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いまだから語る「空母いぶき」の真実性

空母いぶきをはじめて見たのは
大崎にあるIMAGICAの大きな試写室だった。

撮影に協力した団体向けに

封切前に実施される試写会が旧東洋現像所の試写室で見られるため
家族で往復の交通費1万円近くを払い
無料の試写会を拝見した。

そのあと1500円払ってもう一度
近所のシネコンで映画として鑑賞したが・・・
「試写室で見た作品のほうが迫力のある音響や映像であった」
餅は越後の杵つき餅屋ということだろう


空母いぶきの制作に海上自衛隊は関与していない。

過去には「亡国イージス」などで
「大々的に関与をアピール」した作品もあるが・・・

空母いぶきは海自が公式には関与していない作品だ。
なぜか・・・
原作の漫画とは若干内容を変えているが
「あの国」を対象としていることは歴然であり
殊更対立する火種を
日本の側から提供するのは・・・
という配慮かもしれない。

その後の・・・国際情勢は

台湾周辺でのミサイル演習や空母の展開・・・
アフガニスタンから米軍の撤退・・・
ロシアのウクライナ侵攻・・・
中東の紛争・・・

映画製作に全面関与するのが正しいのか間違いなのか
それが正しい判断なのか・・・・
この5年間に起きた「国際情勢の激変」が
答えなのかもしれない。

だれからも命令された覚えはないが
「空母いぶきに関して不要な発言はしない方が良い」
と・・・
知ったかぶりでおしゃべりの小官すら
その背景や今後の展開を
「黙っているのが望ましい」と思えた。

詳しいことは説明しないが
「〇〇軍の海軍力は・・・量では日本を超えた」
では脅威のレベルが上がったのか
その答えはとても難しい。

なぜか?それは武田邦彦先生が
「〇〇のミサイルが日本を無差別攻撃するため
軍事基地以外の大都市を照準としている。」

という問題提起に対して

「果たして・・・過去の冷戦時代に数度発生した核戦争危機を凌駕するほど・・・危機が『今そこにある』のか?」
その問題に行き着く。

〇〇は日本の隣国であり
日本国内には〇〇籍の方がおよそ〇〇〇万人暮らしている。

もしも〇〇が東京へミサイルを落とし
莫大な被害がでると
その犠牲者の1~2%は〇〇国籍保持者だろう。

その暴走は「絶対におきない」と仮定できないが
中川コージ先生が指摘するとおり
「〇〇の政治姿勢は現実的」であり

もしも暴挙に出た後に何が起きるのか
「いくら〇〇〇〇席が御乱心で間違った!」
では済まなくなる。
場合によっては〇〇〇〇党自身が自らの
正当性を放棄し幕を挽く場面を迎える。

権威主義とは権威に裏打ちされて成立する。

ロシアでプーチン大統領の発言力が多少低下しても・・・
それを上回る権威が成立しない限り・・・
プーチンは失脚できない。

失脚しないではなく・・・できないのだ。
問題はプーチンひとりが失脚するだけでは済まない。
「日本のマスコミが世界情勢を分析する時最も欠けている視点」
「独裁者は倒せば終わり・・・」
ではないからだ。

先日大統領のクーデターだと書いた韓国の問題で

小官は「弾劾訴追は起こらないだろう」と
マスコミが報道する前に予言した。
うそつき予言師の小生でも
正解が導けるのに・・・

日本のマスコミは
「弾劾訴追が成立すればいいのになぁ~」
という姿勢だ。

時間軸を見てもらえば一目瞭然だが
「小官はそもそも日本の報道や識者の意見を参考にはしない」

それはインテリジェンスの世界での常識が
彼等には通用しないからだ。
「自分こそはインテリジェンスの魔術師だ」と誇っている
あの方の意見は
「インテリジェンスの世界では一顧だにされていない」
彼の姿勢は憶測と推量が多く現実認識が・・・
これ以上は書かない。

