週刊少年ジャンプ2024年22・23合併号感想
ONE PIECE
幾重にも張り巡らされた保険とベガパンクの告発。とにかく放送を止めようとする五老星とそれを見守る市民たち、闘いの中の海賊、海軍たちとそれぞれがそれぞれ激しく右往左往していて漫画の一話とは思えない程勢いと迫力がある。なんだかんだシーザーが愛すべきキャラクターになっているのが面白いな。すごい極悪だった気がするが。
「彼」と言っていたり、2つの罪と言っていたりなかなかこの後も目の離せない状況に。もはやONE PIECEを語るには俺は役不足(誤用の方)かもしれないな…
超巡!超条先輩
まさかの前中後編の3部作。あんまりギャグ展開で引っ張る印象がなかったので驚いた。これまでの1話完結でのギャグは毎週毎週新しい話でギャグが生まれるので、1話毎の爆発力は高くなる一方、作者の負担もデカく、何話か使ってのギャグはその逆(もちろん作者の負担は低いとまでは言えないだろうけど)だし、中編は繋ぎだから爆発力が落ちると言う印象を勝手に持っていたが、細かく刻まれる小ボケやワードセンスのあるツッコミによって非常に満足感のある中編でよかった。
呪術廻戦
着実にダメージを与えていると思っていたのも束の間、まだまだそこが見えない領域展開。不完全とはいえ、掌印の変更で五条悟なのもアツいし宿儺の格が強すぎる。
謎だった入れ替わりは術式による入れ替え修行だったのね。ズルとやらも。なんかシュレディンガーみたいなこと言ってたけどどうした?なんか虎杖がスーパーパワーアップしているというよりは、着実に継承されてきた技術を習得して披露してるっていうのが珍しい気がする。主人公補正が魂パンチって本来ならショボすぎるっしょ。あとイノタク領域耐えてんの凄くない?
以前より謎だった「開」もようやくお披露目。なんで使えないんだ???みたいな考察班もいたけど普通に考察を関係なくすり潰してきそうで怖いな。
アオのハコ
夏祭りデートの続き。はぐれちゃうから手を繋ごうみたいなやつはそろそろないの?牛串やら金魚掬いやら青春を真っ直ぐ正面から浴びているの、ジジイには眩しすぎるな。
後輩ちゃんがこういう立ち位置に落ち着くとは思わなかったな…。バドの大会の時にその布石はないことはなかったけど、普通に玉砕、みたいな感じだと思っていたから意外だ。あと、丁寧に「もう言っちゃっても良くない?」を登場人物の心情から潰していっているのは好感。やっぱ何話かに一回思うもんね、言っちゃっても良くない?って。でも当人がそう考えているなら溜飲は下がるし、適当で良い感じだ。
僕のヒーローアカデミア
A組大集合のアツい展開。前回も言ったけど、モテたいで入学してきた峰田が今日踏ん張れなきゃ、とかオイラたちが来た!って言っているのがよりアツい。OFAが能力の名前に留まることなく、みんなが協力して力になるのはもちろんアツいし、個性を失ってなおヒーローの根本を忘れずに前へ進み出すデクくんもアツい。青山くんのフォローはまあそうだろうけど、瀬呂がここに来てとは誰も思ってなかったのでは?
