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【劇評】甘美なる誘拐

2024/9/16
THEATER1010

先行で敗北していたが、見切れA席を取れたので観劇!2階席の手摺が視界をちょっと横切ってしまうくらいで、個人的には概ね問題なし。

令和の世に一発逆転ねらいたいヤクザの2人が、殺人事件や誘拐事件に巻き込まれながらも、宝くじで一発あてて有頂天!という話である。
ネタバレしてしまうと殺人事件の動機が「小説のネタの盗作」なのだが、この舞台が小説原作と思うと、やはり作家には盗作行為が死ぬほど嫌だよな.…と思ったりもした。

全体的に軽さのあるコメディタッチの舞台で、登場人物たちのモノローグを中心に物語がガンガン進んでいく。1時間45分という演劇にしては短い作品であったが、ちょうど良かったと思う。
あまり見たことのないタイプの演劇だったが、なんというか…軽めのコメディ映画のような感じで、これはこれで作品として成立しているなと感じた。と思ったら脚本演出がお笑いの方だった!納得。

それにしても、「仁義なる幕末」に引き続きヤクザ役の和田琢磨さん。
とはいっても仁幕のときとは違い、明るくて人の良いちょっとバカなエセ関西人を演じていた。意外に衣装が3回くらい変わる。
私はわだくまさんのコメディ演技が大好きなので、それがまた観られて嬉しい限り。2階席から見ても分かるくらい身振り手振りが分かりやすく、ギャグっぽく、可愛かった。

基本関西弁だが、途中の潜入シーンでは山形弁を喋っており、さすがの山形出身、ネイティブの発音だった..…笑
会場で笑ってたひとはわだくまファンなのかな??

ラストまさかの彼女持ちであることが分かり「私も一目惚れだったよ♡」と言われた時の反応の愉快さたるや!

日常にほどよい笑いを貰えました。
可愛かった〜〜!また何か喜劇を観たい!

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