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自動釣銭機の価格・費用は?人気製品の価格比較&ランキング
この記事でわかること
・自動釣銭機の導入価格相場
・自動釣銭機導入後にかかる費用の相場
・人気自動釣銭機の実際の販売価格
現金の入出金を自動的に行ってくれる「自動釣銭機」。
導入することで、業務効率を大幅に向上させ、顧客満足度の向上が期待できます。
飲食店や小売業、クリニックなど幅広い業種で導入されており、小規模店舗でも続々と導入が進んでいます。
しかし、自動釣銭機の導入には、高額なコストを必要とする点がデメリットです。
そこで今回は、自動釣銭機の価格相場や、導入コストを抑える方法を解説します。また、低価格で利用できる、自動釣銭機のおすすめランキングもご紹介しています。
予算に合った自動釣銭機をで探している方は、ぜひ参考にしてください。
▼参考記事
【はじめに】自動釣銭機の価格はどれくらい?
自動釣銭機の導入価格相場は、一般的に100万円〜150万円です。
そのうち、自動釣銭機本体の価格相場は30万円〜100万円で、その他の費用の内訳は下記の通りです。
▼自動釣銭機の価格内訳 価格相場
自動釣銭機本体価格:30~100万円
年間保守契約費用:10万円~20万円
POSシステム初期費用:0円~10万円/月
その他の周辺機器費用:10万円~20万円
輸送・設置、導入サポート費用:0円~10万円
総額:100万円~150万円
ただし、周辺機器やPOSレジをすでに持っている場合は、自動釣銭機本体価格や設置手数料等のみが発生します。
周辺機器やPOSレジを持っていない場合、POSレジの入れ替えも行う場合は上記の費用がかかります。
💡自動釣銭機導入にPOSシステム(POSレジ)は必須なの?
「自動釣銭機の導入にPOSシステムは必須なのか」という質問をよくいただきますが、結論としてPOSシステムの導入は必須です。
自動釣銭機はあくまでお釣りの計算をする機械なので、POSレジと組み合わせることではじめて活用できます。
POSレジの価格は下記の記事で詳しく紹介しています。
自動釣銭機導入後のランニングコストはどれくらい?
自動釣銭機を導入した後のランニングコストには、「年間保守費用」と「POSレジのシステム利用料(月額)」が発生します。
それぞれの価格相場は下記の通りです。
▼年間保守費用とPOSレジのシステム利用料相場(月額)
年間保守費用:年5~20万円(月5,000円~20,000円)
POSレジの月額利用料:5,000円~20,000円
ランニングコストは、自動釣銭機のメーカーによっても異なります。また、各メーカーで保守内容も異なるため、投資対効果に優れた製品を選ぶのが大切になるでしょう。
自動釣銭機の導入価格やランニングコストを抑える方法(補助金情報)は後述していますので、そちらも参考にしてください。
人気の自動釣銭機の導入価格を比較
人気の自動釣銭機の導入価格は、以下のようになっています。
同じ自動釣銭機であっても、導入するベンダー(連携するPOSシステムのメーカーや販売店)によって費用が異なります。
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|} \hline
自動釣銭機名 & 導入費用総額例 & 本体価格 & ランニングコスト例※1 \\ \hline\hline
つりペイ君 & 800,000円~※2 & 要問合せ & 要問合せ \\ \hline
グローリー300 & 1,000,000円~ & 845,000円~ & 8,800円~ \\ \hline
グローリー380 & 1,070,000円~ & 900,000円~ & 0円~ \\ \hline
VITESE(ヴィッテス) & 1,000,000円~1,500,000円 & 270,000円~1,188,000円 & ※保守費用10~20万円/年 \\ \hline
ECS-777 & 990,000円~ & 640,000円~ & 0円~ \\ \hline
FAL3 & 700,000円~1,000,000円 & 要問い合わせ & 要問い合わせ \\ \hline
\end{array}
$$
※1導入元POSレジメーカーの料金例
※2リテール市場価格
自動釣銭機の低価格ランキング
自動釣銭機の価格比較からわかった低コストランキングは以下の通りです。
導入費用に限らずランニングコストも加味したランキングなので、コストを抑えたい方はぜひ参考にしてみてください。
つりペイ君【1位】
ECS-777【2位】
FAL3【3位】
グローリー300【4位】
グローリー380【5位】
VITESE(ヴィッテス)【6位】
それぞれ紹介していきます。
1位 つりペイ君
![つりペイ君](https://assets.st-note.com/img/1706592469608-Vkhe03VBeU.png?width=1200)
価格(税込)
導入価格総額※参考:800,000円~※リテール市場向け価格
自動釣銭機本体価格:要問合せ
ランニングコスト:要問合せ
おすすめポイント
・小型なのに大容量
・導入コストが低い
・安心の抗菌処理加工
小型で格安な自動釣銭機をお探しの方には、「つりペイ君」がおすすめです。つりペイ君は、従来の自動釣銭機と比較して、設置面積が約80%に縮小されています。
POSレジシステムと組み合わせて、タブレットやその他周辺機器を上に載せれば、さらに省スペース化を実現します。
また、直接手が触れる箇所には抗菌処理を施しているので、衛生的かつ、業務効率の向上が期待できるでしょう。
つりペイ君は他社製品よりも安く導入できるので、コストパフォーマンスに優れた自動釣銭機です。
2位 ECS-777
![ECS-777](https://assets.st-note.com/img/1706592649374-35DKmkU8ds.png?width=1200)
価格(税込)
導入価格総額※参考:990,000円~
自動釣銭機本体価格:640,000円~
ランニングコスト:0円~
おすすめポイント
