商材2 マンションサイネージ
はじめに
最近、諸事情によって家を買うことになったので、一軒家やマンションを物色してるんですよ🙄
それにしても、東京のマンション……高過ぎやしませんか?😫
田舎の物件を知っているがゆえに、びっくりする価格です。
でも世の中にはあれを買える方々がいらっしゃるんですよ。
今日はそんな高級マンションに住むハイクラス層を対象とした広告商材である「マンションサイネージ」について商材研究を行いましょう😍👍
Wizのみんなもいつかこんなマンションに住めるように、頑張っていこうね😭
1.マンションサイネージとは
まず、「サイネージ」とは何かから学びましょう!
言葉より、画像で見たほうがわかりやすい🤔
サイネージとは、これです!
街中、駅前、ショッピングモール内などで一度は見たことあるのではないでしょうか?
あれ、サイネージっていうんですねぇ🙄
私も初めて知りました。
したがって、「マンションサイネージ」とは、マンションに設置されるデジタル広告ディスプレイのことをいいます。
マンションサイネージは、Wizの子会社である株式会社フォーカスチャネルが提供しているサービスです😍👍
ちなみに、フォーカスチャネルは、マンションサイネージを関東圏内の高級マンション240棟(順次増加中)約60,000世帯向けに設置していて、業界シェアでいうと圧倒的1位です!
フォーカスチャネル凄いな……🙄
もうほぼマンションサイネージ業界を牛耳っていると言っても過言ではないでしょう(笑)
主要な都内駅で皆さんが見たことがある大きなタワーマンションには、だいたいフォーカスチャネルがマンションサイネージを設置しています。
「私の家、あるよ!」という方、ちょっとルームツアーさせてください(住ませて)。
そういえば高級な中古マンションの内見しに行った時、あったな……😑
まさか自分の会社の子会社が設置していたものだったとは。
2.広告型ビジネスモデル
さて、デジタル広告を配信するためのマンションサイネージですが、まずは広告という商材を扱うビジネスモデルをしっかりと理解しましょう!
そして、ビジネスモデルを理解するときは、まずプレイヤーの整理から行います🙄👍
早速整理していきましょう。
広告ビジネスは、図で示すと以下のようなビジネスモデルです。
まず、広告を出してくださる企業様がいます。
このような企業様を「広告主」といいます。
そして、広告営業といえば、主に広告主を探してくる営業担当のことをいいます😁
次に、広告主から預かった広告(動画や画像)を掲載する媒体が必要です。
これを「広告媒体」といいます。
最も有名な広告媒体はTVやYoutubeが広告媒体です。
マンションサイネージのビジネスモデルでは、この広告媒体が各マンションに設置されている「マンションサイネージ」です。
このような広告媒体を保有し、運用する会社を「広告会社」といいます。
今回の事例では株式会社フォーカスチャネルが広告会社に該当します。
最後に、その広告を見てくださる消費者の皆様がいます。
この消費者のことを「ターゲット」といったり「見込客」といったりします。
以上より、プレイヤーは3人ですね。
(1)広告主(広告を出す人)
(2)広告会社(広告を世に送り出す人)
(3)見込客(広告を見る人)
この3プレイヤーをしっかりと頭に叩き込んでください😑
では次に、商材とお金の流れを整理しましょう!
まず、広告会社が広告主に対して販売するのは「広告枠」です。
広告ビジネスの商材は何?と聞かれたら「広告枠です!」と即答できるようになっておきましょう。
この広告枠は、時間単価で切り売りされることが多いです。
あとは、1時間当たりの表示数を基準にして販売する場合もあります。
広告主からすると、どの時間帯にどのような見込客が見るのかという属性を重視しますから、営業担当になったら、そのへんの統計値はしっかり頭に叩き込んでおく必要があります。
そして、広告主は、広告会社の広告掲載が終わった段階で「広告料」を支払います。
広告会社はこれを「売上」として計上し、広告主は「広告宣伝費」(経費)として計上します(簿記でやったね!)。
一方で、プレイヤーの一人である見込客はお金を一切支払いません。
単に広告を見るだけのプレイヤーで、売上も費用も発生しないのです。
実に面白い……。
ついでなので、広告ビジネスについてもう少し勉強しましょう!
