鬱病になった時のこと

「鬱病になった時のこと」と書きましたが、
今現在、治っているのかどうかはよくわかりません。
何故かというと、通院をやめたからです。
数年前に勤めていた会社にストレートなパワハラ(私はそう思っているだけかもしれませんが)を受け、毎日眠れなくなり、クリニックに行ったら鬱病と診断されました。
病院によって違いがあるのかもしれませんが、私が行ったところは問診とアンケートのようなものを記入して鬱病と診断されました。
身体の状態と心の状態から何段階かで判断される訳ですが、その時はかなり深刻な段階までいっておりました。
シンプルに言うと「消えたい」、「何も考えたくない」の状態がループする感じです。
この状況で厄介なのが「お金」です。
治療するにもお金がかかるし、その為には働かなくてはならない。けど、働きに行くと病気が進行する。
困りました。本当に困りました。
穴の空いたボートから水が入って来ているのに何も出来ず、急いで手ですくって出す様な非効率な行為の様に感じました。
消えたい気持ちもあるので、訳が分からなくなり頭がグルグルと回ります。
クリニックはなるべくリーズナブルなところを選びましたが、それでも診察とカウンセリング、処方箋の合わせ技で結構な金額になります。
少し話がズレますがカウンセリングも困りました。
私はカウンセリングというものは、悩みを話したら、カウンセラーからの的確なアドバイスがすぐに頂けるものだと思っていました。
ですが実際は「話を聞いて、まずあなたを知る」というところから始まりました。
今思うと、それがカウンセラーのセオリーなのかもしれませんが、当時の私には「途方もない作業」に思えて絶望しました。
カウンセラー側からしたら
「この人のタブーはなんだろう」
「どういう言い方が合うだろう」
「逆に話させてはいけないことはなんだろう」
という様な地雷を避けていく作業をこなしていかなければならないのかもしれません。
深刻な人間にこのペースは辛いです。その分お金もかかります。
そこで気付きました。
「カウンセラーって友達みたいな距離になるまで無理じゃん」て。
なので、近くにいた友達に自分の事を聞いてもらいました。
少しスッキリしました。正解なのかはわかりませんが、その当時は少し前に進んだ感覚がありました。多分カウンセラーの方でも、うまくいったのかもしれませんがきっと半年以上はかかったと思います。ただ、そこから先は友達よりプロなので、より良いアドバイスが得られるのかもしれませんが笑

話を戻しますが、鬱病になると稼げないのにお金がかかり、治る頃には貯金も無くなるということがあります。
失業保険や色々なサポートはあるのかもしれませんが、低賃金で働いてきた人間には贅沢な病気でした。
とりあえず、なんとか環境を変えて、逃げまくって気持ちを前向きに持っていきました。それが私の治療方法です。
辞めるのを引き止められましたが、結局そうしておきながらも会社では理不尽な事が沢山起きますし、差別も沢山あったので逃げるように辞めました。
クリニックも正直に「お金が無いので通院をやめます」と言いました。変な理由です。

こんな言動と行動が出来るなら、本当に鬱病だったのかという疑問はありますが、やらないと全てが終わってしまうので、ヘトヘトになりながらも仕方なくという感じでこなしました。

沢山のお金と時間を無駄に使ったなという感覚がありますが、これを通過しないといけない人生だったんだと言い聞かせて過ごすようにしています。

鬱病で悩んでる方は沢山いると思いますが、鬱病は、発症してからも現実が容赦なく向かって来ます。低収入の人間にも世間はリアルで決して優しくはないということだけはお伝えしたいです。
ただ、少なくとも親や家族、友達は味方になってくれると思いますので、自己完結で終わるようなことは最後の最後にしていただければなと思います。


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