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Ant Bgon MAX (北米版アリメツ)

 毎年、春になると蟻が家の中に侵入して来る我が家。

 窓とかドアの隙間から入ってくるのかと思いきや(それもありました)、侵入が多いのは壁と床の隙間からなんです。カナダのお家は壁と床隙間有りまくりです(涙) 建てた後に地盤の変化によって建て付けがある程度は歪んだりするのは仕方がないのだろうけど、我が家は石膏ボードの壁の歪みとか素人でも分かるくらいの歪みが至る所あるので、この家を建てた大工さんの腕がイマイチ……なのかもしれない。でも、カナダではちょっと壁が歪んでたり、巾木が波打ってたりするのはご愛嬌なのかもしれない……。

 そういうわけで、蟻がどこからともなく侵入してきます。毎年蟻退治をしているので、もう春の風物詩です。

ホウ砂5.4%入りの蜜

 Ant Bgon(Ant be gone、蟻あっちいけ、の意味)はホウ砂入りの蜜で、家の中をウロウロしている蟻を見つけたら、一滴蟻の近くに垂らして吸わせます。そして蜜を吸って巣に帰る蟻を観察して入ってきた場所を突き止め、侵入口の近くにAnt Bgonを垂らしておく。そうすると次々と侵入して来た他の蟻もこの蜜を吸い始め、更に仲間を呼び寄せます。ホウ砂を食べると蟻はゆっくり中毒を起こして24時間ほどで死ぬらしい。そして蟻は仲間にも餌を分け与える習性があるので、Ant Bgonを巣に持ち帰り、仲間の蟻や更に女王蟻にも与えることができれば巣ごと退治出来るとの事。もう、一番初めに吸った蟻が女王蟻に直行で分け与えて欲しい(笑) お値段は6.99カナダドルです。

 使い方の説明書は、ボトルに付いているラベルが二重になっていて、上を剥がすと説明書きが中にあります。「アリの好きな蜜。蟻が巣に持ち帰り最長7日間で巣ごと全滅させます」とのこと。
日本で売られている似たような商品の「アリメツ」は4〜10時間で中毒を起こし始め、遅くとも24時間後には死滅する、との説明。Ant Bgonは7日間かかるのか、巣全体にはやっぱり日数がかかるのかな?

数滴で充分です、って書いてある

 昔、ルームシェアしていたアパートの私の部屋に蟻が侵入して来て大変だった事があった。蟻が出て来るところは壁に備え付けてある電気ヒーターの配線の穴のよう。でも、ヒーターを取り外して穴を埋めるなんて事は当時は出来なくて、次々と入って来る蟻。最初は発見するたびに潰していたけど、キリが無くて。寝ている時に首が痒いと思い、首を手でかくとなんか粒っとした感触。手のひらに取って見てみると、蟻……。さすがに身体を這われるのは嫌過ぎて、次の日に殺虫剤を買って来て出て来そうな所にスプレーしまくった。数日したら蟻が出てこなくなったけど、身体がちょっとでも痒いと蟻が身体の上を這っているんじゃないかって思って、気が気じゃ無かった。リアルな蟻走感を体験しました……。

 蜜を吸った蟻が壁の隙間に入っていったのを確認して、その近くに蜜をところどころ垂らして置きました。しばらくすると沢山の数の蟻が蜜を囲んで吸っていました。

さっと吸って帰っておくれ

 蜜はしばらくすると乾燥して表面に膜が張ってしまう。そうすると蟻がその蜜を吸えなくなるので、そうなった時には近くに新しい蜜を垂らして置きます。乾燥して粘度が高くなった蜜に足を取られてもがいている蟻もちらほら出てきたり。蜜を垂らしてからかれこれ6時間くらい経ったけど、まだまだ吸いにくる蟻が来る。最初の2、3時間くらいが数の多さのピークになるのかな。蟻たちよ、肝心の女王蟻に分け与えてください、お願いします。翌日には吸いにくる蟻の数はグッと減っている事が多いです。それでも、まだちょろちょろやってきますが。そして、蜜に飽きたのかあんまり吸ってくれなくなります。昨日の今日で飽きられてしまうのも驚き。なので、飽きられる前にたくさんのアリの吸って貰いたいので、結構な蜜を垂らしてます。説明書には「数滴で充分」とは書いてあるんだけれど。数滴では心許ない感じがする。

 蟻が居なくなってきたら、壁の隙間をコーキングで埋めて置こうと思います。

 蟻さん、あなた達はもうちょっと離れたところで暮らしてもらえませんかねぇ。

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