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多摩川の生き物とヒト その260 旅 佐川 しまなみ海道へ その5 ‘24/11/1 生口島から 井原を経て 諏訪まで

輪空という宿は瀬戸内海のそばだった。朝、目覚めた時には反対側の島が赤く染まっていた。ご飯が出来る前に海辺を散策。傍らにはまだ青いレモンがたわわに生っている。静かな海にはゴミもなく、貝殻がたくさんあり、遠浅の海。夏に来て泳ぎたいほど。
散策の帰り、宿の主人が作業小屋で何やら作業中。お邪魔して話を伺う。近年の変速の電動化、チューブがいらないタイヤ、値段が高くなり高校生などには手を出せ無くなったロードレース車の事などなど、趣味が同じ人ならではの楽しい話が続く。
もう一度訪れたい所で、ゆっくりとしたいが、諏訪へ行き、ホテルでの菓子サービスを狙っている邪な気持ちがある。宿の主人の方がもどってから後ろ髪を引かれる思いで生口島(いくちじま)を後にする。

宿の輪空。こじんまりしている所が良い。宿にはもちろん自転車や関連したグッズも置いてある。
宿の前には瀬戸内海が広がる。
穏やかな瀬戸内。遠くには造船場がある。
生口島はレモン栽培発祥の地。葉をいただいた。かぐわしい匂いと思い出が広がった。
貝殻はあるが、ゴミの無い砂浜。夏に来て泳ぎたい。
何やら怪しげな何かいそうな海と繋がっている池。

海岸沿いを走ると、先ほど見た出勤する人達を乗せた船が停まっている造船場が見えてきた。フェリー乗り場の先でしまなみ海道の高速道路に入り、サービスエリアで昨日買えなかった瀬戸内海のお土産を買う。高速に戻り、最後のつり橋を渡ったら本州だった。
下道をしばらく走り、高速に入り、カブトエビで有名な笠原で降り、井原(いばら)駅へ。峠を越え、少し寂しい町に入ったら井原鉄道伊原駅だった。
大きな塔がある立派な駅かと思ったが、町の観光案内所などが入っている施設で、改札口はその一角だった。鉄印を求めて戻ると、2両のデイゼルカーが。ローカル線は普通単行だが、2両とは珍しい。

井原鉄道伊原駅。元井笠鉄道と同じ、岡山県の総社と広島県の神辺を結ぶ。ここも鉄建公団が建設したいわくつきの線路。


井原鉄道の鉄印。ここに軽便鉄道発祥の井笠鉄道があった。
井原から諏訪湖に向かった。諏訪湖には多くのカモやオオバンがいた。残念なのは寝坊して近くからカモ達を見なかった事。
諏訪湖では紅葉が進んでいた。瀬戸内海などではまだだった。列島の長さと標高の違いを知る。
ケヤキなどが紅葉している。ホテルの客室から。
諏訪湖にはユスリカがいて、窓を開けないようにとの注意書きが。

山陽道、新名神、中央道を通り、5時30分頃、諏訪湖の近くのホテル朱白に着き、6時までのお菓子サービスに間に合った。
高速では地元の福山通運やヤマト運輸などのトラックが多い事に驚いた。11月1日と言う平日という事もあり、ほとんどがこのようなトラックで自家用車は少ない。物流を担っているのは貨物鉄道ではなく、自動車だと実感する。そのあおりで、高速では遅いトラックをトラックが抜かすので、なかなか車線が空かない。
ホテルでは雨に打たれ、諏訪湖を見ながら屋上にあるいわれの赤っぽい湯と白い湯の露天風呂に入った。食事もおいしく、こんなに贅沢してもいいのかという気持ちだった。

11月2日 孫のお宮参り

上諏訪にあるホテル朱白から上諏訪大社本宮に行き、孫のお宮参り。
その後、孫の祖父母宅にて昼食。自宅へは予定よりも早く着いた。
1週間に及ぶ、移動距離1500kmとブルートレインばりの長距離運用が終了した。
来年は早池峰山だ。


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