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【Submerged:Hidden Depths(ミクと水没都市:廃墟の謎)】レビュー+感想

 「submerged: Hidden Depths(ミクと水没都市:廃墟の謎)」は、前作「submerged」から引き続きミク・タクの姉弟を操り、廃墟を探索する戦闘の無いアドベンチャーだ。プレイした感想なんかを記録がてら書いていく。

 というわけで、今回は「submerged: Hidden Depths」の感想やらレビューやらを書いていくぞ。言わずもがな前作の「submerged」の続編だ。触った感じは正統進化って感じだな。前作とやることはほぼ一緒だが、見た目が華やかで鮮やかになっている。

🐦カナリア:
本当に見た目が華やかだな!
前回は暗い印象だったけど、今回は明るいな。

❆ウィル:
ただし今回も戦闘の無い、ウォーキングシュミレーターに近いものだ。キャラクターはパルクールめいた動きをしてくれるが、アクションを自分で操作するものじゃない。また、ストーリーも提示される物語の断片からなんとなく推察できる、ぐらいのものなので、ゲームとしてはやはりウォーキングシュミレーターに近いな。

💙シラユキ:
世界観を感じつつ考察するのが好きならオススメだけど、
先に言っておかないと事故ってしまうものね。



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≫プロローグ

 前作は倒れたタクをミクが抱き上げて連れていたが、今回はだいぶ成長している。前作から結構時間は経っているが、今回もこの二人は無人の廃墟を訪れた。

今回はプロローグで軽く語りがある。
そんな都市にたどり着いて巨魂に触れられたことで特別な力を手に入れた。
姉はこの力で何かを成せると思ったが……ということらしいが。

 ミクは前作の最後で住人たちに助けられた時に、なんらかの力を受け取ったということか。そういえば前作で、クリアした後に「特定の場所に行って、そこにある黒い植物に触れて緑色にする」みたいなのがあったんだよな。あれもなにか意味があったのか……。



≫前作との違い

 前回は遺跡の外壁を伝って登っていく方式だったが、今回は既に遺跡の上に新たな生活拠点が築かれていて、そこを探索する感じだな。壁や蔦を使うシーンもあるものの、書庫や食器が置かれているなど生活感があるのは前作との大きな違いかもな。進める場所に色がついてマークされているのも見た目のわかりやすさ以上に生活が感じられる。

今回の拠点。
ここも前作よりだいぶ広い上に、生活の跡がある。

🐦カナリア:
遺跡は広くなったけど、特徴もわかりやすくなったよな。
あくまで前作に比べて、って感じだけど。
でも、おかげでウィルも迷いにくくなったろ?

❆ウィル:
なんで俺が迷う前提なんだ。

💙シラユキ:
だってウィル君、方向音痴じゃなかった?

❆ウィル:
俺が方向音痴なのはゲームの中だけだ!
ただまあ、今回は高速移動もあるし、オブジェクトの数も表示されるから前回よりわかりやすいのは感じた。

クリアしたメインの廃墟は高速移動できる。
また、付近のオブジェクトも一部表示される。

 また前作同様、生物やランドマーク収集などの他に、船や姿を変えられるスタイル機能が追加された。他にも収集した遺物や花を拠点に展示することができるようになる。花は展示してあるのを調べれば、ミクの頭に飾れるようになるぞ。

あくまでおまけ程度の扱いだが、見た目も変更できる。

 探索のメインとなる巨大遺跡もそれぞれ特徴がわかりやすくなっているから、「ここがどこなのか」を把握しやすくはなったな。また、同じルートを行って戻って……ではなく、最後の仕掛けを動かしたり使ったりすると最初の場所に戻ってきて一周できるルートをとれる場所もあるから、そこも良い改変だと思う。
 今回はタクを操作してサブ遺跡を回れるが、そこは一周できるルートをとれることが多かったな。