広告ビジネスでは、通常、広告主と広告会社の間に「広告代理店」という仲介業者が入ります。
博報堂さんや電通さんが有名ですね😁
広告会社の規模が大きくなり、全国規模で広告主を探そうという場合は、大抵広告代理店を選定して、自分の代わりに広告枠を販売してもらいます😁
この場合、プレイヤーは4人になります。
お金の流れなどを一度自分で図にして考えてみてください🎵
ビジネスモデルを図示する技術は、優秀なビジネスマンの第一歩ですから、早めにマスターしておきましょう!
3.広告の目的
さて、ビジネスモデルがある程度わかったところで、次は広告主の立場に立って考えていきましょう。
ビジネスモデル研究では、各プレイヤーの立場・視点に立って考えることが極めて重要です😁
営業マンにとっては必須スキルですから、早めに身につけておきましょう。
広告ビジネスにおける広告主は、どのような目的で広告を出すのでしょう。
この点について、主な目的は以下の3つに集約されることが多いです。
(1)認知度向上
(2)理解促進
(3)顧客獲得
以下、一つずつ解説します。
(1)認知度向上
まずはなんと言っても認知度向上です!
全ての広告はこの要素が含まれていると言っても過言ではない🙄
認知度が向上しない広告はボランティアといってもいいでしょう。
広告会社としては、認知度向上がどの程度図られるのかに注意して広告枠を設定しないといけません。
広告を掲載する場所、そこを見る消費者の属性など、様々な統計とって分析しておく必要があります。
広告主の担当者様がプロフェッショナルであればあるほど、統計値を基礎として広告枠の価値を判断します。
それゆえ、営業マンは自社の広告枠の情報を正しく把握しておかなければなりません。
(2)理解促進
次に、理解促進という目的で広告を出すこともあります。
認知度がまだ低く、かつ、公共性が高い分野で事業を行う広告主の場合、何よりもまず業界理解、知識提供が必須だと考える場合があるからです。
営利団体としての株式会社が出す広告では例が少ないですが、例えば政府系企業、一般社団法人、財団法人などの広告は見かけますね😁
SDGsに対する理解促進のための広告や地方自治体の文化についての広告などが該当するかなと思います。
珍しい系です。
(3)顧客獲得
最後が、顧客獲得を目的とした広告です。
商品やサービスを販売する会社では、最終的にはここがゴールとなります。
しかし、広告によって直接的に顧客獲得に繋がるようなケースは少ないと言っていいでしょう🤔
企業側もそれをわかっていることが多いので、まずは認知度の向上を目的に広告を出します。
その上で、問い合わせまでしてくれたら上出来かなという感じです😁
以上、広告の目的をしっかりと理解してください。
企業様が何を目的に広告を出したいと思っているのか(ニーズ)を正確に理解していないと、提案内容にズレが生じます。
どのような顧客をターゲットにしていて、どのような目的で広告を出そうとしているのかをしっかりヒヤリングし、広告主の立場に立って考えましょう🎵
4.マンションサイネージの競争優位性
さて、広告ビジネスの構造や広告の目的はわかったと思うので、そろそろ本題に入りましょう🤣
ここからは、自社商材である「マンションサイネージの競争優位性」について考えていきます。
フォーカスチャネル社が提供するマンションサイネージの競争優位性は、以下の5つが考えられます。
(1)見込客属性がハイレイヤー!
(2)圧倒的なシェア!
(3)視認される可能性が高い!
(4)効果測定が可能!
(5)コロナの影響を受けにくい!
以下、一つずつ解説していきます。
(1)見込客属性がハイレイヤー!
まず、マンションサイネージが設置されている場所の特殊性があります。
都内23区内の大型マンション(及びタワーマンション)をほぼ牛耳っているので、広告を見てくださる見込客の層がとてもハイレイヤーなのです🙄
なんと、見込客の約7割が年収1000万円以上の世帯です。
しかも、ファミリー層!
いやぁ……そんなハイレイヤー限定で広告を出せる媒体……他にあるかな……🤔
ここは本当に強い競争優位性だなと思います。
(2)圧倒的なシェア!
次に、株式会社フォーカスチャネルの業界シェアが断トツだという点も大きな競争優位性です。
関東の大型マンションの多くにフォーカスチャネルのサイネージが置かれているので、高所得層(約60,000世帯)に対して一気にアプローチできます。
そういう層をターゲットにしている企業様からすると喉から手が出るほどほしい広告枠だと思います😁
(3)視認される可能性が高い!
