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25-1 能登半島地震ボランティア報告 珠洲 令和6年12月21日

冷たい雨が打ちつける。冬の日本海特有の気象だ。雨がみぞれ混じりとなり、そのうち雪に変わるかも知れない。この時期の晴れは貴重で数日に一度しかない。昨日は晴れたので、しばらくの間は冷たい不順な天気が続きそうだ。

珠洲へはGW以来訪れていなかったから7ヶ月ぶりとなる。今の珠洲はどうなっているだろうか。2連休を久しぶりに珠洲で過ごそう。1日目は観光地を巡り、ボラキャンすずに宿泊。2日目はボランティアに参加するという計画。なので25-1は観光と宿泊まで。25-2はボランティアの記録。

珠洲でしたい事を箇条書きでリストアップする。観光は珠洲の重要な産業の一つ。第一日目はどこまで復興し、どの程度観光できるのかこの目で見てきたい。


珠洲に行ったらカフェやレストラン
観光地を巡ろうと計画

富山から珠洲市内までは3時間くらいかかりそうだ。


途中の七尾で高速をおりたあたりから風雨が強くなってきた。
天気予報では日本海に低気圧があり、今後積雪に注意するよう繰り返し報道があった。
ええい、ままよ、雪がひどくなりそうならば引き返すか判断すればよい、食料も水も寝袋もスコップも積んでいるので心配ないと、どんどん奥能登へ向かう。

走りながら、以前よりブルーシートに覆われた家が減って来たような気がする。潰れた家が少なくなり、更地が増えた。家の修繕や解体が進んで復旧が進んでいる事を体感できる。

さいはてのキャバレー

11時くらいに珠洲に到着。まずはイルカの壁画で有名なさいはてのキャバレーへ。この辺りの海はイルカが生息し、イルカと関係が深い。真脇遺跡にはイルカやクジラの骨が出土し、縄文時代から捕鯨が行われていた事がわかる。
昔宇出津は捕鯨が行われていたし、この夏私は能登島のドルフィンスマイルにてドルフィンスイムを楽しんだ
イルカと能登の結びつきは時代とともに姿を変えて続いている。

さいはてのキャバレーの壁画周辺の地面はひび割れだらけで近づく事はできない。周辺は絶えず重機が動く音が響いていた。



イタリアン・カフェこだま

11時半になり、ちょうどお腹が空いて来た。イタリアン・カフェでピッツァを食べようとこだまに向かう。看板メニューの能登こだまピッツァを注文。


こだまの店内

そういえばクリスマスももうすぐ。

こだまピザ

ハーブソーセージに地元の農園で採れたブルーベリーソースのかかったピッツァ。大きいかなと思ったけれどペロリと平らげてしまった。

ニ三味珈琲

2015年映画「さいはてにてやさしい香りを待ちながら」のモデルになったというニ三味珈琲店へ。いや、その映画を私は見ていないのだけれど、ここのコーヒーは有名らしく、全国にコーヒー豆を発送しているとのこと。GWに珠洲に来てイベントのお手伝いをした時もニ三味珈琲の豆でコーヒーを提供した。

店内のクリスマスツリー


手作りチーズケーキとコーヒー

ネットのお店の評判を検索すると手作りチーズケーキが絶品と書いてあったので注文。
コーヒーは濃くがあり、ずっしりと詰まったチーズケーキと相性が良い。


古川商店

一緒に来る予定の夫は仕事が入ったために珠洲には私一人で来た。その夫から、珠洲のパン屋がおいしいので食パンを買って来て欲しいと連絡が入る。


店内は奥が調理場。美味しそうなパンがずらりと並び、お客さんがどんどん来てはどんどんパンが売れていく。

食パンとフランスパン
私のおやつ用にアップルパイとサツマイモのケーキ

こんな美味しそうなパンがゲットできるなんて。それにしてもニ三味珈琲のチーズケーキといい、古川商店のアップルパイやサツマイモケーキといい、ぎっしり詰まってずっしりと重い。とても食べ応えがありそうだ。

さて、美味しいもの探訪後さらに北へ、能登半島の先端に向かう。

ランプの宿

ランプの宿は一度泊まりたいなと思っていた憧れの宿。震災でまだ再開はしていないそうだが、宿の周辺は絶景だ。無事再開できる事を祈る。

道の駅狼煙が見えて来た。ここに車を停めて目指すは禄剛埼灯台。スケッチブックをかかえて500mほど登り坂を登ると見えて来た。

禄剛埼灯台

みぞれ混じりの雨が強い風とともに降って来て、とてもじゃないがスケッチは不可能‥。
今日は冬至。一年で最も昼の短い日だ。灯台の灯りがともり、海を照らし始める瞬間を目の当たりにした。
寒いし傘をさしていても濡れるし、道の駅に戻る。


道の駅狼煙の店内

ここに豆腐を買いに入る。あったあった♡
でもかなり数が少ない。売れてしまったのだろうか。さらにおぼろ豆腐は売り切れてしまったようだ。
豆乳と絹豆腐とおまけのおからをゲット。
添加物を使っていない昔ながらの作り方の豆腐は入手困難だが、珠洲に来れば手に入る。

さて、今日珠洲で行こうと思っていた所はだいたい巡る事ができたので、夕方になるしそろそろボラキャンすずに向かう。5時までに入って手続きを済ますようにと案内には書かれている。


平床集会所

冬になり寒さが厳しくなったので、キャンプ場でのテント生活は体に堪えるという事で平床集会所でも宿泊できるよう整備されている。
そちらに4時頃到着したが誰もいない。後から考えてみたら、まだ皆さん活動中で片付けをしたり、入浴しに行ったりの時間帯で不在なのは仕方がない。

ボラキャンすず事務所

鉢ケ崎オートキャンプ場で車中泊する事に変更した。夕飯もキャンプ場の交流テントを利用するのが性に合っている。

オートキャンプ場


交流テント

キャンプ場内にある交流テントへ。早いのかまだ誰も来ていない。

交流テント内部

きっとお風呂に行ったのだろうか。

夕飯

アルファ米に温めたレトルトカレーをかけて夕飯とする。

だんだん人が集まって来て、米を炊いたり、昨日作った蕎麦の実の入った鍋を温めてふるまったり賑やかに。10人くらい人が集まって来た。
今日ボランティアに参加したした人の話では、床下の泥出しで皆ドロドロになったため、お風呂に行ったり、夕飯のおかずを買いに行っていたようだ。
今日はその他、写真洗浄をするボランティアもあったとのこと。ボラキャンすずは様々な活動を行っているようだ。

薪シャワー

導入された薪シャワーは優れもの。

薪シャワー内部

内部に薪ストーブがあり、これに薪をくべると暖かいシャワーが出るし、脱衣所も暖かい。

薪シャワー

床下の泥出しはなかなか大変そうだ。明日もきっとする事になるだろう。ちょっぴり覚悟を決めて、自分の車に戻り眠りにつく。

途中で寒くて目を覚ます。かなり冷え込んでいて、冬用のシュラフでは寒いようだ。冬用シュラフを二つ重ねて寝るととても暖かくなり、深く寝る事ができた。どちらのシュラフにしようか迷って二つとも持って来たのは正解だった。

25-2につづく。

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