極東ネクロマンス
第二話。これは個人的な好みだけど、天涅さん、もうすこし狂言回しみたいなキャラクターかと思ってた。これから魅力がどんどんわかっていくのを楽しみにしたい。前作もそうだったけど、化け物系を描くのが好きな方なのかな?敵は今の所木端しか出てきてないっぽいので、もっとおどろおどろしい敵が出てきた時がもっと楽しみ。主人公の人柄も垣間見えて良い二話だった。
あかね噺
まいける兄さんの深掘り回。確かに序盤教わってからだいぶ影が薄かった気がする。落語の腕前が見られると思ったけどまさかのカラオケ、三味線等々。これまでのあかね噺でこういうのも落語家の教養だと知ってはいるものの、やはり肩透かし感は否めない。ただこれもまさかの作戦とは驚いた。そんなエネルギー溜めて放つ技だったんだ、落語。本番までお預けということなのかな。楽しみ。
SAKAMOTO DAYS
VS篁さん。まあ実際有月は物凄い敵だしorderも殺されているわけだけど、赤尾に執着してしまうからこその苦悩がすごい。殺し屋なのにそこ苦悩するんだっていうのはあるけどやはり旧友だものね。
そして、全く自我を出さないのに篁さんが強キャラすぎる。ガチ坂本でも全然格上とは思わなかったし、老いて尚より研ぎ澄まされているとは。
仮面奇譚テオ
仄見える少年のコンビの新作。前回も、絵やストーリーに大きな問題があったようには正直思えなかったし、今回の読切も絵、ストーリー共に面白くて良かった。強いていうなら、少し前に仮面モノの読切なかった?一年前とかかも知らないけど、なんか親の遺品の仮面をみたいな?最初に泥棒の子ども捕まえるみたいなやつ、見つけたら追記します。そういう面ではオリジナリティで惜しい、せっかく面白いのにと思っちゃったな。
カグラバチ
カグラバチって神楽鉢だったんだ、金魚モチーフ&和風モチーフだし確かに。なんか他で出てたかな?と思って調べてみたら今年の3巻にも出ていたか。見直したら確かに。なんか字として認識してなかった、ごめんよ。とはいえ、タイトルと作品内容がまだ直結していないタイプの作品なので、伏線等で回収されるのか、技とかで出てくるのか、関係ないのか、どうなるかな。3巻みたけど、その時も「千」お披露目回だったんだね。
仇、シンプルに素手格闘強くて笑った。もう既に妖術以上のものがないと生き残れない世界になってきている。行動原理が悪辣なイタチ?憎しみの種を蒔くな易々と。辛いぞ。
願いのアストロ
「決闘だバカヤロー」→「掟の決闘はただの兄弟喧嘩じゃねぇ 何人たりとも邪魔するべからずの素手のタイマン」→「グッ」「スッ」→「これは盾のアストロ!」嘘やん。ステゴロでアストロってありなの???いや、俺はいつも漫画読む時のポリシーとして、そういうのは気にしないって決めてるのよ、そこが面白さの根幹を左右するわけでもない部分だし、何より作中の人物達は何の違和感も覚えてないし何なら納得してるからね。外界からとやかくいうことではない。いやまあそもそも論、邪魔してはいけないステゴロのタイマンって普通に兄弟喧嘩の決闘だろとも思うけど、いつもは言わない。ただ、何だろう、悪い意味じゃなくて面白味があるから言っちゃった。前も言ったけど読み味がトリコ。あと、主人公に1番信頼があって力での仕上がった男の中の男が「無情」の名を冠するのバグじゃない?という気はある。
すまん、本編は今時珍しいほどの真っ直ぐな主人公だな。こんなに説得を前に出すことってなかなかない。続きも楽しみ。
夜桜さんちの大作戦
同級生コンビのチームワークはもちろん、一家全員で戦うアツさたるや。双子が開花から春来までこの戦いであるのかな?展開が早すぎる気もするのでまだまだ持ち越しかなとかメタ的に思ったり。あと、ボスの「旦」のことを誰一人として敬愛してないの面白い。
夜桜家は六美暗殺計画の件から敵対する人達も多いみたいな流れだったと思うけど、大開放祭りで凄い数の信者がいるようで良かったです。七悪の実験人気はあるんですか?
