な天気に恵まれた。
ありがとうウラヤハボウズ……お礼参りに今度かつやに行こうね。


【おっさんなのに】夫のメシがウマい【おふくろの味】

↑若かりし頃に愛読していた2ch(当時)のスレタイを意識してみました

昨年の結婚以来ごはん作りは私が担当しているが、9月中旬から月末までは夫にお願いすることにした。ちなみに昨年もお願いしたのだが、その時私は今まで知らなかった夫の新たな一面を垣間見、ぶっちゃけ戦慄した。今年改めて見て、やっぱり戦慄した。せっかくなのでご紹介させてほしい。

【半月分のごはん作りをお願いした後の夫の行動】
①約半月分の献立表をexcelシートに作成する
②献立ひとつひとつのメニューのレシピを検索(クラシル派)
③①のexcelシートにレシピのURL、材料を追記する
④③のシート及び台所の食材在庫状況を元に緻密なお買い物メモを作成し、ポイント3倍デーの日を狙ってまとめ買い(底値品のためにスーパーをはしごするのは言わずもがな、である)
⑤大容量パックの生鮮品は購入後速やかに小分けし冷凍保存する
⑥調理時は調味料に至るまできっちり量る

お分かりいただけただろうか。完全なるやり手主婦である。
シングルファザー歴10年、家事はひととおりこなしていることは知っていたが、まさかここまでとは。
はっきり言って私、負けてる…………

半月の間に作ってくれたのは、キーマカレーや豚すき丼、他人丼、冷しラーメンやにゅうめん、焼きうどんにパスタ等。丼ものと麺類が中心だったが、これは本人いわく「めんどくさいから」。確かに白ごはんにおかずを作るよりは手間がかからないが、使用する食材すべてを調味料に至るまできっちり量って作る方がさァ……!よっぽどめんどくさいじゃん……!!!

そうした一品ドーン系に「わかめときゅうりの酢の物」や「レタスと韓国海苔で作る焼肉屋さん風サラダ」「キャベツとちくわの梅しそナムル風」なんぞの副菜+汁物がつく。海鮮丼にかけるしょうゆダレが手作りだったりする。
いや、それだけならまだいい。
私が真に震えたのは、きゅうりの輪切りやキャベツの千切り、ねぎのみじん切り……そうした、日々私が「弊社の規格はこれですので(ドヤッ」と言いながら荒々しく作っているものどもが……似ても似つかぬ姿で食卓に並んだ、あの瞬間である。
向こう側が透けて見えるほど薄く薄くスライスされたきゅうりを示して「なぜだ……なぜここまでやる?!」と尋ねると、「たくさん切った方が見た目が増えてなんかお得気分じゃん」と返ってきた。
夫の「めんどくさい」の定義が未だに読み切れない。

台所のインテリヤと化していた軽量スプーンやカップをフル稼動させて作ってくれたごはんはどれもおいしかった。
大一番の1週間前からは帰宅も深夜近くになり、忙しさで食欲もなかったので私の分は気にしなくていいよ、と言っておいたのだが、帰ると必ずお椀一杯分くらいの汁物が用意されていた。野菜がたっぷり入った中華スープやコンソメスープ、かきたま汁。あたたかくやさしい味のジルたちは、疲れきった心身にしみわたるおいしさだった。
特に「目分量で適当に味つけちゃったから微妙かも」と出された、鶏団子とねぎ、たっぷりのもやしにほんのり搾菜とにんにくを効かせたスープが、亡母が作ってくれた味によく似ていて感激。
体力のない中年ボデェに鞭打たざるを得ない忙殺期を、なんとか乗りきれたのは夫メシのおかげだと思っている。本当にありがとう。




弾、襲来


そして迎えた『ウキウキ!秋の忙殺★キャンペーン』大一番のイベント初日。3時間睡眠で出社。
心配していた天気は予報がいい方向に外れ、順調な滑り出しとなった。細々した事案は発生したものの、入念な準備を重ねてきた甲斐あって大きな問題には至らず、粛々とプログラムは進んでゆく。
これは私が今まで経験した中でも最もうつくしい大一番になるかもしれない……等とイベント本部でにやついていたが、土曜の夕方、突然の悲劇が私を襲った。

