Change for Purpose! カルチャー、バリュー、ビジョンの表出としてのICCスタートアップカタパルト登壇
こんにちは、WizWe代表の森谷(もりたに)です。
ICCサミット FUKUOKA2022 スタートアップ・カタパルトに登壇してきました。こちらを契機に会社のnoteをスタートすることになり、今回が初エントリーとなります!
優勝目指して準備していきましたが、結果は惨敗!!野球の故野村克也監督が「負けに不思議の負けなし」とおっしゃっており、登壇後に振り返ってみると実際にその通りであり、事業もサービスも、そして私自身も「まだまだ磨き抜くべき領域が多い」ということを痛感しました。
ビジネスは、結果を出してなんぼの世界であり、惨敗という結果を粛々と受け止め、次の大きな成長の糧とするよう、改善ポイントを明確にし、各方面の進化の後に、また挑戦します!!
勝ち負けという結果とは別に、今回noteを書こうと思ったのは、こうした場で「全力のプレゼンを行うこと」は、結果的に、非常に大きな価値があったと感じたからです。
ICCのカタパルトでは登壇が決まってから、本番までに、「準備が全て」というコトバを幾度も目にするのですが、「準備すること」にはプロセスそのものに、自社のビジョン、カルチャー、バリューが体現されると考えており、今回のような舞台に向けての準備は組織成長の観点からも、大きな発展の一つになったように思います。
このエントリーでは、なぜICC FUKUOKA2022でスタートアップ・カタパルトに挑戦しようと思ったのか、一連の経験を通じて何を得たのかについて書いていきます。
ICCスタートアップカタパルトとは
以下、今回のイベントのスタートアップ・カタパルトの募集文です
ICCサミットの「スタートアップ・カタパルト」は第一線で活躍する経営者・幹部・投資家・プロフェッショナルで構成される審査員に対して1社あたり7分間のプレゼンテーションを行うプログラムです。
スタートアップ・カタパルト本番まで2〜4回のリハーサル(本人の希望によって回数は変動)やICCサミットの登壇者対象のパーティなどへの参加を通じてICCサミット本番まで準備します。
なぜ、ICCサミットは「スタートアップ・カタパルト」を開催しているのか? それはICCのコンセプトである「ともに学び、ともに産業を創る。」ということを実現するために今後の成長が期待されるスタートアップと第一線で活躍するトップリーダーとのCo-Creationの場を提供することによって産業発展に貢献したいという強い想いがあるからです。スタートアップにとって素晴らしい出会いの場がICCサミットにはあります。
なぜ出ようと考えたのか~WizWeのカルチャー醸成とバリューアップデート、その象徴的なイベント~
今回、スタートアップ・カタパルトに出ようと思った、そもそものきっかけは、「WizWeという会社」が「何を目指し」、「どういった価値を提供し」、「何を大切にしているのか」を明確に社内外にPRするためでした。
私たちWizWeは、株式会社WEIC(現 SALES ROBOTICS株式会社)の語学教育事業を私がMBOして設立した会社であり、元々行っていた事業のイメージから、往々にして「語学研修の会社」と見られていました。
しかし、2018年のMBOによる創業の当初から、目指している姿は「習慣化プラットフォーム」の事業者であり、ビジネスドメインは「習慣化を要すること全て」でした。
コアサービスであるSmart Habitは、WizWeになってから開発を開始し、2021年夏頃からユーザー数が急拡大をはじめ、その対象も、フィットネス、ヘルスケア、語学以外の教育へと、広がってきていました。
「習慣化プラットフォーム」事業者としての立ち位置を明確にし、私たちのサービスと目指しているビジョンを、訴求するための最も効果的な方法が、ICCスタートアップ・カタパルトでの登壇だと考えていました。
MBOを決意した頃から、YoutubeにアップされるICCのプレゼンを拝見し「全力のプレゼン」に宿る力と、熱量に感化されていた影響もあります。自分にとっては、創業当初からICCが特別なイベントであり、そこで登壇することに照準を定めていました。
