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「さよならマエストロ」で思い出したこと

ちょっと好きなドラマのパート2的な感じで取り上げようと思っていたのだけれど、それは別の機会にするとして(好きで毎週楽しみに観た!)、好きな理由として、私自身の数少ないクラシック音楽の演奏の思い出にも登場するようなメジャーな選曲だったからなんだろうなぁと思い至ったので、記憶とともに書いてみます。

だいたい、1回目が「運命」なのだから、知らない人がいないほどの有名曲。老若男女誰もが、全10回を通して「聞いたことあるな」と感じるような、よく知られた曲を選んでくれたのだと思う。クラシック音楽好きという人からすると物足りないのかもしれないが、私にはちょうどよかった。

思い出の曲その1〜「セビリアの理髪師」


クラシック音楽の演奏経験・・・と言ってもオーケストラではなく、小学5年・6年で所属した「器楽部」での経験だ。「吹奏楽」ではなく「器楽部」。「吹く楽器」と「奏でる楽器」はなかった。つまり、クラリネット、フルート、トランペット、サックス、バイオリン、チェロ、ビオラ・・・の類いは、アコーディオンとか、木琴、鉄筋、マリンバ、ハモニカ、リコーダーなどに置き換えられての編成だったと思う。

私はアコーディオン担当で、ソプラノ(赤いやつ)だった。担当の先生が譜面をつくったのか、そういう「器楽部向け」の編曲をしたものが配布されているのかわからないが、たぶん、バイオリンのパートだったのではないかと思う。
素人が音楽を文字で書く、というムチャを承知で書いちゃうけど、最初の「じゃっっじゃあああーーん」のところ。これが、小学生の寄せ集め編成で合わせるのがすごく難しかった記憶がある。

それと、もっと難しかったのが、この動画でいくところの5分すぎから始まる、ちょっと転調して雰囲気変わるところ。

リズムも変わるし、速弾きだし、いろんな楽器が大忙しで大変だった記憶。今思い出すと、ハーモニーを楽しむ余裕なんてなくて「弾けた〜!」「終わった〜!」ていう感想しかなかったなぁ。

その程度の経験しかなくても、ドラマの中で聞こえて来た時は懐かしい思いでいっぱいになった。音楽の記憶というのは、色濃く残るものなのかも。

思い出の曲その2〜「カルメン」

もう1曲が「カルメン」。これも聞いたことな人いないぐらいの曲だと思う(というか、改めてクラシック音楽の定番の曲って本当にみんな聞いたことある曲が多くてすごいな、というのもこのドラマ見て感じた)。この曲でもパートはアコーディオンだったと思うが、これも難しかったなぁ。

特に、ここの「たららららららららららら」と音階が上がっていくところ。

たくさんの楽器パートがいろんな音階からみんなで「たららららららららら」と上がっていくけど全然合わないから、この部分を聞くと今でも、自分たちの演奏の、モッチャリとした「たららららららららら」が重なってきて笑える。

本当は、さいごの「ら」まで弾いてから次のメロディーに移らないとならないのに、みんなスピードに追いつかなくて、最後の「ららら」ぐらいは諦めてちょっと音が少なくなってから次のメロディーから再開してた。

指揮棒を振ってくれてた先生は、なんとも気持ち悪かったろうなぁと思う。

思い出の曲その3〜「ライディーン」

3曲目は「さよならマエストロ」とは離れるけどYMOの「ライディーン」。これはリコーダーパートで、初っ端のメロディからして難しかったのは確かにそうなんだけど、それよりも、途中のこのメロディというかなんというか、という部分が子供には難しかったっていう記憶が濃い(変な曲だなぁと思いながら演っていた、すみません)。

器楽部の練習は、スポーツ少年団(バレーボール)に所属して活動していた私からするとメインではなかった。大事な試合の前とかは休んでもよかったし、さっさと終わらせて早くバレーの練習行きたいな、と思う対象だった。そのせいか、残念ながらステージで演奏する発表会のような場があったのかとか、全然覚えてない。記憶にあるのは練習中のごくわずかな瞬間瞬間の寄せ集め程度。その割に、この3つの曲のことは印象に残っているのだから、音楽って不思議だなと思う。

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