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多摩川の生き物とヒト その274 水系 冬の都民の森と陶芸教室   ‘24/12/8

山梨県との県境に接し、東京都桧原村の奥深い所にある都民の森へ出かけた。ここで妻は陶芸教室へ。私はその間をぬって三頭大滝へと出かける。
教室がある都民の森の森林館に通じる階段近くにはカメバヒキオコシがあり、シモバシラが出来ていた。遠目には鳥のフンかゴミかと思ったが、近づくと、輝き、美しい。

三頭大滝に行く道から、都心方向を見る。右方向の尾根は山梨との県境にある浅間(せんげん)尾根。
駐車場から昇る道のかたわらにはシモバシラが。
草の茎が毛細管現象によって水を吸い上げる。これが凍ったものがシモバシラ。
葉を落としたトチノキ。絡みついている木はツルアジサイ。
実を着けているヤマトリカブト。トリカブトは分化を続け、地域ごとに種が違っている。
トリカブトの実も面白い。強力な毒を持っている。キンポウゲ科。
ヤマアジサイ。花がらが乾いて、ドライフラワーになっている。アジサイ科。
リンドウもつぼみのまま、凍っている。
茶色くなったダンコウバイ
葉を落としていない樹もあった。
都民の森付近はツガなどが混じる落葉広葉樹林となっている。
冬芽を着けたイヌブナ
滝に行く中で雪が舞ってきた。これはクマ棚か。

妻としばし分かれ、森林館から三頭大滝へと静かな道を向かう。落葉広葉樹林の樹々はすでに葉が落ち、きれいな空間が出来ていた。
リンドウの花がつぼみのまま、固まっていたり、ウツギの実があった。さらにドライフラワーになったコアジサイタマアジサイの花がらもあった。
そうこうするうちに雪が降ってきた。三頭大滝に着くと、雪の勢いはさらに強くなってきた。ヤマグルマや地面に雪が積もり、美しい。滝近くの休憩所でお昼をお食べていると、晴れてきた。不思議な雰囲気。
三頭山へ行く登山道を少し歩くと、サンショウウオなどがいそうな沢がある。この沢と二又に分かれている別の沢ではコケだと思うが、熱心に観察しているグループがいた。

三頭大滝。この滝を見るためにわざわざ橋を架けた。
空は一転、吹雪。
雪が舞ってきた。
激しく降ってきた。
帽子にも積もる。
コケにも雪化粧。
ヤマグルマ。仮道管があるなど、古い科。
休憩所近くで。ブナなどの葉が積もっている。ブナが東京都で生えている所は少ない。
登山道近くの沢。何かがいる。
コケも多く生えている。
何の花がら。
3時頃。もう山は日が暮れるのは早い。

戻る時、ヒガラヤマガラの群れがいて、ツガの実をついばんでいた。
少し時間が余ったので木材工芸センター先の炭焼き小屋付近に行く。近くの木にはキバシリがいた。もっとベニマシコなどの冬鳥がいればと、ぜいたくな思い。
陶芸を終え、どんな作品に仕上がってくるのかが妻も楽しみ。
でも、このような山の中でわざわざ陶芸をしなくてもいい。大規模な施設はやはり五日市方面に降ろして、静かな山に戻すべきだろう。


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