見出し画像

みなさま、こんにちは。

久しぶりの詩です。

今回なぜか失恋の詩ばかりになってしまいました。

最近、失恋をしたわけではないのですが。

むしろ恋をしていない(⇽失恋より重症だぞ、きのこ!)

ということで、3篇お届けします。


🌰🌼*・🐿.•¨•.¸🌰🌸🐿¸.•¨•.¸¸🌰🐿🌼*・


『香』


たしか
これは
ほのかに香る
あの人のGIVENCHY
甘く
激しく

わたしだけ
夢を見ていた
そういうことね

トップノート
ミドルノート
ラストノート

香りが変わるように
あなたの気持ちも
変化していたのね


気がつかなかった


優しさのつもりなら
はっきり言って欲しかった


「嫌いになった」と


今ならわかる
あなたが好きな香水のように
あなたとのすべてが
あとかたもなく
消え去ったこと


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


『無題#4』


「さよなら」
逃げるように走った
泣き顔を見られなくなかったから

走りながら
湧き水みたいに
あふれ出る涙

あなたからの「待って」
期待してた

あなたが腕を掴んで来ることも
あなたが追いかけてくることも
期待してた

だから

改札口の隅っこで
崩れ落ちた私
落し物のハンカチみたい

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


『イルミネーション』



イルミネーションかがやく
あまい空気漂う駅前

溶け込めないわたし
ひとり速足

背中から射るような視線
懐かしい声が呼びかける

振り向きたくない
立ち止まりたくない

まだあなたとの日々
過去になっていない

あなたを振り切って
わたしは逃げて行く

イルミネーションのかがやきが届かない
仄暗い自分の部屋へ


🌰🌼*・🐿.•¨•.¸🌰🌸🐿¸.•¨•.¸¸🌰🐿🌼*・

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

詩作の初心者ですが、『たくさん作って、たくさん恥をかく』しか物事の会得は出来ないと思って、頑張っています。

みなさまからのスキ♡が、なにより励みになります。よろしくお願いいたします。

いいなと思ったら応援しよう!