1999年11月17日(水)
【道:前田 法重・中島 一州・中島 恵・中島 秀一・中島 憲次・中島 叶恵・前田 雅美】
「あ、中島家全員来たんですね」
「たまにはね」
いつものように熱燗をぐいぐい飲んでいる前田 法重から声をかけられた中島 一州が笑顔で返事を返した。ここは居酒屋『道』。水曜日ということもあり、店内は落ち着いた雰囲気である。今日もいつものように酒を飲んでいた前田であったが、先程中島から連絡があったので『道』で飲んでいることを伝えた。すると中島が家族を連れてやってきたのである。ちなみに中島は『道』の建物の3階に住んでいるので、家族でも良く『道』で食事をしているのである。
「前田くん。お疲れ様」
「あ、恵さんお疲れ様です」
「こんばんばー」
中島の妻の中島 恵の挨拶に前田は挨拶を返す。その後で長男の中島 秀一の挨拶の声が響いた。元々前田は1人で飲んでいたためカウンターを使用していた。だが、中島家がやってきたのでとりあえず日本酒だけ手に持って座敷に移動することにする。そしていつもの座敷に座って、日本酒をテーブルに置いた。『道』は居酒屋であるが、料理メニューも多彩であり、普通に食事が出来るレベルの物を提供できる。なので、家族で食事にやって来る客も結構いるようだ。
「じゃあ俺はとりあえずビールを頼もうかな。恵たちは好きなものを頼んで」
この中島の言葉を聞いて、恵が注文を考える。自分が食べる物と子供達が食べる物を考えながら選んでいく。そして先程前田がカウンターに残していた料理を前田 雅美が持ってきたタイミングで注文を行った。ちなみに子供3人の年齢は長男の秀一が7歳、次男の中島 憲次が3歳、長女の中島 叶恵が2歳である。程なくして先にビールだけが運ばれてきたので、先に乾杯を行う。
「じゃあ前田くんお疲れー」
「カンパーイ」
この後程なく料理も運ばれてきたので、恵や子供達も美味しい料理を頂くことにする。そして食べ終わった後は、中島だけを残して先に家に帰ったので、この後は前田と中島の指しでじっくり遅くまで飲酒を楽しむのであった。