空と大地を繋ぐ碧
一昨日の金曜日に有休をいただいて、数年前からずっと憧れていたあの花の聖地に出かけてきた。
春のひたち海浜公園、と言えば、紳士淑女のみなさまにはぴん!と来ていただけましょうや。
そう、ネモフィラです!
カメラを始めた頃からずっと、この花が丘一面に咲き誇る景色をひと目見たいと思っていたのだけれど、なにぶん全国でも有名なネモフィラスポット。見ごろの季節には毎年ソラモー恐ろしいほどの人出らしいし、4月は何かと仕事も立て込んでいるしで、なかなか足を運ぶことができずにいた。わがまちからも結構距離がある……というか、都心を抜ける高速を通らねばならないのもネックだった。シティーを走る高速の運転が、大の苦手なのだ。
そんなわけで毎年春になるとじりじりしていたのだけれど、今ならば憎きコロナの野郎の影響で、コロナ禍前よりはおそらく人出も減っているはず。土日を避ければ渋滞に巻き込まれずに行けるんではないか。シティーの高速運転はおっがないけれど、どーしても逢いにゆきたい。ワカナ、今年こそ女を上げる絶好のチャンスではないのか?
等とモンモンしていたところ、なんと恋人が「ちょうど見ごろくらいに休み取れるから、一緒に行こうか」と申し出てくれた。いつぞやに私が「ネモフィラたん……」とふんすこブルスコしていたのを覚えてくれていて、花の時期に休めるようにと月初めから色々調整してくれていたらしい。私以上に4月はめちゃくちゃ忙しい人だのに……菩薩かな?
そんなわけで先日の金曜日、恋人と共に憧れの聖地へと足を踏み入れることができた。
なにここ天国……?
小高い丘を見渡す限り埋めつくす、空と同じ色の花たち。
予想以上の絶景にしばし言葉を失いつつ、興奮で湧き上がる汗を首タオルで拭う。デート用のおしゃれをキめても首タオルは欠かせない、そんな季節になりましたねえ……
折しもこの日は、前夜までの雨が嘘のような快晴に恵まれていた。空の碧と大地の碧がひとつづきに繋がって見える。うつくしい……なんてうつくしい光景なんだろう。
可憐が過ぎる。
所々に純白の乙女もいらっしゃった。
遠目にも、行き交う人たちがみな満面の笑顔を浮かべているのが伝わる。
ここはそういう場所なんだな、と思い、大切な人と並んでその場に立つこの瞬間をとても尊く感じた。
ほぼ満開を迎えたタイミングで好天に恵まれたこともあり、平日とはいえなかなかの人出だったけれど、何しろ敷地が広大なのであまり圧迫感はなかったなあ。
丘の頂上付近はさすがに人が集まっていたけれど、それ以外の場所ならばのんびりと散策を楽しめると思います。
ちょっとピークを過ぎてしまっていたけれど、チューリップたちも待っていてくれた。感激。
チューリップってずいぶん沢山の種類があるんだなあ。
春の終わりに素晴らしい魂の洗濯をさせていただいた。よき遠足になりました。
ちなみに秋も素晴らしいです。