なぜか・・・尹大統領支持率回復

2025年1月10日 12:46

韓国の大統領に対する同情の気持ち・・・
現職の大統領に限らず
政策や行動の是非以外で徹底的に批判される

元権力者

その後の人生や社会の反応を含めて
人間的な視点からの
「たいへんだなあ～と思います。」

戒厳令や強権的な姿勢は民主主義の視点から見て批判されるべき行為です。

多くの人命が失われた光州事件などは
明らかに正当化できない重大な過ちです。
このため為政者に対して厳しい評価が下されるのは当然です。

一方で韓国大統領の晩年が法律的・社会的に厳しい状況にあり
批判の中で孤立しているとすれば
人間として同情する感情が生まれるのも自然です。
特に以下のような要素がある場合
同情心が強くなります。

過ちを反省する姿勢
過去の行動について反省や謝罪を示す場合人々の心が動きやすい。

厳しい報い
罰や批判が過剰に感じられる場合バランスを取ろうとする心理が働く。

人間的な弱さの露呈
病気や孤立・苦しい晩年などが報じられると罪とは切り離して同情が湧きやすい。

韓国社会は歴史的にリーダーの評価が感情的に揺れ動くことがあります。
ある時期には厳しい批判が集中し
後になって別の視点からの再評価が起こることも珍しくありません。

朴正熙〈パク・チョンヒ〉政権の経済的功績が再評価される動きなどは
独裁政権に対する批判とアンビバレンスがつよく
その相反性が娘の朴槿恵氏が大統領になった遠因だと
社会学や政治学的には見られています、

尹大統領に対する同情の声が少し出てきたり
支持率が回復しているという報道は
日本のマスメディアはほとんど取り上げませんが
韓国社会全体が過去の感情的な反発を
冷静に見つめ直している兆候かもしれません。

大統領など権力の座にいた人物は
責任の重さとともに孤独や困難を抱えるものです。
批判すべき点を指摘するのと同時に
人間としての弱さや苦しさに目を向けるのは健全な視点だと思います。

小生はプーチン大統領や習主席に批判的な立場ですが
それはあくまでも「政治地理学を学んだ学習者」としてであり
人間性はどちらも「おもしろいオッサン」ではないかと
・・・小生を投獄して拷問にさらさないなら
「会ってみても面白かな？」と思います・・・
あちらは望まないでしょうが！

言い訳をすれば
小生は官僚や政治家も批判しますが
それもやはり学習者としての視点であって
「魅力的な官僚」
「人間味のある政治家」
は自衛官として接した範囲でもたくさんおります。

バランスを取らず
「悪口言いたい放題」に徹すれば
もう少し読み人が増えるかもしれませんが

ちょっとだけ知って欲しいと思うのは
「批判される官僚も悩んでいるひとりの人間」
です。
彼に彼女にも家族があり
「心は揺れ動く・・・」

現在高位にある官僚だって昔は若手であり
「SNSやnoteで自分たちがどれほど批判されているのか？」
知らないわけがありません。

ただし官僚は無謬性が求められる・・・いま過去の政策や先輩の立場
そして・・・自分たちの判断は間違っていた！
と認めることが・・・辛い・・・激辛１０倍くらい辛い

その繰り返し・・・マスコミで報じられることは少ないですが
官僚はメンタルダウンが異常に多い世界です。

「間違いは間違いとして批判すべき」です
それと同時に人間としての側面に同情する
そういったバランスを欠いて
「１０３万円の壁で抵抗を続ける財務官僚は全員首にしろ」
という過激な投稿には・・・賛同できません。

こっぱの自衛官として官僚を観察し
人間的にも魅力的な集団を垣間見た小官には
「バランスの取れた視点こそ大切なものだと確信します。」

特に過去の政治的な指導者が
歴史の評価で偉人になり再評価されるのに
「実務担当者の官僚」はその栄光には浴せない。

官僚出身の政治家が多い理由は
「手柄だけ自分のモノにする彼等に対するアンチテーゼ」
かもしれません。

尹大統領は韓国の法曹界で一番出生した人物です。
そこだけは間違いがない。
本来保守ではなかったのに
保守層に押されて大統領になった・・・・

韓国国民も感情だけではなく
その背景や社会的影響を冷静に考えている証左だと感じます。

公務員のなり手は世間の景気が良いと・・・
壊滅的に不足します。

現在のバッシングや給与と労働環境を考えれば
「日本一のブラック企業は財務省です」
それでも官僚になりたいと信念を持った若者が

権力者の弱みは
「一度その力を知ったら・・・
毒性が強い劇薬のため毒消しできない！」

自分の弱さを否定しない弱点の多い政治家や官僚が
活躍できる社会が本当に弱者にも優しい・・・世界

首相が実現する日本こそ
弱者にやさしい国だと思います。

チップのお返しは・・・なにができるのか？思案橋です