ウィッチウォッチ
「心」を喪う魔法を使われた乙木家一同。こういう言葉遊びとかレトリックは篠原先生の醍醐味という感じがするな。魔法発動後から違和感は強いけど確信は持てなくて、種明かしされてから改めて読むと確かにそのように「心」が喪われているように読める何度でも読める回だ。ちゃんとチョコ食べる前にはブツブツ言っていないのもフリが効いている。スナオーネストも既知の魔法だし、漫画の作り方がやっぱりすごい先生だなあ。
アンデッドアンラック
不忘になって最強の脳みそを手に入れたニコ。なんか忘そうだけど(不忘だけに?)脳無限に動かせるわけではないんだよね、完璧な学習をする能力な訳だから。その上でアポカリプスの情報を全て捕まえて脳で最強の一角を担えるほどになるの、格好良いです。
ここで十善戒を絡めてくるとは思わなかったな。作品の根幹を成すようになってきた魂についての質問と、不忘による完璧なイメージによる蘇生、理論はわかるけどまさか今話で復活させるとは思わなんだ。
キルアオ
大狼くんのブチギレで事態は何とか収束。なんで実力差捲ったのかはあんまりわかんなかったけど、やっぱり感情の差かな?なんか感情ないタイプの顔してるもんね二代目。ほんまに妻と子ども愛してるか?
あとまあ、悪者だから仕方ないけど普通にめっちゃ研究所の人とか撃っててワロタ。いや身動き取れない程度にかもしれんけど少なくともドライバーは完全に頭行ってるよね?なんかもう不殺感出してるからさ…。全然場合によってはだった。
逃げ上手の若宮
祭りの準備と今後の戦略回。もちろん史実に基づいているからこそしっかりとした戦略なんだろうけど、実際の地形を絡めてきたり、写真が登場してきたりとドキッとさせられる要素が多くて面白かった。また、本来は闘いの場じゃないから中弛みしそうなところを、手土産×2でキャラクターの深みを増したり、かと思えば石合戦で面白く見せたりと面白さが衰えないのがすごい。
何で特級呪物なの?それはあんまわからなかった。詳しい人求む。
僕とロボコ
ロボコの自転車特訓回。自転車乗れなくて特訓する、みたいなのは日常系漫画では超王道の展開だけど、ロボコのパワフルな姿が良いアクセントになっていて面白かった。完全に遊戯王5D'sのボス状態になってる時あったけど。と思ったら大和撫子七変化だった。もういいんや。他誌とか本当に。
そしてまさかの前後編。ここから続いていくのは本当にまさかだったな。次回にも期待。
グリーングリーングリーンズ
前回の不穏な雰囲気は王賀のオーバーワーク。冷静さの中にゴルフへのアツさを兼ね備えているみたいなキャラクターだと勝手に思っていたけど、内面ではもっと焦燥感がゴリゴリにあってしっかりとした負けず嫌いだったので、王賀の芯により迫れた感じがするな。ライバルキャラも、ライバル感を残しつつ嫌味にならないキャラクターで良い。
親の七光りと思われるんじゃないかという不安とそれを跳ね除ける実績という展開は見ないわけではないけど主人公が八枝崎くんからスイッチしたかのようで面白味があってよかった。
鵺の陰陽師
双斧さんとの特訓回。そういえばなんか捕虜だったな。鵺さんにあてがわれる戦力なのはわかっていたけど、改めてめっちゃ強いじゃん。
学郎くんは学郎くんでしっかり能力の応用が始まっていて双斧さんも疼いて育ててしまうというのが人間味があって可愛らしい。
鵺さんは鵺さんでまた暗躍中。敵さんの姿も見えるようだけど逆に専門家や陰陽寮の格が下がらないか?ちょっと心配だ。鵺さんの行動範囲について逐次説明が入るのも丁寧。
そして、色恋の方も進展あり。合宿で色恋が進展するってあるあるだけど、バトルもので複数のタスクが進行しつつ色恋もってなかなか大変な気がするな。やっぱりしっかり作られている漫画だ。
Dear Anemone
Dear Anemone、あまり感想でこういうことは書きたくないけどやっぱり掲載順位が厳しいな…。毎回言っているけど絵の描き込みは週刊連載とは思えないほど凄いし迫力もある。体を壊さないように頑張ってほしい!
前に復活した関西弁の子、ごめん名前わかんないけど、良いキャラしてるな。まだまだ主人公をはじめ主要キャラのキャラクターがあんまり伝わってきていない上に暗い雰囲気が漂っている中でこのノリのキャラクターは輝いて見えそう。お調子関西人は裏切りが怖いけど。なんか炎上ギリギリのコメントかも。関西人がそうってことじゃないですからね。