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【#私的ゲーム・オブ・ザ・イヤー 2024】
昨年と同様、今年も2024年中にプレイしたゲームの中で、個人的に特に面白かった作品をランキング形式でまとめたいと思う。
なお、今年は極力2024年内に発売された作品を選出するようにしている。
こうして振り返ってみると、2024年はゲーム業界的には豊作と呼べる年だったのではないだろうか。
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【10位:不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録】
強いギャンブル性と高い難易度に一喜一憂しながらも、何度も挑んでしまう中毒性を秘めた本作は原点回帰を謳っており、シリーズ未経験者や、僕のようなカジュアルプレイヤー、全作制覇しているような猛者まで幅広く遊ぶことが可能だ。
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【9位:逆転検事1&2 御剣セレクション】
御剣検事を主人公とする本作は、『逆転裁判』とは違い”犯人”を追い詰めていくという全く違った遊び方が特徴的だ。
プレイヤー自らが捜査をしているような操作感と、完成度の高い『逆転検事2』の出来が素晴らしく、今思い返してみても心を打たれるシーンが未だに蘇ってくる。
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【8位:グランブルーファンタジー リリンク】
発売すら危ぶまれていた本作であったが、Cygames渾身の一作に、”騎空士”である僕の心は完全に掴まれていた。
「グラブル」の世界を旅できる喜びと、爽快感のあるアクション性はファンアイテムの域を超えており、次回作が早くも待ち遠しい作品となった。
またナルメア使いてぇ~(切実)
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【7位:龍が如く7外伝 名を消した男】
全てを失った後の桐生一馬を描いた本作は、ボリュームこそ控えめであるが、ストーリーのクオリティは別格であり、これまでのシリーズを遊んできたプレイヤーの感情を的確に揺さぶってくる。
涙無しでは見れないエンディングは、『龍が如く』ファン必見である。
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【6位:ゼルダの伝説 知恵のかりもの】
高い自由度と斬新なアイディアが特徴的な本作は、”2Dゼルダ”のアタリマエを粉々に粉砕しており、単なるスピンオフ作品と片付けることは出来ないほどの完成度を見せつけてくれた。
温かみのある優しいグラフィックと世界観も秀逸であり、プレイヤーの知恵が直結するゲームデザインも素晴らしいと言わざるを得ない。
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【5位:龍が如く8】
桐生一馬と春日一番のW主人公を起用した本作では、前作よりも遥かに進化したコマンド・バトルRPGを楽しむことが出来た。
他にも広大なハワイのフィールドの作り込みや、膨大なサブクエストの数々といったあらゆる点で抜かりが無く、『龍が如く』シリーズという枠を超え兼ねない最高の一作であった。
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【4位:ペルソナ3 リロード】
本来であれば本作の順位はもう少し上なのだが、流石にリメイク作ということを鑑みてこの順位に落ち着いた。
元々完成度の高かったストーリーはそのままに、オリジナル版の不要な要素を極力削り、遊び易いシステムをふんだんに採用した本作は、JRPGのひとつの到達点に達したと断言でき、新旧問わず多くのRPGファンに遊んで欲しいと言えるような一作であった。
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【3位:真・女神転生V Vengeance】
凶悪な難易度と、鬼のような仕様(オートセーブ無し)は、確実にプレイヤーの心をへし折りに来ているが、それらが霞んでしまうほどの収集・育成要素と戦闘システムは絶品であり、ハマってしまった人間を沼に引きずり込む様は、まさに”悪魔”のようなゲームである。
巷で言われている”ダークなポケモン”とは言い得て妙であり、僕は特に「ナホビホ」と「デメテル」がお気に入りだ。
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【2位:メタファー:リファンタジオ】
アトラス社の新チーム「スタジオ・ゼロ」が放つ、『女神転生』でも『ペルソナ』でもない完全新作の本作は、社会性・宗教性・メッセージ性が強い作風が特徴的で、現代社会に警鐘を鳴らすかのようなストーリーや世界観が非常に秀逸である。
また、これまで培ったノウハウを存分に発揮しているシステムやデザインも素晴らしく、アトラス社ならではの唯一無二のRPGとなっている。
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【1位:ユニコーンオーバーロード】
アトラス×ヴァニラウェアによる完全新規IPである本作は、『ファイアーエムブレム』シリーズなどを彷彿とさせる古き良き――しかし、新しいシミュレーションRPGであり、高い戦略性・自由度の高い部隊編成・絶妙な難易度と、どれを挙げてみても隙が無く、今年一番僕の心に残ったゲームであった。
故に、本作を”私的GOTY 2024”にて堂々の1位とした。
続いて、カテゴリ別に特に優れていた作品をいくつか紹介していく。
【ベストストーリー】