もう一点、重要な目的はWizWeのビジョン、カルチャー、バリューの側面です
私たちの事業だけでなく、7分という限られた時間のプレゼンの中には、私たちという会社のカルチャーやバリュー、大切にしている想いなども込めることができ、拡大期にあるWizWeにとって、カルチャーやバリューという求心力のコアにもなると考えていました。
スタートアップは人数が30名を越えたあたりから、バリューやカルチャー、組織人事制度が成長を支えるために必須となってきますが、WizWeでは事業成長と共に新しいメンバーがどんどん加わってきており、カルチャーとバリューが重要なステージになっていました。私自身が一番、カルチャーやバリューを体現すべきであり、ICC登壇は、挑戦を続ける文化や、目的のために「変化」するというカルチャー面でも大きな影響があると考えました。
WizWeでは、ビジョン、バリューのアップデートを昨年秋頃からスタートしており、全社員、アルバイト社員、関わるメンバーを巻き込みながら、まとめています。まだバリューが確定する前段階にありますが、重要な要素は集約されていました。
挑戦を続け、Change for Purpose(仮称)というバリューを体現する
全社会でバリューについてのワークショップを複数回行い、大切にしていきたい、在り方やバリューをまとめていった結果、その中の一つが、Change for Purpose(仮称)、目的達成のために、変化をいとわない。学び続け、自分をアップデートし続けるという在り方でした。
私自身、「習慣化プラットフォーマー」というWizWeの事業のPRや、サービスを表現するため、「自分自身も変わる」という心を決めていました。
私もWizWeの事業も、まだまだ進化を必要とする所ばかりなのですが、それでも、「最も効果的と考えるイベントに挑戦し、そこで全力のピッチをしよう」と考えていました。BtoB SaaSの事業で私自身も注目しているカミナシの諸岡CEOが「恥より始めよ」というコトバを上げており(WAmazingの加藤CEOのコトバでもあります)、昨年のWizWeエクイティ調達完了あたりから、どんどん挑戦し末席からでも発信し、学習と改善サイクルを加速させる、いうことを続けていこうと考えていました。今回のICCはその一連のプロセスにおける重要なポイントに位置づけていました。
見た目も変えました
ICCの登壇者紹介の写真が以下です。
で、実際に登場したのは以下です。
冬なのにTシャツです。会場は登壇者にスポットライトを当てるために暗くなっています。全体が黒い中で、白シャツ冬半袖はそれだけで目立ちやすくなります。
ズボンは白パンにしました。白シャツに白パン。マーケからは、「下手すると、体操のお兄さんに見えるリスクがあります」という声もありました。
しかし、こうした姿でピッチすると決めた時点で、「元気のないピッチはできない」、「エネルギーに溢れていないと、説得力を犠牲にする」ため、逆転の発想で、7分のピッチ内容のトーク内容は、完璧に頭に入っている必要があり、その上で、熱量やエネルギーを、自分の身体を使って、表現する必要がある。という状態に自分への追い込みを課すことができるというメリットもありました。
「自信がないプレゼン」「勢いがないプレゼン」だと「アウト」な外見プレゼンスを選択したことで、熱量やエネルギーを表現しなければならない宿命を負った訳です。強豪ひしめく登壇者の中で、少しでも勝ちに近づくには、自分の強みでもある、熱量や走っている感覚を、少しでも多く訴求する必要がありました。社内外からのピッチ後の感想を聞くと、この点はとても良かったと考えています(勝ち負けは別として)
また、途中で3回中央に行きましたが、中央に出ている間は、今どれくらいの時間を使っているのかが、不明になります。経過時間が分からないので、何度も練習して、どれくらいの時間が経過するか、リスクを算出する必要がありました。
