今週の一首11~毎日お題より~
こんにちは。自称「中小スーパー評論家」斎藤君でございます。家の近所のお気に入り弱小スーパーが物価高のあおりを受け今にも潰れそうなほど棚がガラガラになってしまいとても悲しい今日このごろなのですが、例え閉店してしまったとしても、最後の営業日までその店舗にお金を落とす、つまりこれまでのご恩返しとして鮮魚コーナーのまぐろを端から端まで全部買い占めてやる所存でございます。さて、今回も今週の一首について書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
青春を無駄にしていた完璧で歪なわたしこっち見ないで / 畠元 損
十二月十五日のお題「こっち見ないで」に投稿された一首。痛々しさを感じる反面、共感性の高い一首ではないでしょうか。この歌の目を引く箇所はやはり「完璧で歪な」の部分でしょう。一見矛盾している表現であるように思えて、実はこの姿にこそ青春の一つの答えが詰まっているのではないかと思います。
青春を無駄にしている、とはどういうことか。完璧で歪な、とはどういう状態か。読み手それぞれに想像することは違うと思いますが、おそらくそこまで大きく違うことはないのではないでしょうか。
たとえばひきこもりや不登校などで自分の城に閉じこもっている状態。あるいは勉強勉強で恋や遊びなどを全くしていない状態などが想定されるのではないでしょうか。もしかしたら趣味三昧で友人や恋人と全く遊んだりしいていない状態も含まれるかもしれません。しかし、この歌ではそんなある意味歪な状態をも「完璧」と言い切っています。
完璧なものはこの世には存在しません。しかし、そんなこの世だからこそ「不完全な完全さ」があるのではないでしょうか。たとえば泥臭く荒々しいローリングストーンズのロックのように。欠けているからこそ完全になることがこの世界では間々あるように思います。
中小の弱小スーパーにもそれは見いだせます。大手スーパーに比べて多少品揃えで劣っていたとしても、そのスーパーにはそのスーパーの良さがあるのです。それはそれである意味完璧なのです。
早速今日の夕飯、鶏のハニーマスタード焼きのためにマスタードを買い出しに行ってきたいと思います。それではまた。
、、、あ、ちなみに群馬電機さんの超傑作販促用機材「呼び込み君」を設置している店舗は私の中で無条件で十点プラスの評価になります。みなさんも探してみてください。You tubeで延々リピートしている動画があるのですが、月曜の朝聴くと辞表を書きたくなりますよ。