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さて、珈琲の準備はいいか?【探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSK感想】

こんばんは!
今回は探偵 神宮寺三郎 GHOST OF THE DUSKの感想です。

3DSのeショップ終了セールで購入した本作は、私にとって初の神宮寺三郎作品ということになりました。

悩んだ末アマゾネスは買いませんでした


かなり前――5年ほど前から神宮寺三郎シリーズは気になっていたものの、作品ごとに値段と評価がまちまちで、どれを買えば良いか分からなかったんですね。

最終的に各作品の公式HPや先駆者のレビューを見つつ、GHOST OF THE DUSKの購入に至りました。

【注意】
・重要な根幹には触れていないものの、多少のネタバレを含みます。
・GHOST OF THE DUSK以外の同時収録作品はレビュー対象外です。



評価できるところ


・スケールの大きさ


神宮寺探偵事務所がある新宿で繰り広げられるストーリーと聞き、この事件の面積も新宿位に見積もっていたのですが甘かった。

何がとは言えないがデカい

私がプレイした2023年時点で丁度タイムリーな話題だったこともあり、「あ〜そこに繋げるのか」と唸ったものです。


・小道具の使い方、香るコーヒー


現実世界が舞台ということで、私たちに馴染み深いアイテム(スマホや名刺など)が出てくるのですが、これらの使い方が上手い!

殺人事件という非日常を描く中で堅実なリアリティを出し、キャラクターの動作や人物描写にも様々な小道具が活躍しました。

ヒントに煙草を採用しているだけある


そして何と言ってもコーヒー。

他にも飲み物は登場しますが……状況をまとめるシーンや束の間の休息にそっと寄り添うコーヒーが印象的でした。


・現実世界に居そうな人達


主人公のハードボイルドイケおじ神宮寺に共感できるか少し不安でしたが、これは要らぬ心配でしたね。

彼は常識がありつつ人情深いという、いい意味でスタンダードな人間なので「いや、そうはならんやろ」と感じた場面はありません。

…………。

いやひとつ突飛なシーンがあったな。

神宮寺壁ドン

でも追われてたし仕方ないね、うん。

キャラクターのセリフも現実世界の言葉とアニメ口調の中間、といった具合ですんなり読むことができます。

熊さんと加賀刑事、そこに挟まれて困惑する洋子さんトリオが個人的にツボでした。

問題だと思ったところ


・やや不便なUI


問題と言う程ではないですが操作感は若干気になります。

第一にざっくりとしたストーリーマップ。クリアした章はそれぞれ冒頭から遊ぶことができますが、各章かなりのボリュームがあるので「あのシーンをもう一度見たい!」というニーズには対応しきれません。

慣れと言われればそれまでですが、道具を使う操作同じ選択肢を繰り返す動きが独特だったので、ここは初回アナウンスが欲しかったところ。

逆転裁判の様に突きつけてみたい

タッチパネルで文字送りしようとすると下隅1cm(!)しか反応しない点ログ表示があるにはあるが遡れる量が少ない点も少し引っかかりました。


・豪華声優陣(大嘘)


いや、ソシャゲの話じゃないですよ。
紛れもなく本作の話です。

確かにメインキャラクターを担当しているのは正真正銘のゴージャスです。が、如何せんそのボイスを聞く機会が少ない。ゲストキャラクターに至ってはイベントムービーで一言二言……。

ホームページにCV表記があったので、てっきりパートボイスだと……。正直、この量ならメインキャラクター以外はスタッフロールのみで十分だと思います。

私がDLしたやつだけ音声ファイルが壊れてたのかな?どうりで値下げしてた訳だ


総評:苦くも爽やか。コーヒーのような後味


総合評価  ★★★★☆

独自性   ★★★☆☆
ストーリー ★★★★☆
音楽    ★★★☆☆
システム  ★★★☆☆


ネタバレを避けたせいで抽象的な感想になりましたが(汗)、ストーリー自体はかなり面白く、プレイ期間中は続きが気になって仕方ありませんでした。

音楽や色使い、情景描写がアーバンで統一されているので世界にどっぷり浸れますし、メイン要素ではないホラー色も良いスパイスになっています。序盤は怖くてオフトゥン被って遊んだ


プレイヤー目線キャラの交代や、意外な殺人事件など緩急に富んだストーリーだけにシーン呼び出し出来ないのは残念!

随所にコーヒーを投入してくるので、プレイ中は何度も飲みたくなりました。人によってはお酒や煙草が恋しくなったりして……。


では、ちょっくらコーヒー豆挽いてきます




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