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『楽園のカンヴァス』がくれたもの。

『たゆたえども沈まず』の感想を投稿したところ、次はコレを読んでと2人に同時に薦められ、言われたとおりに読んだところ、なんだか、これから先の人生を、何を楽しみながら生きていくか、めっちゃ面白い「おもちゃ」をいただいたようなワクワク感を抱いている。

ワクワクの正体

何にそんなにワクワクしているかと言うと、自分が、アート方面に今まで興味が薄い状態で生きてきたおかげで、この2冊を読んだだけで、「うわー、ここに、めっちゃ掘り甲斐のありそうな、掘れば掘るほどドキドキすることが湧いてでてくるような、すごい泉を見つけちゃったよ!」という気持ちになっているのである。

『楽園のカンヴァス』に出てきたアンリ・ルソーという画家の作風や人生、周囲の人々、そして、作品の数々を知ったり見たりするだけで、何もかもが新鮮で、驚きで、発見の連続に違いない。好奇心が満たされる瞬間の連続が待っていると思うと、本当にワクワクしてくる。

そして、この文章を書いているまさに「今」は、上述したような「調べる」「絵を見る」を、やりたいけど、めっちゃ我慢している状態だ。なんで我慢しているかと言うと、調べて、見たり知ったりした後だと、「今この瞬間のワクワクした気持ち」は、なくなるわけではないが、上書き、アップデートされて、別のさらなる好奇心に変わってしまうからだ。

読み終わったのは昨日の夜だったのだけれど、「知りたい!」「調べたい!」「表紙になっている『夢』以外の作品を画像検索したい!」という欲求が湧いたと同時に、「でも、ちょっと待って。今のこの気持ちを何かに吐き出してから調べたいな」という気持ちも湧いたので、いったん我慢してそのまま寝た。そして、朝起きた後にスマホを立ち上げた時も「まだ調べんとこ」と思った。今日は客先直行だったので、いつもより電車に乗ってる時間も長かったのだけれど、それでも「今は調べんとこ」と思った。

で、不思議に思ったのだ。調べたい、知りたいのなら、さっさと調べたらいいのに、なんで我慢してるのだろう? その答えは、今日の行き帰りの移動で一緒だった、この作家をオススメしてくれた人との何気ない会話から掴むことができた。

薦めてくれた、『楽園のカンヴァス』読み終わったよ!

そうか、どうやった?

めっちゃ面白かった!あ、でも、ちょっと待って。感想は、喋りたいけど喋らんとく。喋っちゃうと、そしてあなたの見解を聞いちゃうと、今の私の、私だけの感情が上書きされちゃうかも。何かに書くまで喋らないで!

わかったわかった笑 

と、喋りたい気持ちを遮り、今を迎えているのだ。

私の人生の喜び

私の人生の喜びは、好奇心が自然発生することと、好奇心を満たしたい、という気持ちが体内に充満している状態、それを今から、自分の行動次第で十分に満たしていくことができる、と思えること、なんだと思う。

うまく書けてるかな。

「アートの世界に浸ること」ではなく、「これから、アートの世界に浸っていくことで、自分の好奇心を満たすことができると思えること」が、嬉しいのです。

同じようで違う、ということが、今日、書きたかったことです。

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