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詩#13
みなさま、こんにちは。
久しぶりの詩です。
今回なぜか失恋の詩ばかりになってしまいました。
最近、失恋をしたわけではないのですが。
むしろ恋をしていない(⇽失恋より重症だぞ、きのこ!)
ということで、3篇お届けします。
🌰🌼*・🐿.•¨•.¸🌰🌸🐿¸.•¨•.¸¸🌰🐿🌼*・
『香』
たしか
これは
ほのかに香る
あの人のGIVENCHY
甘く
激しく
わたしだけ
夢を見ていた
そういうことね
トップノート
ミドルノート
ラストノート
香りが変わるように
あなたの気持ちも
変化していたのね
気がつかなかった
優しさのつもりなら
はっきり言って欲しかった
「嫌いになった」と
今ならわかる
あなたが好きな香水のように
あなたとのすべてが
あとかたもなく
消え去ったこと
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『無題#4』
「さよなら」
逃げるように走った
泣き顔を見られなくなかったから
走りながら
湧き水みたいに
あふれ出る涙
あなたからの「待って」
期待してた
あなたが腕を掴んで来ることも
あなたが追いかけてくることも
期待してた
だから
改札口の隅っこで
崩れ落ちた私
落し物のハンカチみたい
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『イルミネーション』
イルミネーションかがやく
あまい空気漂う駅前
溶け込めないわたし
ひとり速足
背中から射るような視線
懐かしい声が呼びかける
振り向きたくない
立ち止まりたくない
まだあなたとの日々
過去になっていない
あなたを振り切って
わたしは逃げて行く
イルミネーションのかがやきが届かない
仄暗い自分の部屋へ
🌰🌼*・🐿.•¨•.¸🌰🌸🐿¸.•¨•.¸¸🌰🐿🌼*・
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
詩作の初心者ですが、『たくさん作って、たくさん恥をかく』しか物事の会得は出来ないと思って、頑張っています。
みなさまからのスキ♡が、なにより励みになります。よろしくお願いいたします。