考えるとは整理すること
「理解している」と「整理されている」と同義
元マッキンゼーのコンサルタントである波頭亮氏は著書の中で「思考」とは
比べる情報要素が”同じ”か”違う”かの認識をすることだと述べています。
また脳科学者の山鳥重氏は「わかる」とはどういうことか
我々の知覚系は「区別」し「同定」することを繰り返していると述べています。
たとえば、気の棒状のものを”鉛筆である”と認識する行為は、背景から鉛筆を「区別」し、これまでの視覚経験からそれと同じものを照らし合わせて「同定」する行為です。
違うものを分け、同じものをまとめる。
これは整理の作業そのものです。
例えば、芸術的価値の高い絵画とそうでない絵画を専門家と素人が見たとしましょう。
素人
「この二つのエの何が違うんだ?どっちもいい絵に見えるぞ」
これが素人の素直は反応です。
専門家
「全然違うじゃん。色の使い方も、陰影もちょっと変わっていてすごく面白い・・・」
これが専門家の反応
このように専門家は芸術的価値の高いものとそうでないものの区別がつき、素人は区別が出来ません。
これをエンタメ化したのが、「芸能人格付けチェック」という番組になります。
物事を深く理解するには、どれだけ対象物を分けて整理できるかにかかっているのです。
話の分かりやすさは、理解の深度できまり、
理解の深度はどれだけ分けて整理できるかで決まる。
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