知っておきたい子どものこと#13子どもの万引き
子どもが万引きをした。どのような対応をすればいい?ーそんな悩みを抱えている保護者の皆さんへ。よこはまチャイルドラインを受けとめる活動をしているよこはまチャイルドラインの対応の1つをご紹介します。
大切なのは子どもの声
「まさか自分の子どもが…」保護者の皆さんは自分の子どもが万引きをしたという事実にショックを受けたり、パニックになったりするかもしれません。「万引きをしたの?どうしてなの?」と問い詰めてしまうこともあるでしょう。
でも大切なことは何でしょうか?事実を問いただすことでしょうか?大切なことは子どもの心です。子どもとしっかり向き合い、今子どもの心に何が起きているのかを知ろうとすること、どうしたらその心に寄り添い、支援することができるのかを考えることが必要です。
子どもと向き合うために
子どもとしっかり向き合うには、子どもを信じること、子どもの気持ちを受けとめる冷静な心を持つことが必要です。それができない状況であるなら、まずは信頼できる人に話をして、自分の心を落ち着けましょう。
その上で、子どもと話がしたいと思えるようになったら、子どもに話をしたい旨を伝え、いつ話ができるか聞き、日時の約束をしてください。場所は、お互いに座って話せる、落ち着いた空間が良いでしょう。
子どもとの向き合い方
責めるような、問い詰めるような言い方は絶対にしてはいけません。静かなトーンで、万引きのことを聞いてみましょう。大切なことは真実を確かめることではなく、子どもの心に寄り添い、どうしたらいいか一緒に考えることです。
子どもが沈黙してしまうときは
もし、子どもが沈黙したら、そのまま言葉が出るまで待ってください。ただ、あまり長い間待ってしまうと、プレッシャーになり、子どもが責められていると感じてしまうこともあります。10分以上言葉が出なければ、静かな声で「話せないこともあるよね。また何か話したいことがあったら話してね。」と伝え、一旦その場は終わりにしましょう。
沈黙にも理由があります。話したくないかもしれないし、話せないのかもしれません。話せるようになるまで、話せる雰囲気を作ることを何度も試みましょう。子どもの苦しみや悲しみが深ければ深いほど、時間はかかります。大人が自分のために必死になってくれている、その姿に子どもは心を開いていきます。
子どもが激怒したら
子どもが「やっていないよ」と激怒したら、「わかった。何か話したいことがあったら話してね」と終わりにしてください。
「絶対嘘じゃないよね」「あなたを信じているからね、裏切らないでね。」というようなプレッシャーをかけるような言葉は避けましょう。嘘をついている可能性もあるからです。プレッシャーをかければ、話したくても話せない状況に子どもを追い込んでしまうことになります。
子どもが正直に話してくれたら
子どもが自分のしたことを正直に話してくれたら、最初の言葉は、「話してくれてありがとう」です。そして、落ち着いて子どもの気持ちを聴いてあげてください。そこにははかりしれない悲しみや怒りがあるかもしれません。その気持ちを受けとめてください。
言ってはいけない言葉
「やっぱりね」
子どものことを否定し、傷つけてしまう言葉です。
「そんな嫌なことがあったのなら、万引きしても仕方ない」
子どもの気持ちに寄り添うことは大切ですが、万引きは犯罪です。万引きを肯定するような発言は避けましょう。
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