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日本の子育てがおかしい理由⑬

子育てで最も恐ろしいのは親離れが出来ないことです。とかく日本人は親離れが苦手です。


なぜなら親自身が親離れ(祖父母離れ)が出来ていないからです。


親の愛は枯渇しない

愛は心(想い)を受け止めきれず溢れだすと書きます。親の愛は無限に湧き出るものです。子供を愛せない親がいると言いますが子供の愛し方、接し方を知らないだけです。子供の未来より大切なものはありません。

日本の貧困率を決める可処分所得の中央値は20年前が約300万に対し、現在は250万強と50万近く下落しています。年間127万円以下(月額約10万5千円)で暮らしている人が16%にもなります。シングルマザーの約半数は貧困に苦しんでいます。この数字はOECD加盟国で最下位になっています。

シングルマザーの支援は最優先事項にしていただきたいと推量します。

親の愛が足りなくなるのは目の前の現実が本当に厳しいからです。支援で親の気持ちが楽になれば子供への愛情が戻ってくると考察します。

親子は血の繋がった最も近しい他人

十月十日も一緒にいた我が子を他人と思うのは女性には酷かと存じますが子供は必ず親元を去ります。親子一緒に死ねる可能性は大災害以外ではかなり稀です。

だからこそ子育ては近すぎず、遠からず、親が子供の成長に合わせて距離感を測る必要があります。

子育てに行き詰まり、相談に訪れる大半は親子間が近い場合がほとんどです。近すぎると相手の欠点しか見えなくなります。駄々をこねる・悪さをするのはかまって欲しい子供のサインです。子供が出しているサインは第三者や冷静になって見れば解ることです。それが見えなくなる程、生活に余裕がなくなっている時は助けを呼びましょう(ベビーシッターや家事代行・祖父母)一歩引いて、冷静になって相手の表情や言葉の背景を勘案すれば近付きすぎて見えなかったことが見えてきます。下手にアドバイスをもらうより自分で気付くと時間はかかるかもしれませんが簡単に腑に落ちます



子育ての目標は子供の自律

子育ての最終目的は子供が自立して自分の人生を謳歌する(喜び楽しむ)ことです。まず自立してから徐々に自律(自らを律する)を目指します。

ご存じのように人生はストレスの連続で大変厳しいものです。人生の荒波のに飲み込まれないで乗りこなすにはまず己を知り、危険を省みず、未知の世界に飛び込む勇気が必要です。このスキルは年をとれば自然と出来るものではありません。
思春期から大人の先輩である親が自分自身(親自身)を自律出来ていなければ子供は混乱し、自律への道のりが遠ざかります。
例えば親が「イライラしても怒ってはいけない」と言いながら運転中にイライラ爆発で煽り運転をしていれば言っていることとやっていることが違うと子供は混乱します。親の無責任な言葉は子供の深層心理に深く刻まれ、親元から独立した後も無意識が親の価値観を踏襲します。「親みたいに有言不実行にはならないぞ!」と心に決めても無意識は親と同様に有言不実行を受け継ぐことになります。
つまり自分自身(親自身)が学びと成長で本当の親離れ(祖父母離れ)しなければ子供も自分の有言不実行を踏襲してしまうということです。
祖父母にされて嫌だったことを我が子にしている親は未だに親離れ(祖父母離れ)出来ていません。自分の代で止めて後世に残さないで下さい。


まとめ

日本人は親子で血の繋がりがあることに甘えすぎです。DNAを受け継いでも子供は自分ではありません。他の人(他人)です。強いて言えば遺伝子が似ているだけです。子供には自分(親)には無い無限の可能性があります。
子供を自分の延長と思うから子育てがしんどくなるんです。
キリスト教では子供は「神からの預かりもの」とされています。
(子供を養いながら)子供と平等であると自覚することが子育ての第一歩です。子供より親が優れているという想念から脱却しましょう。


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