【Submerged(ミクと水没都市)】レビュー+感想(ネタバレ有)
「submerged(ミクと水没都市)」は、ミクという少女を操り弟を助ける物資を求めて廃墟を探索する戦闘の無いアドベンチャーだ。プレイした感想なんかを記録がてら書いていく。
さて、今回はプレイ日記というよりは紹介と感想だな。
カナリア:
なんかタイトル違わないか?
ウィル:
SteamやPSだと「Submerged」。
水没した、という意味の言葉だな。
Switchだと「ミクと水没都市」になってる。
シラユキ:
この下の文字は?
ウィル:
後で知ったんだがどうやら解読できるらしいな。
「MIKU+TAKU」となっているようだ。
解読文を載せてくれた奴に感謝だな、これは。
+++-—————————————————————————————-+++
≫廃墟の二人
さて。物語は、二人の姉弟が船に乗って、廃墟の時計台にたどり着くところからだ。
弟・タクは腹に傷を負っていて、姉・ミクはタクを助けるため、必要な物資を求めて廃墟となった水没都市を探索することになる。
この水没した都市はあちこちから遺跡(ビル)が生えていて、植物まみれ。過去の遺物にしては現代的すぎる代物だが、この手のが好きなやつは居るはずだ。特にその廃墟を探索できるとなればな。
≫探索の流れ
基本的な流れとしては、遺跡(ビル)の外壁を登っていくことで、宝箱(物資)を手に入れるとストーリーが進行。登ることのできる廃墟はたくさんあるが、物資があるのは基本的に宝箱マークのある「ホテル」や「記念図書館」「病院」といったでかいビルだけだ。
望遠鏡で何かある場所が地図にマークできるので、それを頼りに水没したフィールドを船で駆け回る。ストーリーが進む毎に必要なものは違うが、「物資」という形では同じなので正直どこから攻略しても構わない。近くから地図を埋めてもいいし、端まで行った先で偶然見つけた場所に突然入ってもいいわけだ。
さて肝心の探索についてだが、狭い足場を通ったり足場を飛び移ったりはあるものの、基本的に移動キーを押していれば自動的に飛び移ってくれる。アクション要素はほぼ要求されないな。
せいぜい、掴まれるだけか乗れる足場か判断したり、どっちのルートへ行けば正解なのか迷うことがあるくらいか。とはいえストーリーの断片が落ちていることがあるので、気になる場合は探索し尽くしておこう。高い場所でも特に落ちたりすることはないので、ゲームオーバーやゲージ減少などの問題も気にせず好きなだけ写真も撮れたりする。
ウィル:
ところで、……どこだここは……!?
シラユキ:
ウィル君、やっぱり方向音痴なの?
ウィル:
俺は方向音痴じゃない!
3Dで三人称視点だと迷いやすいだけだ!
おまけに壁に張り付いてると余計に方向がわからん……!
一応、地図さえ確認できればどこにいるかはわかる。ファストトラベルで拠点にだけは帰れるようだが今回は使わなかったな。
そういうわけで、ひたすら廃墟を歩き回り、あちこちで発見するストーリーの断片から町の過去を考察したり読み取ったりするのが好き、というタイプにはいいかもな。いわばウォーキングシュミレーターに近い部類だ。逆にアクション的な要素を期待していると肩透かしを食らうかもしれん。こういうのは変に事故るとお互いにとってマイナスにしかならないと思うから言っておいた方がいいだろう。
≫収集要素
収集できるものは、ランドマークと生物、そして海の上に漂っている船の改造用パーツだ。こいつは船を高速で動かせる時間が延ばせるというもの。素早く移動したいときや遠くに行きたい時には便利だな。
≫町と姉弟の過去(ストーリーの断片)
ところで、あちこちにあるストーリーの断片。
これらを集めると、この世界がこうなっている原因を読み解くことができるぞ。一応これが答えそのまま、というわけではないからな。
絵から読み取れる世界の情報としては、かつてこの世界はちゃんと地面があり、ビルが建ち並び、車や飛行機もあるような世界だったようだ。だが大雨か嵐により水没。人々はビルの上へ避難したが、かつての地面から緑色の植物が出現。生物はその謎の植物だか触手だかに侵食され、作り替えられた……ってところか。
植物っていうより、錆びとかフジツボとかの海系の何かに見えるけどな。
二人はもともと、父と母と一緒に四人で住んでいたが、あるとき、母親が嵐にあい死んでしまう。それ以来、父は酒浸り。反発した二人に怒りタクを刺してしまう。ミクは重傷を負ったタクを連れて逃げ、タクを助けるためにたどり着いた遺跡を彷徨う事になった……という感じだな。
いや……思ったより境遇が重いな!?
普通に漁の最中に怪我を負ったとかそういう話かと思っていた。
人型だが、こいつらもまた生物と同じく緑色に侵食されている。
タクの方は回復していくが、反対にミクはこの遺跡の生物たちと同じような色に侵食されていってしまう。次第に眠り方も倒れるようになっていき、やがて……。これ、最初は植物の生えたビルを歩き回っているから脚の汚れが増えたみたいな描写かと思ったら、最後の方にはかなり侵食されてるな。
カナリア:
え? え?
これどうなるんだ!?
ウィル:
結果だけでいうなら、そう心配しなくていい。
人型に関してはいい奴等だった。
≫感想
と、いうわけで感想に入ろう。
前にも書いた通り、ひたすら廃墟を歩き回っていい場所を探したり、あちこちで発見するストーリーの断片から町の過去を考察したり読み取ったりするのが好き、というタイプにはいいかもな。それこそリラックスゲームとか、ウォーキングシミュレーターとかそういう類に近い。反対にアクション性や濃厚なストーリーを期待していると期待外れになるから、その辺は吟味したほうがいいな。
期待と同じだとしても不満点も結構あるから、こう言っちゃなんだがセールで価格が下がるのを待つのもひとつの手だ。
あと、良いグラボのPCやゲーム機でやった方がいいぞ、絶対。やっぱりグラフィックを下げるとその辺がな……。
また、三人称視点でキャラ(船)の方向とカメラの方向が同じではないので、俺みたいなタイプは普通に方向がわからなくなる……というのはどのゲームでも同じか。
まあこんなところか。
というわけで、ここまで読んでくれてありがとう。
じゃ、また別のゲームで。