しかも、マンションの共用部分やエレベーター前にサイネージを置いているので、毎日出かける際、帰ってくる際に視認されます。
広告をいくら流しても全く見られないんだったら広告を出す意味がないですからね😵
その点、毎日帰る家の玄関に置かれているのですから、嫌でも目に入ります(笑)
以前、勤めていた会社のオフィスビルの共同エレベーター前にサイネージが置いてあったんですが、待っているときなどに私もボーッと見てしまっていました🙄
(4)効果測定が可能!
通常、サイネージ型広告では、広告の効果測定ができません。
つまり、出すだけ出して、どういう効果があったのかよくわからないという現象が置きます。
これは電車の吊り革広告などでも同じ現象が置きます。
しかし、マンションサイネージでは、特定のマンションに設置されているので、顧客情報との突合によって効果測定ができてしまうんですよね😏
ここも競争優位性だと思います。
(5)コロナの影響を受けにくい!
最後に、マンションサイネージはコロナの影響をほとんど受けません。
なぜなら、広告設置場所がマンションだから!
マンション内に設置するタイプのサイネージなので、コロナはあまり関係がありません。
むしろ、巣篭もり状況が続く限りずっと家又は近所にいますから、視認回数がアップしているくらいです。
以上、5つの競争優位性があります😁
5.広告主の例
では実際にマンションサイネージを販売する部署に配属になったときのことを考えてみましょう。
良い営業マンというのは、戦略立案が上手です😏
自分の商品がどのようなお客様に貢献できるのかをしっかり考え、ターゲットを絞ります。
貢献度が低いお客様に対して無理矢理販売しに行こうとしても、ただただ迷惑をかけるだけで誰の役にも立ちません。
常に顧客への貢献を意識していきましょう!
マンションサイネージの場合、上記のような5つの競争優位性がありました。
そこから考えると、どのような企業様の広告が効果的だと思いますか。
ちょっと考えてみたところ、私は以下の20業種を思い浮かべました。
(1)高級車(バイク)販売業
(2)ゴルフメーカー
(3)ハイクラス学習塾
(4)ハイクラスエージェント(転職系)
(5)キャンプメーカー
(6)家電メーカー
(7)無添加食品メーカー
(8)オーダーメイドスーツメーカー
(9)百貨店
(10)高級衣料品メーカー
(11)英会話教室
(12)MBAなどの大学院
(13)留学仲介業
(14)高級家具メーカー
(15)高級家電メーカー
(16)動物園・水族館
(17)映画配給会社
(18)アニメグッズメーカー
(19)カー用品メーカー
(20)オンラインフィットネス
以上20業種。
まだまだ思いつきますが、あとはWizの若い皆さんがしっかり考えて見てください😁
マンションサイネージがおいてある場所の特殊性、見込客の属性、サイネージ広告という特殊性などから考えて、広告主になり得そうな企業様をピックアップしてみてください。
広告枠を販売する際に、ターゲティングをちゃんと行っていれば、成約率も高くなります。
営業マンとして一流になろうと思っている人は、今のうちからターゲティングに慣れておきましょうね🎵
6.お値段
広告主の皆様にとって一番気になるのが、広告枠の値段ですよね🙄
私が企業のマーケティング担当だったら、真っ先にそこを気にします。
広告の効果は「出してみないとわからない」という特殊性があるので、やはり最初の値段は重要です。
では、発表します!
