週刊少年ジャンプ2024年24号感想
前回のあらすじ。
さいくるびより(新連載巻頭カラー)
読み切りで拝見した記憶がある小林先生。新連載っぽいけど日常超能力もので楽しみだ。読切の時は王道バトルとまではいかないけどバトルものだったので、それこそ他作品を出すのは大変に恐縮だけど左門くんみたいにそういう展開もありなのかな?個人的には日常一本で突き進んでほしいけど。
本編は最近は実は珍しい展開で面白かった。ヒロインが悪いことをしちゃうけど温情で許されるのって実は最近あんまなくない?主人公はデカくしたり小さくしたりする能力で、おそらく1人1能力なのかな?主人公としては珍しく地味目な感じだけど話の広がりが楽しみ。
SAKAMOTO DAYS
篁さんの戦闘継続中。ここ数週はずっと戦闘回で特にキャラクターの掘り下げとかはないのでマンネリ化してもおかしくないところだけど、毎回気持ちのいい構図だったり暗殺者特有の目新しい戦闘スタイルで飽きさせないのがすごい。
大ピンチに駆けつけたのはまさかの楽くん。敵味方が入り混じって反転してぐちゃぐちゃになっているの面白くて好きだし、一時休戦、みたいなオタクくん大好きなやつやん。
ONE PIECE
結構ちゃんと喋れるベガパンク。そろそろ壊されて肝心なところはオチかと思ったのに結構喋れててびっくり。世界の真実と驚きの告発の後ろで戦いは続いていて、それでも独白は続いているというアンバランスさが面白い。あと、なんかドフラミンゴとマゼランも席を共にしているのも。
天竜人達の中にも真実を知らない若い層たちが当然と言えば当然だけどあるんだな。新しくキーポイントになりそうでもある。次回は休載なのでまたお預けか…
夜桜さんちの大作戦
それぞれ戦闘体制に。いきなり一触即発かと思ったら、カップラーメンやらゲームやら、脅迫?やらで1クッションかましてくるところが余裕あって面白い。まあ旦のワンマンチームっぽくて兄弟たちは憎めなさそうな感じだしな…とはいえ戦いにはなっちゃうんだろうし、なんなら人格とか消されそうで怖いんですけど…。
そして長男との協力プレイもまたアツいところ。
願いのアストロ
無情のクラン、いつも顰めっ面だから無情だと思われてるタイプのやつだったか。池袋の治安を一挙に任されている参面六臂の登場。混乱で警察もまともに機能していないって言ってるけど、実際どんなレベルの天災だったんだろ、まあ被災地はそれこそ火事場泥棒的な意味でなかなか治安が良くない部分もあるとは聞くけど、東京方面だけだったら自衛隊とか諸々の話になっちゃうし、世界規模ならヒバルたちの手には負えないし。
コウくんがどのくらいクソやろうか分かんないけど、ヒバルくんの倫理観のものさしになりそうなのでここが実は分水嶺かも。というか、兄弟はみんな仲間で大好きだから一人一人説得しようって話じゃなかった?なんか金魚のフンだのなんだの言ってたけど、コウくんは別枠なの…?
僕のヒーローアカデミア
文字通りAFOとOFAの死闘。先代のオールマイトが圧倒的なカリスマ性と強さを持ってヒーローの象徴として君臨して治安を守っていったのに対して、デクくんは元々持っていた弱き強さをもって周りを巻き込み、新しい形のAFOを作り上げているというストーリー構成が見事。こうなってしまうと、確かにオールマイトも素晴らしいヒーローだがそれが倒れた時の反動というのも頷けるし、AFOとは1人に力を託して1人に全て任せるというようなものではなく、みんなは1人のために行動するという本来の形が成ったんだなあと思う良い回だった。
カグラバチ
ひしゃくの強さが底しれない。VS妖刀ではバトル漫画にありがちな「自分から自分の能力をしゃべらないと読者に伝わらない」という弱点を、現連載陣でら呪術廻戦で術式開示を代表とする様々な観点から解決してきたアプローチ。カグラバチでは主人公にとっては既知の力+覚醒の力でやりくりしてきたものが全く瓦解するし、そんな戦いの中だからこそ今までぼんやりとしていた妖術の説明がサラッと入って来るのがスムーズ。なんか文章がごっちゃになった気がする。
ハクリくん、覚醒はとても熱いけどもっと熟成させて欲しかった気持ちもある。難しいとこ。
極東ネクロマンス
チタリちゃんが可愛い。第一話から一貫して天涅さんのキャラクターがもっと狂言回しで飄々としたキャラクターっぽいって思ってたんだけど、予想よりまっすぐなアツい人みたいだ。すまなかった。「シー」の部分はニヒルだったけどね。この部分とか、父親のカセットテープを流すところとか、作者の意図していそうなお洒落な要素は格好いいと思うので、そのセンスが戦闘とか敵キャラとかにも滲み出てきていたら嬉しい。そんな感じです。
超巡!超条先輩
なんかもうすでにキャラクターの渋滞がすごくて面白い。第一話のリバイバル部分もあるし、見所が目白押しだ。