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どこか現代日本を思わせ、風刺や皮肉を込めたストーリーはとても他人事とは思えず、終始考えさせられるようなストーリーになっており、希望へと向かっていく主人公たちには何度も感情移入させられた。
<次点>
・ペルソナ3 リロード
・龍が如く7外伝 名を消した男
【ベストゲームデザイン】
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元来不自由さを楽しむはずである2Dゼルダであったが、本作ではどういう訳か非常に自由度が高く、どんな手段を使うかはプレイヤーによって様々である。
この無限大とも思える遊び方には驚かされると共に、任天堂の底の無さを垣間見たように思えた。
<次点>
・龍が如く8
・ユニコーンオーバーロード
【ベストゲームビジュアル】
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ヴァニラウェア特有の美麗なアートワークは本作にも健在であり、ゲームはもちろんのこと、視覚的にも大いに楽しむことができた。
プレイアブルキャラクターだけに留まらず、あらゆる面での凄まじい描き込みは、まさに職人技と言える芸当である。
<次点>
・グランブルーファンタジー リリンク
・真・女神転生V Vengeance
【ベストサウンドトラック】
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”読経”をゲームBGMにねじ込むというとんでもない手法を取った本作以外に1位は考えられなかった。
それ以外にも重厚なコーラスやオーケストラサウンドも的確に世界観を彩っており、早くもサウンドトラックが手元に欲しいと思える楽曲たちだった。
<次点>
・ペルソナ3 リロード
・エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~ DX
・メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~ DX
【ベストインディーゲーム】
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パズルゲームとノベルゲームを組み合わせたような斬新なゲームシステムは、インディゲームでありながら非常にハイクオリティであり、完成度の高い推理アドベンチャーを楽しむことができた。
<次点>
・Refind Self: 性格診断ゲーム
・INSCRYPTION
【おまけ】
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【妖怪ウォッチ1 for Nintendo Switch】
この年に初めて遊んだ『妖怪ウォッチ』シリーズであったが、まさかこんなに面白い作品だとは思わなかった。
その為、一応本作も隅っこの方にでもノミネートしておきたい。
【2025年発売予定・個人的期待作】
今年も来年発売予定の作品の中で僕が気になっている作品を紹介して、本記事を終えようと思う。
【ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist】
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前作『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』と同じく、2D型の高難易度メトロイドヴァニアを窺わせる本作には、一体どんな新要素が追加されるのかが今から楽しみである。
【龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii】
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真島吾朗×海賊がどんな物語になるのかが全く予想がつかない。
しかし、桐生や八神探偵とは違ったアクションが楽しめそうだ。
【ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~】
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『アトリエシリーズ』最新作である本作は、オープンワールドを採用。
これまでのゆったりした雰囲気ではなく、ダークな世界観をどう描くのか、調合システムがどのような仕様になるのかで明暗が分かれそうだ。
【紅の錬金術士と白の守護者 ~レスレリアーナのアトリエ~】
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突如発売が発表された本作だが、ソシャゲ版のゲームデザインを流用しているため、ソシャゲ版への流動のようにならなければいいのだが…。
こちらは少し様子見したいと思っている。
【ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション】
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早く発売してください、お願いします。もう待てません。
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こうして見てみると、ゲーム機も世代交代を迎える閑散期に突入しているはずだが、結構な新作の数である。
また、上記以外にも『鬼武者』シリーズの最新作や『大神』の続編が発表されたりと、ゲーマーにとって嬉しいニュースが続々と入ってきている。
『ELDEN RING』の新作も一体どうなることやら。
ともあれ、来年も色々な作品を楽しめそうな、良い一年になりそうである。