📕人生後半の戦略書②

仕事依存症の診断

1 自由にできる時間は仕事に充てることが多いですか？
2 仕事をしていないときも、仕事のことを考えがちですか？
3 求められる以上の仕事をしていますか？

中にこんな問いがあったので、自分の場合を考えてみた。
確かに、より良い仕事をするために、準備をしておきたいので、
自由時間を仕事にあてることもある。準備をしていないと不安という側面もある。
仕事をしていない時に、仕事のことを考えることはかなりある。
ふと頭をよぎる。そして、考え込んでしまうこともある。
そしれ、求められる以上のことをやってしまっているかもしれない。
私は仕事依存症？

筆者は「必死に働いていても楽しんでいるなら仕事依存症ではない。」とのこと。

私は楽しんで仕事をしている。でも、スピードが落ちたり、身体がついていかなくなっているだけ……。仕事依存症ではない。

とはいえ…………。 個人的には次のように尋ねた方が的を得ていると思います。と続き。次の問いへと続く。(略)

仕事依存症、成功依存症

自分が思うように
イメージする成功の形を追い求めるばかりに、　仕事のことを考える自分がいる。それは、じぶんを「モノ化」しているのと同じ。
自己のモノ化…仕事で言えば、良くも悪くも自分の価値を仕事の成果や職業的地位で判断すること。
仕事が思うようにいかないと自己否定が先立ってしまうのも、自分をモノ化していること。私🟰私の仕事

ここまで読んでいくと、自分のことを、本当の自分がやりたいことをやっているのか、仕事は本当に楽しいのかも疑問に感じてきた。

だから、このまま退職まで続けるのか葛藤する日が出てきたのだと思う。
私は自分の本当の声を無視して、自分をモノ化している。

悶々とする自分の仕事に対する思考の理由が、この本を読み進めていると
はっきりわかってくる。

バケットリスト

初めて聞いた言葉だ。
バケットリストとは、死ぬまでにみたいもの、やりたいこと、手に入れたいものを全て書き出したリスト。芸術作品が完成するまで筆を足していくのと同じ考え方。バケツに入っている項目を全てやれば、充実した幸福な人生が手に入るというわけ。
私はワクワクリストというものを手帳に書く。
書くと脳がそれを追うせいか、どんどん叶えられていく。
でも、まあ、キリがないと感じることも。
良いのは、自分の気持ちが楽しくなったり、そこを目指して今頑張っていこうというプラスに感情が向くこと。
しかし、ここでも、そのことに対して立ち止まって考えてみることに。
それはそれで良いのだが、理解しておきたいのは🟰幸せということではないということ。
やりたいことはどんどんやっていくが、一方で
断捨離の考え方も重要。断捨離のスキッと感が出会いを引き寄せることも多い。
著者はローリングストーンズの
「(I Can’t Get No Satisfaction) 絶対に満足できない」という曲のタイトルに対して、絶対に満足は続かないとするべきだと書いている。私達は願望を満たして満足する方法は多少なりとも知っているのですが、その満足感を維持することがとてつもなく下手なのです。と。

バケットリストの見直し。
筆者はこれを手に入れても幸福と平穏は訪れないし、この願望は手放そう。とリバースバケットで本当の幸福をもたらす要素をみかえし、それを追求することに時間と愛情とエネルギーをかけようと誓っている。

人生後半の戦略書は、日常の自分がしていることの見直し、そして、これからの生き方についてヒントが満載だった。
さらに、自分の愛する音楽に関することや、音楽家、アーティストのエピソードから考えさせていただくところ、ヨガ哲学、ヨガそのものに関わることも。

本も絶妙なタイミングで出会わせてくれる。
人生後半、仕事に対する向き合い方、人間関係、自分の魂が喜ぶ幸せを丁寧に見つめていきたいと思った。
同時に
今あること
目に見えるもの、見えないもの
自然、音、笑顔、身体の中、星空、気、振動……。
味わっていこう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2024 年　8月