
【Europa】レビュー+感想(ネタバレ有)
「Europa」は、アンドロイドの「ジー」を操り、人間が居住可能になりながら廃墟になった星エウロパを探索していく戦闘の無いアドベンチャーだ。プレイした感想なんかを記録がてら書いていく。
今回は「Europa」の感想やらレビューやらをサクッと書いていくぞ。
🐦カナリア:
エウロパって木星の近くの衛星の名前だったよな。
ゲームの紹介画面でも木星が見えてるし。
❆ウィル:
戦闘は無い代わりにストーリー重視だな。
ウォーキングシュミレーターってほどじゃないが、
好き嫌いは結構分かれるかもしれん。
💙シラユキ:
景色はステキだったのだわ~。
ジブリなんかの影響が見えてきそうね。
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≫全体の印象
まず、この通り美しい景色と世界観が魅力だな。
特にジブリ作品の……まあ言っちゃなんだがラピュタを思わせる風景や巨大なガーデナー(機械生命体)は、刺さる奴には刺さるだろう。

目覚めたジーを操作することになる。
ジーはゼファーと呼ばれる噴射装置を使って浮遊し、滑空を使いこなすことでアイランドと呼ばれる浮島を目指していく。

ゼファーは各地で手に入るクリスタルによって噴射時間を拡張できる。これによってより高い場所まで飛べるようになったり、長時間の滑空も可能になってくる。
一見するとオープンワールドのようだが、実際のところは行ける範囲が限られている。ステージクリア型のゲームでもあるな。ステージの端まで行くと強風で戻されてしまう仕組みになっているが、そのぶん広く見える。同じ章でも一度先に進むと戻れない場所もあるから、蒐集要素を探すならある程度探索した方がいい。
ただ先に進むだけならそれほど苦戦するところはないし、アーカイブ(ストーリー)だけは目印があってわかりやすいようにはなっている。

戦闘は無いんだが、こっちに攻撃を仕掛けてくる敵が出てくると、そいつを避けたりする必要が出てくる。死ぬことはないしゲームオーバーにもならないが、しばらく動けなくなったりSteamだと実績に関わるのでできるだけ当たりたくはない。
❆ウィル:
最初はなかなか滑空の仕方がピンとこなくて、
結構苦手なタイプだったかもしれん……と思ってしまったが。
慣れてくると楽しくなってきたな。
💙シラユキ:
それ、ウィル君が設定間違えたからじゃない?
せっかくゲームパッド繋いだのに、
キーボード操作になっちゃったでしょう。
❆ウィル:
おい、バラすな。関係ないだろ。
🐦カナリア:
そういえばウィル、今回はあんまり
方向音痴は発動してなかったよな。
❆ウィル:
空から見下すのが主体だからな。
どこに何があるのかわかりやすかった。
……って、俺は方向音痴じゃねぇ!

≫ストーリー
さて、ストーリーだが。
ちなみに、結構なネタバレをしているので注意してくれ。

おそらくアダムは作り手で、ジーが息子のアンドロイドでいいだろう。

アダムと呼ばれる、ジーを作ったと思われる爺さんが残したメモをもとに旅を始める。目指すのはアイランドと呼ばれる浮島。「寂しくなったらアイランドに来なさい」というメモをもとに、アイランドを目指していく。

明らかに死んでいるガーデナーもいる。
そいつらのスケッチを取るのも収集要素のひとつ。
エウロパに生息している機械のような生命体は「ガーデナー」と呼ばれていて、元はエウロパに人類より千年も前に送り込まれたテラフォーミングAIから発展し、独自の生態系を作り上げたものだ。

浮いている遺跡の下にあることも。
もしかしてラピュタの石みたいなものか?

しかしいざ入植してみると、宇宙船とガーデナーが衝突事故を起こしたことを皮切りに、ガーデナーを危険生物扱いして倒したり、ということがあった。しかしその事故は本当に事故だったのか。
ガーデナーはもともと地球化プロジェクトの一環として送り込まれたもの。「地球を住みにくくするものを排除せよ」……といった命令が組み込まれているのだが、その結果、資源発掘場などの人間に攻撃するようになってしまったらしい。人類と争うたびにガーデナー達は人類の兵器を学習していき、戦争は激化していく。
そんな人類はほとんどがアイランドの低温室で眠りについたようだ。ジーもいずれはそこで眠りにつく……はずだったようだが。

目が青くなればその合図だ。


一方でアダムの息子はガーデナーと仲良く遊び、ゲーム序盤から出てくる龍のような巨大なガーデナーとも通じ合っていたようだ。アダムは息子の能力というか、無垢さというか、そういうものに未来を視て期待していたみたいだが。
だが、このアーカイブでのジーの描写はアンドロイドというより人間なんだよな。
人類の方はといえば急ピッチで採掘を済ませ、大地から離れてアイランド(浮島)に戻る羽目になったが……。


