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夢の観光鉄道 尾瀬観光線 1

DMVを尾瀬のどこへ敷設するのか?
尾瀬を知っている方には???
ハテナマークの大安売りだ!

尾瀬という場所をご存じなら…
「開発と縁遠いから尾瀬」
その見解は至極真っ当な反論
甘んじて正論を享受せねばならぬ。

尾瀬はどこに??
釈迦に説法である
いさかさカタジケナイが…
若干の説明をお許し願いたい。

尾瀬国立公園は福島県、栃木県、群馬県、新潟県の
4県にまたがるエリアに存在する。

尾瀬国立公園の制定は平成19年
四半世紀前は日光国立公園で一部であったが
極めて穏当に独立し国立公園となった。
日光へ謀反を起こし独立したわけではない。

制定された順番では7番目に新しい。
しかし・・・
もともとは日光国立公園の一部である
最も古い国立公園をのれん分けしたと考えれば
歴史は十分に深い。

尾瀬をはるかだといわしめる最たる理由は
「アクセスが悪い」ことだ。

4つの県にまたがる山岳地域には
「最寄り駅がない」

一番近い駅が「ちっとも近くない」

尾瀬の入口をどの地点と決めるかで最寄駅はことなるが

栃木県ならば日光
福島県なら会津高原尾瀬口
新潟県ならば小出
群馬県なら水上か湯檜曽
そうなるのが穏当だ・・・が
どの駅からも十分に遠隔だ。

どの駅が便利か??
それは旅行者が出発する土地によって変わる。

人口の多い関東から出発するなら…
水上だろう。


日光も距離的には捨てがたいが…
いろは坂経由である。

「紆余曲折」を経る道路は字義通りクネクネで…
秋の紅葉時期には明智平すらはるかに遠い!

月末と週末・5・10日が重なった
都心の国道一号線や大阪環状線の内側並みに
渋滞の名所が日光いろは坂だ。

東武かJRの日光駅をを起点にすると…
出鼻から挫かれる。
馬返しで再度根気が付きて・・・
「中禅寺湖畔にだどりついたら日が暮れた」
そんな事態を想定せねばならぬ。

これでは定時運行どころか
「旅客の延着による損害」を
保証する方策を勘案する必要が生じる。

「珍しく定時に観光列車が到着しましたね!」
と喜んでいたら…
「これは昨日の分です。現在24時間遅れです…」

という皮肉めいた冗談が実現してしまう。
冗談が現実味を帯びたら皮肉以前に悲劇だ。

それほど
「尾瀬や奥日光の人気は凄まじい。」

栃木県には恨みなど微塵もない…


観光地として厳然たる実力を誇る日光は
東照宮で満足してこそ徳川家が安堵する。

一方の只見線や会津地域は
「筆舌屈しがたい景勝地」のオンパレードである。

新潟県と福島県を結ぶ只見線は
秘境ゆえ・・・その魅力は捨てがたい・・・

だが利便性を勘案すれば
あまり筋の良くない秘境を選択するはめになる・・・

鉄道路線のはずが・・・
福祉事業や地域振興の起爆剤と紙一重の
「危うい一本橋」をそぞろあるく細い道だ。

只見線沿線や奥会津は卑怯なほど秘境だ!
秘境をディスっているのではない

「誰でもあこがれる人跡未踏風の地域」
なのに・・・道路交通上は
「比較的安易にアクセスできる」
手軽な秘境だ。

よって「人跡未踏」地域ではない・・・
たどるためにマイカーやレンタカーがあれば
体験可能な秘境である。

それゆえの卑怯なのだ・・・

目的地の尾瀬は
「純粋に自分の足でたどりつくことが唯一の手段」
であり・・・

尾瀬ヶ原も尾瀬沼にも交通機関は存在しない。
「はるかな尾瀬」は・・・
日本屈指の不便性があってこその
尾瀬なのだ。

只見地域や奥会津は

「車の運転に神経を使う地域」ではあるが
「アクセス難渋地域」
とは言い難い。

以前なら・・・
ほんの20年前にはマイカーで往来できた上高地と同じで
「秘境というのに沿線の国道が渋滞している」
そんな地域に秘境性は薄い・

よって・・・
小生は水上案を最善の選択と考える。


真田幸村が沼田地域を要衝と見抜いた理由は・・・
諸葛孔明なみの戦略論を身に付けていたという証である。

上州は越の国と東北の分水嶺の麓にあたる。

特に沼田地域は
「高原都市」という低温をモノともせぬほど
食料や木材・水利に恵まれ…

戦略的後方地域という面で戦国大名を
複数名養うに余りある土地だった。

そして都人や関東武者にとって
「雪深い越州や凍てつく東北の地」と
上州の最末端地域の差異は明確ではなく
「攻めがたい地域」だという
心理的防御線が十分に効果を発揮した。

上州のからっ風は誇張ではない。

スキー場が林立する魚沼地域を一山超えると・・・
脊梁山脈として十分すぎるほど
県境は猛威を振るう。

降雪は新潟県が独占し乾燥風は群馬県を吹きすさぶ。

都や江戸に居れば沼田地域は雪深い地域と映る。
だが現実の降雪は
「魚沼地域の10分の1程度」だ。

真田が沼田を選んだのではなく
沼田が真田に力と知恵を授けた

というのが正しい歴史的視点である。

敵将には「攻めがたい地域」
なのに
実は住みやすい豊かな土地を
有力大名が根城とするのは
安芸高田の毛利氏や南部氏・長曾我部・・・・

戦国のイメージ戦略として
電通や博報堂も真っ青となり軍配を返さざるを得ない。

小生の着想は
DMVの起点は沼田・・・

水上と湯檜曽のあいだに
道路との分離セクションを設定し
群馬県道63号線奥利根ゆけむり街道を経由して
鳩待峠へDMVを進める案だ。

距離こそ長いが・・・
冬季は運行できないが・・・
群馬なら
「DMVを活用できる地域がそこかしこに存在する。」

そうである
「草津温泉など
鉄道に恵まれない景勝地や観光地
群馬県には複数存在する。」
その活用こそ
DMVが年中必要となり
「赤字体質から脱却できる観光路線」
を現在の技術で創出できる秘策なのだ。

長年群馬県に通いつめ・・・

いや・・・群馬に限ったことでなく
日本中を旅して自分でハンドルを握り
鉄道をめでた小生の直観が
「DMVは群馬」
だという勝算を脳裏へ去来させる。

ただし・・・小生には
真田幸村ほど策謀を巡らせる知略はない。
適切な軍師を派遣してくれる前提であれば
沼田やみなかみのお役に立てる自信はある。

小生に軍略はあっても資金はない。
「われこそは現代の幸村」だと
名乗りを上げる知将を求む。

東照宮に背を向けて・・・日光を
軍門に下らせる西軍は貴殿かもしれぬ。

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