(魚)肉欲に溺れる 2022.1.10-11@伊豆①
先週の頭、恋人と一緒に旅行に出かけてきました。
このところ泊まりがけのお出かけといえばソロキャンプばかりで、旅行らしい旅行は実に3年ぶりくらい。そして私の旅行は基本的に一人旅ゆえ、連れのいる旅なんてのは……ええと……かれこれ10年ぶりだったんだな。
ついでに言うと、そこそこ長い付き合いになる恋人との旅行は初めて。この旅計画が持ち上がったのは昨年の秋だったけれど、それ以来とても楽しみにしていたし、実際大変に楽しい二日間を過ごすことができました。
タイトル通り、二日間欲望の赴くままに(魚)肉欲を存分に満たし、阿呆ほど写真を撮りまくってきたので、のちのち自分で振り返ってニヤニヤするために記録を綴ってみようと思います。
今回の行き先については恋人と色々話し合う中で、
・温泉に入りたい(両者)
・(魚)肉欲に溺れたい(私)
・なるべくあったかいとこがいい(恋人)
という意見が並んだので、静岡県の伊豆方面に出かけることにした。
我々はそろって引きこもり気質ゆえ、日ごろ「おんもで元気よく遊ぼうぜ!」というお付き合いはしていない。それでもたまに日帰りで遠出するデートをする機会はあるのだけれど、大抵は私の「ドコソコに行ってアレを撮りたい」欲に恋人を巻き込む形……要するに、行程は私が決めることが多い。
しかし今回は行き先が決まった途端、恋人が大変な熱意をもって情報収集に乗り出し、宿泊先や観光スポット候補をピックアップしてきてくれた。私がやったことと言えば、恋人が提示してくれたリストの中から「アッチとソッチとコッチがいい」と指さししたくらいである。宿や交通機関(フェリー)の手配はもちろん、旅の直前には電子メールにて、「遠足のしおり」(行程表)まで送ってくれるという至れり尽くせりぶり。ツアコンか?
その行程表も、私の「撮影スポットに行くとケツに根を生やす」性癖についてしっかり考慮されており、絶妙な余裕をもたせたスケジュールになっていた。それが届いた夜、私が感動にむせび泣きながら恋人への感謝の祈祷(=御神酒)を捧げたのは言うまでもない。
初日はまず恋人の運転で清水港を目指し、そこから駿河湾フェリーに乗った。
我々が乗船したのは10日だったのだけれど、なんとその翌日から月末までは定期検査のため運休が決まっていた。危ねえ、ぎりぎりセーフ。
この日は大変素晴らしい快晴であったため、船上からの景色はこれ、この通り。
そして何しろ静岡県でありますので、
この男前がババババーン!と見えるわけです!!
くうーっ、いつ見ても格好いい/////
わがまちからも富士山は見えるのだけれど、やはりこうしてお出かけ先からそのお姿を拝めるとテンションが上がる。今日はお帽子もマスクもなさらず、その御尊顔もばっちり丸出しモロ出し……!(感涙)
快晴の空と、富士山の裾野、そして海。三種類の青のグラデーションが大層うつくしい。
噂の県道223(フジサン)号線、なんと海の上だったんですねえ。
片道70分、往復2時間強の船旅の間じゅう、私はほとんど甲板で富士山パパラッチと化していた。なお、船内で食べたたこ焼きが恐ろしいレベルの高さだったことをお伝えしておく。(光の速さで食ったので写真はありません)こう、中がトロットロのあつあつで、味のいいたこが気前のいいサイズで入っていて、ソースが絶妙な甘辛口でね……!フェリー販売のスナックと思って舐めてかかったので度肝を抜かれた。このフェリーに乗ったらぜひご賞味いただきたい。
船を降りてから向かったのは、東海大学科学海洋博物館。
noteでは書いたことがないけれど、実はわたくし、水族館狂愛民。恋人とも何度か水族館デートをしているのだけれど、2時間もあれば回り切れる小さな水族館で5時間近く粘ったこともある。
だってこんな別嬪たちがウヨウヨいるんだもの……!
華麗に泳ぐ魚たちは、いくら眺めていても飽きない。水槽の中を撮影するのはものすごく難しいし、いつまでたっても上達しないのだけれど、それも含めて本当に楽しい場所なのだ。
この日も長時間居座り、存分に(魚)肉欲に溺れた。
こ、これは……今評判のタワマンというやつか?!