ここは確か工場めいていた場所だった。
ここは住宅のような遺物や遺跡が残る場所。
遺跡によって雰囲気も違う。



≫ストーリー

 前作ではタクの怪我を治す為に物資を集めるという流れだったが、基本的に同じことをするので「現在」の物語を感じにくい点があった。そこも改善されていて、今回はちゃんと話が先に進んでいる感じがする。

 今回のメインの目標は「廃墟に蔓延る黒い植物に種を返すこと」だ。かつての人間たちが奪い取り、エネルギー源として囚われている「種」を探して植物の花に返すことで黒い植物が緑に戻る。

ミクの力は「植物を癒す」力らしい。
そのため歩いている周囲は緑の力を取り戻す。
過去の遺物のエネルギー源にされている「種」。
ここにあるのは時計みたいだが……

🐦カナリア:
どっかにはドライヤーみてぇなのもあったけど、
使い方を探ってるわけじゃねぇのな。

❆ウィル:
……正確な使い方を探るというよりは、
起動していることそのものに意味があるのかもな。

種を外して、抱えて持っていく動作が追加された。
何かを抱えている時は腕を使う動作ができないので、
梯子や壁登りなんかができなくなる。

 何故ミクがこんなことをしているかというと、弟と暮らすためだ。二人はどんな街に行っても最初は受け入れられたが、ミクの力が明らかになると恐れられ追い出された。それは弟に新たな傷ができるまで続いたようだな。
 ミクはこの街を自分たちの安住の地、故郷にするために力を使い続けているが、弟タクのほうはそんな姉に協力しながらも、姉の力を恐れて疲弊していく。

 中盤以降、ストーリー序盤から姿をちら見せしていた奇妙な巨人がマップを徘徊するようになるのも不気味で良い。

ぶつかっても特に何もないが、不気味なことには変わりない。
徘徊し始めるのと前後して、遺跡を探索していると
その様子をうかがうようになってくる。

 この巨人の謎も徐々にストーリーの断片を拾うことで明らかになっていくぞ。

そして最後には拠点に現れ……。

🐦カナリア:
どうなるんだ?
倒せるのか!?

❆ウィル:
だから戦闘は無いって言ってるだろ。
まあ、ミクのやってきたことは無駄じゃなかったとだけ言っておこう。



≫感想

 じゃあ、感想に入ろうか。

 前作の暗い雰囲気に比べ、見た目も鮮やかでかなり世界観が変わっている。この風景を好むかどうかは別の話だが、動作が増えたことで謎解き要素なんかも少々追加され、かなりバージョンアップされた感じがしたな。
 ただし謎解き自体も結構単純であまり種類が無いから、それをメインに考えているとそのあたりは少し肩透かしを食らうかもな。あくまでウォーキングシュミレーターとして、世界観をまったりと楽しみつつ探索して、たまに見つかる物語の断片から状況を推測する……というのが好きな奴にはオススメだと思う。

 メインの遺跡も聖堂や工場などの内装や遺跡の雰囲気が作り込まれているから、前作よりもどんな建物だったのか想像しやすいし、花や生物など必ず1種類存在しているものもあるから、ひとつの遺跡でクリアしていく目標も立てやすい。どこの遺跡でも同じ事をしていると言われるとなんともいえないが、面倒だと思う場面は減っている。
 俺の場合は前作を先にやっているからかなり改善が見られていると思うんだが……、もしこれを先にやったらまた違った感想を持つかもしれない。
 ……まあ、後一個残ってるものが延々見つからないとかあったりもするが。

💙シラユキ:
ドツボにはまっちゃうってやつね。

❆ウィル:
行った事のない箇所がどこなのかわからなくなったり、
見えているのに行き方がどうしてもわからんとかはよくある。
……あるよな?

🐦カナリア:
じっくりとやりこむってよりは、
世界観を楽しみつつまったりやるゲームかもな。

❆ウィル:
そうだな。
見た目は綺麗だから、スペックの高いハードでリラックスしながらやる、というのが一番かな。

 それじゃあ、今回はこんなところにしておこうか。
 というわけで、ここまで読んでくれてありがとう。
 また別のゲームで。


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