下半身に猛烈な違和感を感じたのだ。

「セントラル・ケツアナ付近に高エネルギー反応!」
「なんですって?!……まさか!!」
「パターン・青!間違いありません、です!!!」

おいマジかよ


私はかれこれ十数年に渡る痔主(じぬし)である。10年ほど前、「病院に行くのが恥ずかしい」というしごくまっとうな、しかし大変に愚かな考えで拗らせた挙げ句入院して手術も経験している。その時将軍首は討ち取ったものの、完治までには至らなかった。手術以降私は心を改め、極力ストレスを貯めないこと(ストレス性の痔でした)、腸内環境をととのえることを命題に掲げて過ごしてきた。
それ以来我々(痔と私)は非常にいい関係でやってきた。今年の春先に愛ねこ・きじたろうが急逝した時は不穏な気配があったものの、1週間程度の投薬で沈静化に成功している。
それがなぜ、今?
1年でもっとも過酷なこのタイミングで、なぜお前は蘇った?!!!

セントラル・ケツアナに問うてみても、返ってくるのはズキン……ズキ……ンン……という痛みのみ。わがまちに古くからある民謡のようなゆったリズムではあるものの、ぶっちゃけかなりしんどい。これは……かなり『マズい』かもしれない……

その日はひたすら人類の産み出した叡知の極み・プリザエース(自宅常備薬)のことを想いながら痛みに耐えた。社畜モードが完全にガンギマっているため途中リタイアという選択肢はあり得ない。「月曜の夕方までもてばいい」思考を占拠するのはただそれのみである。
日付が変わる頃に初日の業務が終了。あと2日間は1時半就寝4時起床という地獄レースに耐えねばならない。しかしたった2日だ。大丈夫、私はやる時はやる女だ。

帰宅後即時シャワーを浴び、セントラル・ケツアナにプリザエース様を投入。「鎮まりたまへ」と祈祷&お神酒を捧げて就寝。
(神経が荒ぶっているので呑まないと眠れないんですよ……)

翌朝、4時起床。
セントラル・ケツアナの痛みは民謡から名ドラマーのドラム・ソロ(ズダダンダダンズダダダンンン!!)へとランクアップしていた。もうリズムなんて生易しいもんじゃない。完全にビート刻んでらっしゃる。

屈するものか……!!!

作業着のポッケにプリザエース様を忍ばせて出勤。大一番2日目は初日とは比べものにならないほどカオスな状況になるのだが、その隙を縫ってトイレに駆け込み投薬を繰り返すことで1日をしのぐ。絶対に負けられない闘いがそこにあった。がんばれwkn、まけるなwkn、何としてもこの大一番を走りきるのだ!

よりにもよってイベント終盤にかつてないアクシデントが発生し、終業は例年より遅れて午前1時。部署のメンバーは完全に生ける屍状態だが、明日(っていうか今日)も4時起床でゴミ拾いというミッションが待ち構えている。
帰宅してシャワーを浴び、就寝できる体勢がととのったのが2時半。おそるおそる熱を測ってみると、38度を越えている。
十数年前の、激痛に耐えまくって40度越えの発熱に見舞われたあの日の記憶が蘇る。もしかしたらまた……入院→手術→術後の激痛耐久プレイというコンボに見舞われるのだろうか。
でも今はそれよりも怖いことがある。明日、果たして私は起きられるのだろうか???

寝るの怖すぎ

結局この日は居間で体育座りでうたた寝し、ほぼ徹夜状態で出勤した。出勤前に熱を測ると37度台に下がっていた。この時私がどれだけうれしかったか、心優しき紳士淑女の皆さまならお分かりいただけましょうや。いやマジでちょっと泣いたからね。「これなら今日1日闘える!」って安堵で……


そんな感じで今年の『ウキウキ!秋の忙殺★キャンペーン』も完走することができた。ちなみに今、セントラル・ケツアナは穏やかな表情で私と共にあります。大一番後に半月ほど投薬を続けて沈静化に成功しました。

気力体力共に限界まで振り絞った挙げ句貧血で倒れる……とかなら絵になるのに、それが痔となると途端に『とほほ』感が漂うのはなんなんでしょうね。
ともあれ、激動の9月を乗りきることができて誇らしいです。

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