良い道具
仕事でも仕事以外でも、何か考える時はノートにシャーペンだ。もう10年ぐらい、ノートはKOKUYOさんのA4ノート5ミリ方眼。ちょっと大きくて見開きで制作物の構成や仕様書を、原稿やイラストやチャート図の細かい指示とかデザインのトンマナとかまで、だいたい4ページ分ぐらいは書けるのが気に入ってる。
原稿を書く時も、段取りからプロット、見出しごとの構成要素、書くために調べなくてはならないことのメモ、それぞれのタスクの目安時間まで、ひと見開きに収まるのが気持ち良い。
このスタイルになってから、パソコン持ち歩かなくてもできる仕事が増えたし、出来上がったものをそのままスキャンしておけば、メンバーや仕事仲間に清書や仕上げを頼めるし、様式にこだわらない相手なら、それで打ち合わせも可能。
でも、書く道具には特にこだわりがなかった。家では鉛筆を使うので、そのまま鉛筆の時もあるし、シャーペンも適当に買ったもの(300円ぐらい)や、ノベルティでもらうようなものを使ってきた。
ところがある日、仕事に出掛ける時にペンケースを確認したらシャーペンが入ってない。たまに手帳やノートに挟んだままの時もあるから、それかな?と思いそのまま出社したらどこにもなく、仕方がないのでポールペンで過ごした。
ポールペンやサインペンも悪くはないのだかど、消せないと困る。見開きに収めたいから、何かしら書いたあと、「違うな」と思ったら書き直したいのだ。
そうして手頃なシャーペンがない日が続き、鉛筆も、削りたては良いが少し書くと筆先が丸まり、細かな字は書けなくなる。なんとなく、書く内容も、大胆と言えば良いが大雑把になっていく気がした。
翌日の朝、ふと息子の筆箱を覗くとカッコいいシャーペンが2本入っていたので、持って行っても良いかと尋ね、許可をもらって借りることにした。
それがこのシャーペンなのだが。
書き心地も良いし、芯がいつまでも細いから、小さな書き込みもしっかり書ける。筆圧をかけなくても濃いというか、ちょうど良い濃さで書けて、コピーやスキャンしても文字が滲んでなくて読みやすい。
考えたら方眼5ミリノートにこだわってるのは、一つの企画をひと見開きに収めるため、細かい書き込みをしたいからなのだった。
鉛筆でガシガシと思いつきを大きな文字で書き殴るためではなかったのだ。
綺麗に書けるおかげ?
まさか企画の中身まで良くなることはないだろうけど、綺麗に書けるので考えを整理して行くことのスムーズさは上がっていて、その分、一つの企画を短時間でまとめられてる気がしている。
もちろん、アイデアそのものにボツを出すことはある。でも、早くまとまれば複数の案を書けるし、短時間でできた企画ならやり直しのストレスも感じない(逆に長い時間かけてしまうと、時間をかけた分、やり直しにする判断は鈍る)。
いつも企画書を仕上げてくれるスタッフも「いつもより読みやすいやんか」と思ってるかも笑
良い道具を手に入れた!
しばらくお借りします!