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スポーツ(少年野球含む)を学ぶことの教育的価値について


■スポーツを学ぶことに教育的価値を

前回の記事より少し時間が空いてしまいましたが、今日はスポーツを学ぶことの「教育的価値」について少し考察してみたいと思います。

ポイントは以下です。

  1. 昨今色んなプロスポーツ選手が言葉にすることが増えてきておりますが、「勝利至上主義」からは脱却すべき。

  2. 勝利至上主義が生み出すのは「勝者」という”実績”のみである。

  3. それよりもスポーツを学ぶことで得られる価値を言語化すべき。

  4. スポーツを学ぶことの意義の真ん中に「スポーツマンシップの獲得」を置くことを推奨したい。

上記で伝えたいことは箇条書きしましたので、以下からは駄文にて。
ポロりと行きましょう。

■〇〇至上主義は”その他”を排除する考え

まずは改めて”至上主義”について少し考えてみましょう。
「至上主義」という言葉をネットで検索しますと以下のようにヒットします。

至上主義

読み方:しじょうしゅぎ

あるものについて、それが最上のものだ、それに勝るものはない、とする立場。「芸術至上主義」のように名詞につけて用いられる

weblio辞書「至上主義」より

上記の通り訳すと、

”勝利至上主義”とは、「勝利」が最上のものでそれに勝るものはないとする立場、

ということになります。

この考えは冷静に考えると非常に危険な価値であることに是非気付いていただきたいのですが、スポーツはゲーム(試合)を行う以上、必ず2分の1の確率で敗者を生み出します。

勝利至上主義の”勝ち”というものに極端に価値を置いた場合、野球は18人で試合を行うので、9人の敗者は無価値であるという見方ができると思います。
こう書くと一部の熱血指導者からは、
「そんなことはない!負けたときにも学びの機会を与えている!」
というご意見をいただきそうですが、勝つために組む試合で成長するのはベストメンバーに選ばれた子供だけではありませんか?

実は行き過ぎた勝利至上主義は、
 勝っても⇒控え選手の成長機会を奪っており
 負けると⇒メンバーは無価値となり、控え選手の成長機会も奪っている
という可能性を秘めております。

■勝利至上主義は子供の”成長指標”ではなく、指導者の”成果指標”

指導者の方の耳が痛いことを話します。
次の章で”スポーツマンシップ”については記述しますが、スポーツに取り組む「価値」を言葉で説明するのは、実はものすごく難しいです。

プロの世界では”勝敗”によって”給料”に影響が出るため、非常に分かりやすいのですが、プロにならない子供たちがスポーツを続けることの”価値”はどこにあるのでしょう?

試合に勝って白星を付けるために土日を捧げて野球の練習をし、何かの大会で優勝したことが子供の”成長指標”に本当になりえますでしょうか?

小学校で優勝を経験した子供たちが、大人になり会社の面接を行うときにエントリーシートに「小学校時代野球で〇〇大会優勝」と書くことが有利に働くことがありますでしょうか?
厳しい事実を伝えますが、、、たぶんその実績自体は長い目で見たときに「弱い価値」になると思います。

それではなぜ多くのチームが「試合で勝つこと」に重きを置くのでしょう?
それは、、、実は指標として簡単で”分かりやすい”からです。

〇〇大会優勝/全国出場など、
これって「強いチーム」の証明になり、勝利に導いた指導者が評価され”がち”なのです。実は勝ちの実績は”成果指標”なのです。
(尚、チームの運営コンセプトそのものが「常勝集団」というチームであれば”勝利”こそが子供にとっても最重要価値になることは理解します。)

■スポーツに取り組む"価値"を言語化するのは難しい

上記で書きました通り、”スポーツに取り組む理由”を言語化することは非常に難しいと思います。
そんな中で、私も関係する資格を取得しているのですが、
「スポーツマンシップ」を獲得すること
に重きを置くのが良いのではないかと思っております。

「スポーツマンシップ」の説明をしますと非常に長くなってしまいますので、本日の記事では以下にスポーツマンシップ協会のリンクを貼るまでとします。

・スポーツマンシップ理念


小学生の間はスポーツを本気で愉しむことを大事にし、上記の「スポーツマンシップ」を獲得することに重きを置くことで、一人一人の”身体的/精神的な成長”を重要視したチーム作りができるのではと考えております。

野球を通してスポーツマンシップを学び、スポーツマンシップを獲得した人材として社会に輩出していくことが、スポーツの教育的価値につながると私は思う今日この頃です。

以上、本日はここまでとします。
次回またスポーツマンシップの詳細について記入していきたいと思います。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。
少しずつ発信してまいりますので、どうぞ気楽にお付き合いください。ノシ

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