また、ネタ(アピール)のようなものを仕込むには、その分、時間を食ってしまうので、削ぐところを決め、7分のピッチは、再構成をかける必要が生じます。
中央に動くことにより、動画再生のエラーがあった際や、クリッカーが遠くで作動しにくくなるケースも想定され、万一、うまく動作しなかった際にどうするか、リカバリの練習も必要になります。
実際に、クリックの不具合や、動画再生の不調が発生した時を想定し、ピッチ途中でのリカバリの練習も繰り返し行いました。一発の不具合で、その後のプレゼンの熱量が削がれると、全てが無に帰すためです。結果、練習をやっておいて、本当に良かったです。本番で、一度、スライド遷移が遅くなり、動作不具合が発生。スライドを戻してリカバリをかけることになりました。
「準備が全て」、繰り返し練習をしていたおかげで、こうしたトラブル時も、何事も無かったかのように対処し、練習してきた通りのテンポや熱量で最後までプレゼンができました(時間どおりに、ブザーが鳴る前に締めまで完了しました)
目的達成のために、変えられるものは、全部変える。自分自身も、アップデートする。Change for Purpose(仮称)の体現として、よい契機になりました。ピッチスライドは元々の事業紹介の資料から全て変えました。(準備の過程は別途記載します)
プレゼン後に様々な方からお声がけいただきました。
以下は私が尊敬してやまない方々から、ピッチ後に、ありがたいことに、頂戴したメッセージです。
「プレゼンお疲れ様でした!最高にインパクトあり、めちゃくちゃわかりやすかったです。最後の締め、特にインパクトありました!お疲れ様でした!」
「WizWeのカルチャーを感じることができたプレゼンテーションでしたね!お疲れ様でした!」
森谷さんのプレゼンは熱もこもっていて素晴らしかったです。
事業内容もまだまだ伸びるポテンシャルを感じました。
行動変容・コーチングが有効な領域は無限大です。
「非常にパワフルなピッチが印象的でした。」
WizWeメンバーからはこんなコメントが:
「一番エネルギッシュなプレゼンでした!感動しました〜。おつかれさまでした!!」
お疲れ様でした!!
良かったです。森谷さんらしくて
途中からわらいました笑
練習を重ねて自分たちと、自分自身を出しにいったプレゼンだったのですが、パワフルという他に「感動した」という声も多くいただきました。
プレゼンの前夜に、ピッチに締めの一言を加えました。前日段階での変更は時間配分上もリスクがありましたが、このヒトコトを伝えるために、全てのピッチがあるようにも感じた為です。
「我々の名前はWizWe。ハートに寄り添い、私たちが、皆様に、伴走します!」
「習慣化プラットフォーム」という事業は、「関わる全員のサクセス」があってこそ、初めて成立します。それは、カスタマーサクセス、ユーザー一人ひとりのサクセス、パートナーのサクセス、そして働く習慣化サポートチームのサクセス、つまりは、全方位サクセス
私たちと、事業で関わる方々の、ハートに寄り添って、私たちが、全方位の成功のために、伴走し続ける。
正に、私たちの事業の根幹であり、中核であるバリューですが、ピッチで表明することができました。
どうも、「感動した」という感想は、この最後の締めのコトバと、そこに至るまでに、最後まで改善を続けたプロセスが、プレゼンから感じ取られたために思いました。
習慣化プラットフォームという事業を伝えること、そして、カルチャーを表出するピッチができたという点で、元々の一番の目的については、果たせたように思いました。
なぜ、バリューやカルチャーを重視し始めたか、ICCの準備の話や、イベントを通じての学びの話については、また次回書いていきます!!
全ての準備プロセス、本番、そしてその後のイベントを通じて、ICCは本当に素晴らしい経験となりました。こうした場を創出され、毎回すばらしい機会を提供されているICCパートナーズの皆様、小林様に心から御礼を申し上げます。
WizWe代表の森谷でした。
WizWeでは、今、共に働く仲間を大募集しています!少しでも興味があったらコチラへ!