お返事が遅くなってごめんなさい
海尾守の返信
Bさま
お返事が遅くなって申し訳ございません。
偶然とモウしますか
先日の記事がその答えになると思います👇
問1「何世代にも渡って借金を残すのか」
ご返答1
「日本とわずかな国だけが普通国債償還に期限があり・・・
大抵の国では国債は繰り延べが当然です」
どうしても次世代で無理に返済する必要性は本来はありません。
補足1
国債には当然償還期限があって・・・
それは借金であるから仕方がない⇒というのは個人や民間企業のように
「生存期限が無限ではない」という個人・法人については当然の概念です。
国家にも併合や占領による消滅などの事象は発生しますが・・・
「併合した国家はいざ知らず・・・
とある国を占領し支配下に置いた別の国が隷属した国家の債権を保障するでしょうか?」
隷属した国家の借金を代位弁済した国家を小生は存じ上げません。
「近代の政治学に照らせばそういう答えが出る」と小生の浅薄な政治地理学のお勉強ではそう学んでおります。
問2「貨幣価値が下がり続けいずれ円の信頼が無くなりジンバブエドルのようになる」
ご返答2
貨幣の価値は借金の金額やGDPの規模で決まるものではありません。
借金の金額だけならアメリカは日本の4倍
中国も日本の1倍半は借金があります。
通貨の信任とは過去現在未来を通じて総合した「国の価値です」
その価値が下がれば借金の金額にかかわらず通貨の価値は暴落します。
補足2
借金の金額が問題であれば
①アメリカはその莫大な借金を返せるという与信によって
「多くの国家や機関投資家へ債権を販売している」という
事実が根底から崩れ・・・
その国家や機関投資家は
無謀の投機を行っていることになります。
②GDPの金額が小さいのに借金の金額が多い・・・
その論法に照らせば
与信という概念が成立せず・・・
「担保がなければ金は貸さん!」という
信用創造否定の担保主義金融機関と同じ轍を踏むことになります。
信用や将来性は
「評価するバンカーの腕」次第です。
与信とは「目利きの徳目」であり
日本という国家に170兆円も貸し込んでいる
外資の眼力はすべて節穴でハゲタカでも強欲でもない
「お人好し」ということになります。
③先日の記事でも書いたとおり
「GDPの何倍借金があるから大変」という議論は
「債務の金額を必要以上に危険視させる財務省が編み出したロジックであり
その論法は国際標準の財政学や経済学では用いられない手法です」
問3「日本の借金は1300兆円で20年分の税収に相当する」
と反論されると思うのですが、どう論破すればいいと思いますか?
ご返答3
それは経済が発展せず現状維持で税収が伸びないという前提です。
ワニの口が閉じる未来を5年前に財務省は想定していませんでした
しかし税収増でワニの口はすぼみました。
未来を見通す能力を搭載した官僚はわずかです。
自分がその世界にいたのでなおさらそう思います。
補足3
過去30年間日本経済は発展しませんでしたが
それを妨げていた要素の一つは
「硬直した財政政策によるミス」
が大きく
そのミスを犯したのはほかならぬ
「大蔵省・財務省」です。
大蔵省が過去の財政政策をすべて失敗したわけではなく
戦後の復興過程で大蔵省が果たした役割は
「日本という国家がひとかどの国際的信用を得る過程で不可欠であった」
という点は小生のまったく異論がありません。
問題は・・・
ノーパンしゃぶしゃぶ問題以降・・・
委縮した大蔵官僚が・・・
ことなかれ主義で
ペーパードライバー並みの安全運転を続ける
ことを是とした・・・
そしてマスコミに叩かれた恨みを
「自分たちを守らなかった自民党政権」
へ刃を向けたことにあると思います。
本来は政治家が国家のハンドルを握るべきで
官僚はその指示が間違っていれば
「正しいコースをリコメンドする」
裏方に徹するべきですが・・・
大蔵官僚ー財務官僚は
「自民党政権を恨んだ主流派」が長く
その中心にいたのです・
「きれいごとを言ったって結局は責任を取らず・・・」
まずくなったら
「官僚が・・・」
財務官僚が保身に走る主たる理由は
「政治家に力量がないからです」
安倍政権を揶揄する向きも多く・・・
「財務官僚はアベがきらい」だと
公然と発言する論客も多いですが・・・
「面従腹背であっても安倍政権の期間中
財務省が反旗を公然と翻した」事実はありません。
「自分たちの意図とは若干ずれがあっても
日本の国を保つためであればしたがう」
のが官僚です。
モリタクの本は売れるけれど・・・
その点を見落としていると小生は感じております。
一部知識人が財務省を悪者にするのは
「そのほうが都合が良い」からです。
役所の中では
「最後は庶民の意思が重要」
だと役人は思っております。
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