日本のマスコミはとあるバイアスがかっている・・

ロシアの戦争遂行方針も・・・
〇〇海軍の虚勢と自信のなさも・・・
地中海最奥部や紅海でなにが起きているのかも・・・

まったく別の答えを予想し・・・ハズす。

その最たるものが「空母いぶき」の評価だと言える。

日本の海自は・・・自衛隊全体ではないが・・・

「虚より実を重視する」

米軍にことさら反駁するとある自衛隊組織とは
まったく別のスタンスだ・・・
はっきり言えば

海自と米海軍はお互いに
切っても切れない腐れ縁の夫婦のような関係だ。

普段は平気で
「旦那のいびきがうるさい」と
隣人や友人・親戚へ平気で悪口を言うが
妻や旦那が大病を患えば・・・渾身の介護

それは「互いに相手を知りすぎた金婚式を超えた夫婦」
の空気感と同じだ。

それは上層部だけの認識ではなく・・・個々の兵隊まで・・

日本の海上自衛隊は横須賀や佐世保・岩国など
米軍基地内に日本の海自が間借りする変な構造の部隊が
複数存在する。

日本国内で海自の隊員は「米軍の売店」を
基本的に利用できない。

ただし海自の隊員が出張で世界各地の米軍基地を訪ねた場合は
利用制限はほとんどない。

日本人だから特別扱いしているという雰囲気ではなく
「お前らは仲間だろう」そんな感じで扱われる。

セキュリティーの厳しい場所はいざ知らず
ハワイの巨大NAVY Exchangeや
サンディエゴ・ノフォーク・・・
小官たちは普通に「米海軍人」と同じように
利用させてもらった。
軍隊の根幹はロジスティックスであり
ロジを開放するのは仲間だけだ。

日本の海上自衛隊は米軍の指揮下にはない。

米軍と同様のシステムを利用しているかもしれないが・・・
日本では学べない学問を米国へ留学して学んでいるかもしれないが・・・
海自の部隊内訓練と同じレベルで米海軍と演習しているかもしれないが・・・

陸自や空自は残念ながら
米陸軍や米空軍と運用思想が同一ではない。
海自も米海軍と同じ運用思想ではない・・・

ただし海自のそれは陸・空自とは若干異なる
読売テレビか札幌テレビ・中京放送の違いくらいの差だ。
チャンネルの数字は地方地方で異なるが・・・流れてくる番組は
「そこまでいって委員会」を含め同じものが多い。
日テレでは委員会は流れない・・・
運用思想が至極似ているとはそういうことだ。
「細かいことは・・・書かない」

空母いぶきに見え隠れする裏テーマは

「米海軍はどうする?」だと思う。

最後の場面で
国連常任理事国の潜水艦が・・・
それは・・・仕方がないが

虚飾だ!

海自と米海軍は一体運用されていない・・・
これからも絶対にそうなって欲しくない。

ただし・・・なにかが起きれば

「まるで同じ海軍の別部隊のように一体運用できる能力はある」

それが
とある国の海軍が・・・
それが空母いぶきの裏のテーマだと・・・は
どこにも書いていないし
どの映画評論家もそのテーマを語っていない。

ただし・・・小官の視点でこの映画を見るとそう感じる。
本田翼が演じる記者の目線を注目することが
この問題の答えだろう。

現物の本田翼を・・・至近距離で目撃したが
「お疲れなのか肌荒れが多少・・・
人間と思えないくらい顔が小さく美人だった」

小倉久寛さんは・・・まんまだった。

インテリジェンスを軽視する
とある財務省と
とあるマスコミは
「日本人庶民の心情把握もできない」
いまだに130万円で駆け引き・・・などと

「現状分析能力の欠如」を世界に晒している。

情報とは水の流れより速く・・・片寄れば澱む。
真実のインテリジェンスを教えてくれるのは
AIではなく・・・庶民だ。










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海尾守 中2病 Mamoru KAIBI eighth-grader syndrome
チップのお返しは・・・なにができるのか?思案橋です