このコロナ禍においてこの密っぷり。さすがウツボ様ですわ……
ウツボとかエイの何処見てんのか分かんない顔が好き。
キラキラしていておいしそう。
姿勢が良くておいしそう。
かわゆくておいしそう。
ここまでで相当(魚)肉欲が満たされたけれど、いちばん好きなあのコーナーに差し掛かった途端、満たされたと思っていた欲望が一気に大炎上した。
はあン……
たっ……たまんない……!!(ハアハアハアハアハアハアハアハア)
いやもう狂おしいほど大好きなんですよくらげが!
永遠に眺めていられる……(恍惚)本当に大好きなんです、このフォルムもあの動きも。なんか見てると思考が遠くに運ばれていくっていうか、脳の中枢からナニカがドバドバほとばしり出てくるっていうか、そういう感じしません?あとくらげに「海月」って字を当てた人はマジで天才だと思う。
私がよだれを垂らさんばかりにくらげ水槽に張り付いている間、恋人は始終ニコニコとそれを見守ってくれていた。本当に菩薩のようにやさしい人なのです……。
水族館を出た後はこの日の宿に向かったのだけれど、私がくらげ水槽の前で完全に脳内麻薬的アレをガンギメてしまったため、宿に着いたのはチェックイン時間ぎりぎりの6時ジャストだった。
今回お世話になったのはこちら、「土肥温泉ホテルみなみ荘」さん。
しかも、露天風呂付客室にお世話になることに!
「夕飯後にまんぷく千鳥足で大浴場に行くのもアレだから」という恋人のはからいである。さすが、私が夕食時に酒の池を泳ぎ、(魚)肉の林でキャッキャウフフする気満々なことをしっかり見抜いてくれていた。ありがとうございます、かしこみかしこみ。
お部屋についている露天風呂。シャワー等の洗い設備はなかったので、夕食前に大浴場でひと風呂浴びて、さっぱりしてから晩ごはん(うれしいことに部屋出し!)となった。
この日の晩ごはん。こういうきれいな小鉢がずらりと並んだお夕飯なんて、百万年ぶりだよ……(感涙)
どれもおいしかったけれど、青い小鉢に入っているナマコの酢の物?みたいなのが格別だった。ナマコを食べたのは記憶の限りでは初めてだったけれど、コリコリした歯ごたえが何とも言えずおいしかった。つい先ほど水族館で眺めてきたアイツが、よもやよもや、このような珍味になって登場するとは。
それと、湯葉の天ぷらにカレー塩を添えたものがあったのだけれど、この組み合わせが絶妙だった。天ぷらをカレー塩でって考えもしなかったな。今度作ってみたい。
陶板焼きの中身は牛肉。お肉が果てしなくやわらかく、バターの風味が効いていて、めちゃくちゃおいしかった。
そして先日つぶやきでも書いたメインディッシュ・舟盛り様!!
舟盛りなんていただくのは、それこそ百億万年ぶりでありますよ……。さすが漁港近くのお宿、海の幸がテンコモリヤ!どのお刺身も気前のいい厚みでぷりっぷりで、心地よい歯ごたえやとろけるような舌触りが存分に楽しめる。水族館に引き続き、存分に(魚)肉欲に溺れまくった。こんなものが出てきてしまったが最後、呑まずにおれようか?いや無理!ということで、まあ、呑みましたね。それはもうグビグビと呑みました。
そういえばこの舟盛りをつぶやきに書いた時、敬愛する凄腕料理人氏から「なんだこの女体盛りみたいなのは?!」というコメントを賜ったのだけれど、こいつが登場した際に恋人が全く同じことを言っていた。舟盛りと女体盛りを結びつけるのって全殿方の必修科目なんですか?
その流れで「女体盛り有りや無しや」みたいな話になったけれど、私はかなり早い段階で泥酔モードに入っていたので、何を話したのかはうっすらとしか思い出せない。「まず刺身をおいしく頂いてから女体を堪能したいよね」「わかるー。食べ物とエロスは別々に味わいたいよねー」「せっかくの刺身もぬるくなるしさあ」みたいな感じで、お互い意見が合致したことは覚えている。
夕食後はひと休みしてから部屋の露天風呂に入り、私が抜かりなく持参した酒で二次会を開催し、そろってぐでんぐでんに酔っ払ってから就寝となった。あいや、ぐでんぐでんのへべれけだったのは私だけで、恋人は始終しっかりしていました。寝る前にインスタントのしじみ汁作ってくれたもんな。お母さんかな?
なんか思ったより長くなったので、後編に続きます。
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