ちなみにキツネは撫でられる。可愛い。
だがアダムがアイランドに戻るのは遅すぎた。
そこに待っていたのは地獄。

武装したガーディアン達はとうにアイランドへと到着していて、止めようとしたジーは……。
アダムは負傷した息子の手足や片目を機械で作り直し、アンドロイドに改造した。しかしジーは人間性が欠如したかのように、問うことをしなくなった。まるで動く屍だ。それでも父親はいつか人間性が戻ってくると信じて、人類がいつかエウロパの大地に戻ってくる合図をするために送り出した……と、こういうことだろう。

もしかして、ジーはここで欠けた「自分」を取り戻したのか?
このあたりの流れは会話の無い映画を見ているようでもあるので、いろいろと解釈ができそうではある。
それにしてもアダム、親父としてやったことはともかくとして、ジーが人類を教え導くものになってほしいと願うのは、もうちょっと責任ってものをだな……。
と思っていたら、アイランドが崩壊した。
なんだ急に!!
起動したっていうより崩壊したんだが……!?

ゼファーも容量を気にせず飛びまくれる。

だが無事に脱出した途端、ゼファーが耐えきれなかったのか壊れてしまった。助けてくれたのはあの龍のようなガーデナー。最後のチャプターでは、龍を操って崩壊するアイランドから離脱しよう。

あれは人類を目覚めさせたことで、アイランドが下降し始めた事による崩壊なのか?
愚かな人類が解き放たれたのか、それともこの崩壊で居なくなってしまったのか分からないが、とにかくジーは故郷に戻った。この地の唯一の人類として、あるいは人類を導く新たな王として。

色々と解釈できそうな終わりだな。
≫良かったところ
とにかくゼファーで空を飛ぶのが楽しいゲームだ。
それにジブリ作品のような美しい景色。自然と融合する廃墟にガーデナーの造形といった世界観も魅力だ。多少、雰囲気ゲーの気はあるけどな。音楽もかなり良い。
翻訳に関しても気になるところは少ない。
最初のうちは似たような景色ばかりのイメージだったが、操作に慣れてきて滑空したり、巨大なガーデナーと併走したりした場面はかなり開放感があって気持ち良かった。
主人公を攻撃してくる敵はいるものの、主人公は攻撃を受けても死なないので、ゲームオーバーを気にせずゆったりとプレイできるぞ。

≫気になったところ
ストーリーに関してはいまいちピンとこない箇所があったな。アダムの墓があるから何となくはわかるんだが……、特に最初に冒険に出るあたりは流れでそのまま出かけてしまうような感じだ。
ガーデナー達も前に見たものと見分けがつかないものもいるから、もっとガッツリと色々な種類を見たかったのもあるな。
それと良いところでも書いたように、攻撃を受けてもゲームオーバーにはならないんだが……、攻撃が激しすぎたり、受けてしまう場所が悪いと、逃げることができず連続で攻撃されることがある。
❆ウィル:
あとセーブは自動なんだが、
セーブ地点が決められているからな。
途中でやめたくなった時は戻されることになる。
💙シラユキ:
でも多分、そのおかげで、
知らないうちに実績解除してなかったかしら?
敵の攻撃に当たらないでクリアって実績。
❆ウィル:
そうなんだよな……。最後に気付いた。
結構当たった記憶があるんだが。
🐦カナリア:
意外にクリスタルも結構取り逃してたよなー。
エメラルドは何個取ってたっけ?
❆ウィル:
19個だった。全40個だから半分いかなかったな。
クリアすればチャプターからやり直せるし、
一度取得したエメラルドは透明になっているからわかるんだが……。
せっかくならステージ毎の取得率くらいは見たかった。
どのステージで取り逃しているかわからんからな。
意外と気になるところはあるもんだな。とはいえ、アップデートで敵のいない「禅モード」が追加されたりしているので、今後のアップデートに期待しておくのもいいと思う。
≫感想
というわけで感想だ。
とにかく、ゼファーで飛び回るのが楽しいゲームだったな。それから世界観や音楽も魅力だった。
最初のうちは風景もあまり変化がないし、操作もピンとこなかったからどうしたものかと思ったが……。やはりゲームの主軸である滑空を使いこなせるようになってくると楽しかった。夕方や夜のステージになって風景が変わってくると、ちゃんと新鮮さも戻ってきたしな。
とはいえ、俺が慣れないおかげでプレイ時間が少しかかってしまった。たぶん通常なら3~4時間くらいだろう。クリアするだけならもっと短いかもしれない。
❆ウィル:
ステージタイプとはいえ、エウロパを飛び回る浮遊感は
気持ちのいい作りになっていたぞ。
ゲームの主軸なだけはある。
🐦カナリア:
オレもゼファーみてぇなの作りてぇ!
❆ウィル:
ここじゃ飛ぶとこが無いだろ。

というわけで、今回はこんなところにしておこう。
ここまで読んでくれてありがとう。
また別のゲームで。
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