冷暖自知(れいだんじち)
器に入っている飲み物は見ているだけでは冷たいのか温かいのか、見ているだけではわかりません。
ではどうするのか。
実際に飲んでみる。
手を入れてみる。
これは、「考えるより先に、まず動きなさい」という仏教の言葉です。
仕事で、上司になればなるほど、現場から遠い存在になっていきます。
そこでは、情報だけで理解した気になることもあります。
的確な判断をして、現場に指示を出すこともできません。
日本のIT業界では、「データがあれば、現場から離れていても判断できる。」という考えの方も多いです。
しかし、問題が起こった時の原因は様々です。
さらに、対処する時データのみで判断してしまうとリスクも大きくなる可能性もあります。
現場で経験を積み、実際に感じることが重要です。
現場に多く足を向ける上司の指示は聞く耳を持ちやすいです。
そのような考えから、世界のトヨタといわれるトヨタ自動車はとにかく現場を重視しています。
良いものを作り上げようとする企業は、トラブルに対してどれだけ正確に把握し、改善していけるかではないでしょうか。
現場に足を向け、そこで会話をすることが突然起こることへの対策になっていきます。
まずは、足で、汗で行動していきましょう。