関東全棟一括表示プラン:(大体10万人に訴求できる規模)
・サイネージのみの場合 661万円
・チラシありの場合 933万円
ふむ🤔
大きな企業でマーケティング担当をしたことがある方はピンと来ると思いますが、比較的安いんですよ🙄
ターゲティングが限定されていて、属性がしっかりしているという確証が得られている状態でこのお値段なので、ターゲットがドハマリしている企業様にとっては安い広告料です。
なので、すんなり決まるだろうと思います。
一方で、自社の商品ターゲットと一致するかまだわからないので「一度お試しでやってみたい!」という企業様もいらっしゃると思います。
その場合は以下のプランをおすすめすると良いでしょう。
棟数限定1ヶ月お試しプラン:約65のマンションを対象に約7万人に訴求
・サイネージのみの場合 約200万円(半額セール適用時のお値段)
・チラシありの場合 約290万円(半額セール適用時のお値段)
このように、約3分の1の価格で1ヶ月間お試しができるわけですね😁
これなら始めやすいでしょう。
これで効果があると実証できれば継続すれば良いですし、効果がないと思えば広告を停止すれば良いです。
企業様にとっても大きな不利益はないと思うので、迷っている企業様にはこちらのプランをご提案すると良いかもしれません。
7.購入フロー
商談が進んでいって、実際に広告枠を買いたいという企業様が現れた場合、以下の購入フローで広告動画等を配信してください。
(1)商談
(2)申込み
(3)広告内容審査
(4)素材入稿(画像・動画・チラシ)
(5)配信
5ステップで簡単ですね!
一番大事なのは広告内容審査です。
高級マンションという場所の特殊性から、広告として掲載できる商材の種類に限定があります!
ここを忘れないようにしてください。
マンションの品質を保つためにとても重要なルールです。
広告主に対してもその点をしっかり事前に説明しておかなければなりません。
広告担当を長年やってきた方なら「広告審査がある」ということを知っていると思いますが、通常は審査があることを知りません。
ここは大事なポイントなので、丁寧にご説明差し上げてください。
また、営業担当者ならば、景品表示法に関する基礎的な知識も身につけておきましょう!
最低でも優良誤認と有利誤認についての知識は持っておいてください。
そこで、以下の2つのPDFを「熟読」しておいてください!
消費者庁様が出してくださった大変わかりやすいパンフレットです😁
消費者庁HP:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/#pamphlet
本当素晴らしいパンフレット🤔
便利な世の中になったもんだ。
8.広告不可商品例
最後に、広告不可となる可能性が高い例を一部載せておきます!
企業様が扱う商材が以下のどれかに該当しそうだなと思ったら、細心の注意を払って商談を進めてください。
掲載不可となる可能性がある旨をしっかり説明しておきましょう。
(1)業種
・宗教関連 (魔除け・霊感商法霊視商法、神社仏閣等)
・ギャンブル関連 (パチンコ等) ※ 一部、公営くじ除く
・占い ・無限連鎖講 ・探偵業
・家政婦 (業態によっては、掲載可能な場合有。)
・生体販売 ・葬儀葬祭業
・入札権購入型オークション、オークション
・消費者金融、カードローン(銀行系含む)ファクタリング ・過払い金請求
・仮想通貨系
・バイナリーオプション
・金融庁に正式に登録されていない仮想通貨交換業者(みなし業社等)
・その他マンションサイネージ として、マンションの居住者空間にそぐわないと判断した業種・商材
(2)商材
・健康食品 (業態・商材により一部除く)
・コンプレックス商材
・薬機法(医薬品・医療機器等の品質・有効性及び安全性の確保等に関する法律)に抵触する恐れのある商材
・アダルト(成人対象の性的な商品サービス等のアダルト全般、
・性的表現が扱われている作品サービス、児童ポルノを連想させるもの等
青少年保護育成上好ましくない商品サービス
・精力剤 (合法ドラッグ等)
・出会い系 (インターネット異性紹介事業、結婚相談、お見合いパーティ等)
・産経用品 (避妊具、女性用体温計)
・武器全般 ・毒物劇物
・政党/政治関連
・情報比較サイト
・たばこ、電子たばこ(企業広告は除く)
・R-15以上の映画作品
・15歳以上対象以上のゲーム
・業務実態が不明瞭な企業の商材
相当数ありますが、考えてみると当たり前なものばかりです。
ファミリータイプの高級マンションに表示する広告なので、それに相応しい広告のみが配信されます👍
おわりに
本日2商材目の記事ですけど、これ思っていたより大変です🙄
1記事15時間くらいかかる!
でも、こうやって文章化しておけば、Wizの若い子たちがいつでも読んで学べるから……頑張ろう😍
皆……読み終わったら、読んだよの意味で「いいね」押しといてほしい😑
それを励みに頑張るから……
執筆メンバー
記事:株式会社Wiz 執行役員CLO 瀧田 桜司
スライド:株式会社Wiz 教育部部長 境 健斗