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カウンセリングを受けることについて思う事
この前スクールカウンセリングを受けた知人の話を聞いていて思ったことがあり、この記事を書こうと思いました。
その人は、子どもの事で初めてカウンセリングを受けてみた者の、カウンセラーがやたら受容・共感を示してくることを客観視してしまったということで、結論的にはいまいちな印象だったようです。
私は昨年キャリアカウンセリングの勉強をしたのですが、カウンセリングは①関係構築②問題の把握③目標の明確化④方策の検討⑤意思決定と行動化⑥終了の6ステップのプロセスから構成されます。
その中でも①の関係構築はとても重要なステップで、初回のカウンセリングで関係構築を行いクライアントと信頼関係を築くことによって、クライアントが心を開いて安心して話せるようにすることがそこから続く問題解決に進むためのキーになります。
クライアントとの関係を構築するためには、クライアントに向き合ってしっかりと話を聞いていることを示し、クライアントが何を話しても安心であることを理解してもらうために共感の姿勢を示すことが大切と言われています。
そういう意味では知人が受けたカウンセラーのアプローチは間違っていなかったと思います(わざとらしく見えてしまったのであれば改善の余地はあるかもしれませんが)。
一方で、受ける側も、カウンセリングがどういうものであり、何が期待できるのか知っていると、その時間をより有益なものにできるのではないかなと思います。
厚生労働省のホームページには、カウンセリングについてこのように記載されています。
カウンセリングは、どうしたらよいのかのアドバイスを受けたり、答えを出してもらったりするためものではありません。自分自身の力で立直っていくきっかけをつくったり、気持ちや考え方を整理していくサポートを行ったりするのがカウンセリングなのです。
もちろんスクールカウンセラーなど、カウンセラーの先生たちはいろいろなケースを見ている分、どうしたら良いかという知見も持っている場合もあるとは思うのですが、解決してもらうことではなく、あくまで自分の気持ちを整理し、解決する支援をしてもらうことを目的と考えた方が、期待外れと思わずに済むのではないかなと思います。
私も娘のことではスクールカウンセラーの先生のところで、何度かカウンセリングを受けていますが、先生からこういう生徒さんもいますよというような参考情報をもらうこともありますが、やはりメインは私自身の気持ちを語って心を軽くすることにあります。
そして一回目より、何度かお話させてもらうことで、どんどん深く話ができるようにもなってくる気がします。
娘のことで気持ちが重く沈んでいた時、話すことで、視点が切り替わったり、話していく中で自分でモヤモヤしていた思いが言語化されて、自分の気持ちが客観的にみられるようになってきたりします。解決してもらうのではなく、あくまで自分で問題の捉え直しをするだけなのですが、これがやはり声に出さず、頭の中でぐるぐる考えているのと、聞いてくれる相手がいるのとではやはり大きく違うように思います。
そして一時間ただひたすら一つの話を聞いてもらえるということは、なかなかないと思います。友達や家族であっても、ただ話を聞いてもらうというのは、相手にとって多少の負担になることで、あまりそのことに時間を取らせるのは悪いなと思うし、下手すると的外れなアドバイスをもらってがっかりしたりすることもあります。心配させてしまうと話せないなと思うこともあります。
カウンセラーの質にはばらつきがあるかもしれませんが、今は多くの学校にスクールカウンセラーが配置されていて、無償でカウンセリングを受けられるというのはとてもありがたい環境だなと思います。
私はラッキーなことに娘の学校のカウンセラーの先生がとても良い先生だったので、カウンセリングを受けて本当に良かったなと思います。
近頃は私の気持ちも安定していて、娘の先行きも見えて来たので、カウンセリング受けていないのですが、娘の進路が決まったら、報告がてらまた先生にお話しに行きたいなと思います。