涙が止まらない
久々の投稿となりました。
2週間前から新しい抗がん剤にバージョンアップしました。
その効果を見る検査入院でいまベッドに横になっています。
先に入院した時の楽しみの1つがNHKの日曜の「のど自慢」でした。子どもの頃から見ることはあったのですが、20代になってからはすっかりとご無沙汰していました。
50代も仕事がいそがしく日曜日は移動日だったりして、じっくりと見る機会はほとんどありませんでした。
ところが2年前に難病で2カ月入院した時から日曜日といえばNHKののど自慢がすっかりと定番となりました。
今日はなんと涙が流れてしまいました。
本日は千歳市からの生放送。小学校の校長先生のラップ、看護学校生のソロ、障がい者施設に転職した女性職員さんなどなど。みんなキラキラと輝いています。鐘が鳴るレベルの人が歌い上げるのを見るのもいいけど、ちょっとむずかしい(^^;)レベルの人も楽しさと明るさを満面に歌っている表情に、なにか「ひたむきさ」と「人としての強さ」を抱きました。
人生ってこうありたいよな、と思いました。
歌って人を元気づけるし、勇気づけるって、こういうことなんだな、と。
プロでなくても、アマチュアの人たちのひたむきな歌が私の心にしっかりと届き心が喜んでいるのがわかりました。
実は、体調がいまひとつなので、あまり前向きな気持ちになれない日々です。死ぬこと、死んだ後のことを考えるほどではないけれど、どこか「うっすらとした不安」が私の心に影を落としています。
だるさをとってほしい。
それはとても思う。
困っていることはありますか?
それも聞いてほしい。
でもそれだけではない。
「どういうことをご家族としたいと思っていますか?」
「ご自分として何をされたいですか?」
そう未来形で問いかけてほしい。
だったら私は語りたいなぁ。とっても話したい。
がんがん、まずはおしゃべりしたい。
「私たちはなにも力になれません」と思う必要はありません。ただひたすら聞いて、リアクションしてくれるだけでいいんです。
そんな語る私に共感してほしい。とりあえず肯定してほしい。
応援までは求めません(^^;)。
多分、30分も話せばだるさも消えていることだろうと思うから。
心が充たされることで鎮痛効果があるんじゃないかと、思うから。
おかげさまで「のど自慢」を見ながら元気を少しもらい、なぜか涙を流した私の心は少し軽くなっていた。
もちろんだるさもなくなっていました。
病院食も完食でした。