そして遂に出会ってしまった超巡と警視。と思いきや普通にバリバリ。というか、そりゃまあ以前のペアだったわけで業務に支障きたしていたら終わりだもんな。前作、左門くんで鍛えられたのかとっちめシーンも見どころがあってギャグの面白さを損なわないようなシリアス感が面白かった。
キルアオ
戦いを終えて、まさかの家庭科部の家庭科部が大活躍。一気に日常に戻ってきたこのよりもどし感が凄い新鮮。
警察も一旦納得してもらえたということで大団円?まあスパイ達と一線交えてそうならない方がおかしいしな…。大狼くんがいなけりゃ巻き込まれなかったのでは?というツッコミは野暮や。平和な日常が始まって図書館だーかと思いきやまだまだ気の緩めない夏休み。すげえ殺人事件起こる館すぎるだろ。
アオのハコ
匡くんの、悪いフラグをすぐ折ってワロた。大喜君のことが気になっていた後輩ちゃんもそうだけど、可哀想なフラグは意外と丁寧に折ってくれるから良かったです。まあどっちに結果靡くかはまたわからないけど、匡くんのほうは双方リングに上がる前だから無問題よ。とか思っていたらめっちゃ進展してるけど。負けヒロインやっぱ可哀想やな…いや仕方ないんだけど、負けヒロインのその後を見守る会でもあるな、この漫画。
呪術廻戦
竈の秘密が解禁。縛りというシステム、発明すぎるな。裏梅の勝ち宣言。お前そんな感じだったっけ?あと、勝ち宣言もうこの戦いで何回されてんねんという気もする。それだけ濃密な戦いなわけだけど、まさか裏梅戦片付ける前に竈まだ出るとは思わなかったな。
サーモバリック爆薬?????新しいオタクの必修のやつ?粉塵爆発のその先???
後から判明した身体的な兄が亡くなって再び心身が摩耗してしまう中、精神的なブラザーが助けに出てくるという展開も綺麗でアツい。みんな、多分大丈夫なんか!??!?メカ釘崎も?
ウィッチウォッチ
うたのおねえさん回。こういうすれ違いコントというか、裏を知っていると余計な楽しみ方ができてしまうみたいなのは篠原先生味を感じて面白い。今回全く魔法出てこなかったけど。
二重、三重のどんでん返しと泣いた赤鬼のオチまで綺麗で面白かった。
僕とロボコ
続いたチャリ回。なんか急にジュエルミート出てきて笑った。前々回くらいか?願いのアストロでトリコ味を感じるって言ったのに、真っ直ぐなトリコが出てきてしまった。
なんか急にガチチャリ爆走になってるし、弱虫ペダル編が始まるのかってスピード感で面白かった。
あかね噺
まいける先輩の真打昇進試験。物語の最初の方はあかねが先陣を切る展開になるのかと思っていたけど、流石にそうは問屋が卸さないか。まいける兄さんもなかなか曲者だということは重々承知だったけど、みんな大好き王道ヤンキーストーリーで最高。
いいけど、多数決なのに4人やん。師匠&四天王プラス聴衆?昔のM-1みたいなシステム。
事件を心待ちにする下衆な人たちも来ているみたいだけど、まだまいける兄さんの技の真価が見られていないので楽しみ。
アンデッドアンラック
魂の知覚が便利すぎる。イメージの共有もできてるってことでOK?超弩級組織最終兵器対神破動砲だ!!!!男の子が大好きな文字の羅列や。これしりとり的に既出語彙なのかはちょっとわかんないけど。
スーパーノヴァに対して繰り出された超弩級兵器とワームホールの組み合わせで一転攻勢したのはアツいし、笑うところではないが一席のリアクションにおかしみがあってよかった。ごめんねっていうチームワーク力あったんだ…ちょっと気まずくなってくるな。
時間が迫っているので以降は一行感想で失礼仕る。
逃げ上手の若宮
天皇もまた尊氏と違うタイプの魅惑の人なんだな。建武の新政をディスるという歴史的事実が美しく頭に入ってきてやっぱ漫画作りというかキャラクターの見せ方が凄い。
鵺の陰陽師
こんな絶妙なバランスでシリアスと恋愛を両立できるのは普通に珍しいしすごい。キャラクターの深掘りにもなっているし。レベル4が人間社会に溶け込みすぎてもう終わりだろ。仕方ないけどガバガバじゃないか。
Dear Anemone
やっぱり新しい子の抜けたギャグ感がテンポを生み出していて読みやすくなってる気がする。鉢植くんとアネモネはだいぶもうデレデレだな。そして新しい展開は意外すぎてどうなっていくのか楽しみ。
グリーングリーングリーンズ
2位かーわー現実すぎる。というかどっちが主人公だよ。少年漫画的な目標を掲げず、人間の心理描写とゴルフ場だけで組み立てられているの普通にすごい。
ルリドラゴン
人間関係の妙がすぎる。ドラゴン娘を題材にしてこんな繊細な学園生活が紡ぎ出されると思う?俺は思わない。すごい。
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