【究極ガイド（前編）】成功するコンテンツ戦略の作り方について
※本コラムは前編・後編の2回に分けてお伝えします。
コンテンツマーケターなら、顧客の心をつかみ、
生涯ファンであり続けて貰えるようなコンテンツを作り続けたいですよね。
質の高いコンテンツをコンスタントに（かつ予算内で）作成する必要がある場合、それは簡単ではありません。
しかし長期的な目標に沿った青写真があれば、それはずっと楽になります。
だからこそ、優れたコンテンツマーケティングは、優れたコンテンツ戦略から始まるべきです。また、同時に多くのコンテンツマーケターが苦戦する理由はここにあります。
実際に文書化されたコンテンツ戦略を持っているマーケターは、わずか43%
に過ぎない。
上記のレポートはつまり、大半のマーケターが漠然とした戦略に基づいて、あるいは完全に手探りで仕事をしていることになります。
いずれにせよ、このような計画性の欠如は、コンテンツに一貫性がなく、顧客に共鳴されず、ブランディングに苦労しているブランドが多く見受けられます。
では、なぜ多くのマーケターが迷走を続けているのでしょうか。
それは、コンテンツ戦略を立てるためには相応の準備が必要で、
“面倒” だからです。
「今週のコンテンツを作るのに忙しい 」
「来月発売の製品に集中しなきゃいけない」
「今期中に仕上げるには取り掛かりが遅すぎる」
「正しい方法で行うためのリソースや知識がない」
そのお気持ち、よくわかります。
しかし、コンテンツ戦略の策定は、ブランドの規模にかかわらず、
最も重要な仕事のひとつです。
「コンテンツに手を抜けば、ブランドと視聴者を傷つけるだけです。」
ここでは、強力なコンテンツ戦略を構築し、成功に導くためのヒント、コツ、ツール、テンプレートなどをステップバイステップで紹介しています。
初めてコンテンツ戦略に取り組まれる方（または現在の戦略を見直される方）にとって、このガイドがビジネス成功につながることを願っています。
準備はいいでしょうか？
では始めましょう。
はじめに
もちろん、優れたコンテンツ戦略を立てる前に、何を作るのか、なぜそれが重要なのか、そして正しい方法でアプローチする方法を正確に知っておく必要があります。
そこで、まずは基本的なことから説明しましょう。
-コンテンツ戦略とは？
とてもシンプルです。
コンテンツ戦略とは、コンテンツマーケティングの目標を概説し、その達成に役立つストーリーや体験を特定するのに役立つ、文書化された計画です。
-なぜコンテンツ戦略が必要なのか
これも、とてもシンプルです。
コンテンツ戦略がなければ、闇雲に断片的なコンテンツを勘に頼って作業することになります。
キャンペーン、四半期、年次のサイクルの終わりには、そもそも戦略を持っていなかったために、成功を評価することさえできません。
逆に、綿密に練られた戦略を持っていれば、...
◆より良い意思決定ができる
戦略を実際に「見る」ことができれば、潜在的な問題を発見し、無駄を省き、コンテンツ・エコシステム全体を可視化することができます。
また、仮説を記録し、結果が出た時点でそれを評価することができます。
◆全員が同一認識を持つことができる
コンテンツ戦略を文書化することで、コミュニケーションはより効率的になります。社内外を問わず、コンテンツに関わるすべての人が、自分が何をしているのか、なぜそれをするのか、どのようにするのか、そしてなぜそれが重要なのかを正確に把握できるようになります。
そうすることで、チームはより主体的に行動し、より良いアイデアを提供し、躊躇することなく、より良い仕事をすることができます。
◆責任を果たす
コンテンツ戦略があれば、アイデアを検証し、成果物を計画し、スケジュールを立て、結果を測定・監視し、具体的な方法で勢いを維持することができます。
◆リソースと予算の配分を改善する
これは、コンテンツ戦略を文書化することの最大のメリットの1つです。
事前に十分な計画を立て、リソースから最大限の価値を引き出す最善の方法を決定できます。
また、予算の管理にも役立ち、さらに予算が必要であることを正当化することもできます。
つまり、コンテンツ戦略があれば、より明確で、危なっかしい仕事を回避できるようになるのです。
コンテンツファーストのアプローチでは、マーケターとしての仕事は、
より多くのコンテンツを作ることではありません。
最小限のコンテンツで最大限の成果を上げることです。
-優れたコンテンツ戦略とは？
コンテンツ戦略を立てたからといって、実際、あなたのブランドに役に立つとは限りません。コンテンツ戦略を用意できても、それを実現し、結果を出すことに苦労しているコンテンツマーケターはたくさんいます。
コンテンツ戦略を成功させたいのであれば、その戦略は...
事業目標に合わせたものであること
コンテンツ戦略がないことよりも悪いことは、より大きな目標に沿ったコンテンツ戦略になっていないことです。
このような場合、戦略はよくても効果がなく、最悪の場合、逆効果になります。
最高の戦略とは、コンテンツマーケティングのあらゆる要素を、より大きな目標に合わせることです。
包括的であること
コンテンツマーケティングの要は、一貫した質の高いコンテンツを通じて、人々との関係を構築することです。
しかし、良いコンテンツを定期的に作るには、多くの時間が必要です。
優れた戦略は、変更できるカレンダーに新鮮で興味深い創作時間で満たし、それを実現できるよう、環境を整備することです。
柔軟性
戦略は青写真であり、決して固定されたものではありません。
予期せぬことが起こったり、物事がうまくいっていないことに気づいたら、必要に応じて変更できるようにしましょう。
覚えておいてください。
最高のコンテンツ戦略とは、あなたのブランドのために構築し、制作能力に合わせて作りあなたが最高のストーリーを伝えられるよう設計されていることです。
-コンテンツ戦略に何が含まれるのか？
コンテンツ戦略のプロセスは、大きく3つのフェーズに分けられます。
コンテンツ戦略のプロセスを「調査」「計画」「制作」の3つのフェーズに分け、それぞれのフェーズで具体的なタスクを設定します。
このような順序で戦略に取り組むことで、高い目標から最終的な実行に至るまで、完全に整合性の取れた戦略を構築することができるのです。
では具体的なコンテンツ戦略の作り方については、
後編で具体的にお伝えします。