痴漢冤罪と新年あけまして
12/31日
年越しは京都の八阪神社で過ごすことにした。
特に理由はなく、年越しイベント的なことがありそうなところに行きたくなり有名な神社をインターネットで調べたところ目についた八坂神社というところにした。
12/31 23時に警察官により大規模な交通規制が張られ八阪神社前に誘導され、流れに身を任せていると運良く前方の方に行き着いた。
後ろは見なかったが周囲の反応を見るにとんでもなく列が長いらしい。
警察官によると23:50分に境内に入れるらしく1時間近く待たされることになった。
50分になりついに境内に入れることになったが大人数が一気に押し寄せる危険もあり歩いては止まって歩いては止まってを繰り返し、10分かけて本堂に誘導される流れらしい。
大人数の警察官が大声で誘導するも人の勢いは凄まじく四方八方から押されに押されもみくちゃになっていたのだが、その時左いた2人組と思われる1人の女性から声が聞こえた。
「なんかさっきからめちゃくちゃ触ってくるんやけど!ガチできしょい!」
?????
自分に言われた気がした。
というかこちらを見て言ってたのでおそらくそうなのだと思う。
もしそうなのであれば確実に冤罪だ。
普段から知りもしない他人の身体をさわる欲も全くないし、そもそもこのあと知恩院の除夜の鐘を聞きに行こうとしてた自分からすれば性欲からは真反対の境地にいた。
断じて触っていない。
そんな時に思いもよらないことを言われたので思わず動揺してしまったが、痴漢冤罪を疑われた時の対処法はインターネットで知っていたので一瞬で冷静を取り戻した。
すぐに彼女から次の糾弾の言葉を待ったが特にそれ以上になにか言われることはなかった。
その後はどこからともなく発生する年明けのカウントダウンも済ませ、本堂にて初詣を済ませた。
神社に来ておいてなんだが、お賽銭を入れ手を合わせて何かを祈るということを何となく他力本願な気がして神社仏閣に来ても特に手を合わせることなくいつも来るだけ来て素通りしていた。
この日は違った
思い返せば女は「きしょい!」と言っていたあと連れの女と2人で笑っていた気がする。
なんなら笑いながら言ってたように思う。
もしノリか何かでふざけて言っているのだとしたらあまりに許されない行為である。
財布の中には5円玉がなかったので100円を投げて、手を合わせた。
「痴漢と、痴漢冤罪が無くなりますように」
帰り道は八阪神社の「をけら詣り」というものをして除夜の鐘をききながら帰路についた。
もう2度と満員電車のような人混みのあるところにはいかないと思う。
帰り道、頭の中にはCHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」が流れていた。