・使いやすさと高いデザイン性を融合した自動釣銭機
・ガイドランプ付きで迷わず入金ができる
・大きなコストいらず、単独店舗でスムーズな導入が可能
ECS-777は、使いやすさと高いデザイン性を融合した自動釣銭機です。どんな空間にも溶け込むデザイン性で、小売店やクリニックなど現金管理業務の効率化とスムーズな会計を支援します。
セルフレジを初めてお使いになる方でも迷わず入金できる、ガイドランプ付き。自動釣銭機を初めて利用する方でも安心して入金操作が可能です。
ECS-777は現金管理のセキュリティを高め、安心と正確なレジオペレーションを実現します。
3位 FAL3
![FAL3](https://assets.st-note.com/img/1706592579053-EYpmDN3Z76.png?width=1200)
価格(税込)
導入価格総額※参考:700,000円~1,500,000円
自動釣銭機本体価格:要問合せ
ランニングコスト:要問合せ
おすすめポイント
・業界トップクラスの機能・操作性
・CO2排出量の削減に貢献
・迅速な保守サービス
FAL3は、業界トップクラスの機能・操作性を兼ね備えた次世代釣銭機です。お釣り返却にかかる時間は、硬貨999円を約1秒で払い出し、紙幣9,000円は約2.4秒でスピーディな出金を実現します。
また、電磁ロックを採用しており、不用意な収納庫アクセスなどのトラブルを未然に防ぎます。
全国400ヶ所にサービス拠点を構えているため、万が一のトラブルでも迅速な対応が可能です。
4位 グローリー300
![グローリー300](https://assets.st-note.com/img/1706592723891-3Dlr0kTmnC.png?width=1200)
価格(税込)
導入価格総額※メーカー別
株式会社藤田電機製作所(LIVEREGI):998,000円~
株式会社リクルート(エアレジ):1,000,000円~
株式会社スマレジ(スマレジ):1,000,000円~
株式会社ユニエイム(CASHIER POS):958,000円~
自動釣銭機本体価格:845,000円~
ランニングコスト※メーカー別
株式会社藤田電機製作所(LIVEREGI):8,800円~/月
株式会社リクルート(エアレジ):0円~
株式会社スマレジ(スマレジ):12,500円~
株式会社ユニエイム(CASHIER POS):8,400円~
おすすめポイント
・業界初!4.3インチカラーディスプレイ搭載
・エラー解除ガイダンスで誰でもすぐに復旧が可能
・設置環境に合わせてレイアウト変更が可能
グローリー300は、釣銭機上部に業界初の4.3インチカラーディスプレイを搭載した自動釣銭機です。大きな画面で機内残高や清掃タイミング、復旧ガイダンスなど、さまざまな情報を表示してくれます。
また、トラブル発生時は、エラーの解除方法をアニメーションでわかりやすく表示してくれるので、誰でもスムーズな復旧が可能です。
難しい操作を必要としないため、初めて利用する方でもミスなく安心して利用できるでしょう。
5位 グローリー380
![グローリー380](https://assets.st-note.com/img/1706592823309-WESRF71gz3.png?width=1200)
価格(税込)
導入価格総額※参考:1,070,000円~
自動釣銭機本体価格:900,000円~950,000円
ランニングコスト:0円~
おすすめポイント
・幅400mmのコンパクトサイズ
・入出金ガイドランプで釣銭の取り忘れ防止
・紙幣長手挿入方式を採用
グローリー380は、前述のグローリー300と基本的な操作は同じですが、よりお客様の使いやすさを重視した設計になっています。
入出金ガイドランプ付きで、紙幣・硬貨の入出金部分がわかりやすくなり、釣銭の取り忘れ防止に繋がります。
駅の券売機や自動販売機などで馴染みのある、「紙幣長手挿入方式」を採用。利用者は、操作に迷うことなくスムーズな入金が可能です。
また、万が一取引中にエラーが発生した場合は、自動でエラーを解除してくれるので、店舗スタッフの保守管理が容易になります。
6位 VITESE(ヴィッテス)
![VITESE(ヴィッテス)](https://assets.st-note.com/img/1706592850531-Y7QuVMMqdp.png?width=1200)
価格(税込)
導入価格総額※参考:1,000,000円~1,500,000円
自動釣銭機本体価格:270,000円~1,188,000円
ランニングコスト※保守費用:10~20万円/年
おすすめポイント
・レジを知り尽くしたプロが開発
・業界初の電磁ロック機能を搭載
・LEDで操作を誘導してくれる
VITESE(ヴィッテス)は、レジを知り尽くす東芝テックが開発した自動釣銭機です。お会計時の紙幣は、落とすだけで自動的に取り込む新構造になっており、ストレスなくお会計が完了します。
業界初の電磁ロック機能を搭載し、万一のトラブル時にもキーレスの運用が可能です。キーを使用せずにユニット開閉ができるため、時間のロスを防ぎます。
また、入出金口にLEDを搭載することで、機械操作に慣れていない方でも迷うことなく操作ができます。
購入以外の方法で自動釣銭機を導入した場合の費用は?
購入以外以外の以下の方法で自動釣銭機を導入した場合の費用を解説していきます。
レンタル
リース
サブスク
一つずつ見ていきましょう。
自動釣銭機をレンタルした場合の価格は?
レンタルは、レンタル会社が所有する自動釣銭機から選択して借ります。
リースとサブスクとの違いは、「比較的短期で貸借する」という点です。また、リースは基本的に中途解約ができませんが、レンタルは中途解約することができます。
ただしリースよりも割高になるので、自動釣銭機のレンタルが利用される場面はイベントなど単発の貸借が多いです。
レンタル期間別で自動釣銭機を導入する場合の価格相場は、下記の表を参考にしてください。
1週間:100,000円
2週間:120,000円
3週間:140,000円
4週間:160,000円
また、自動釣銭機と一緒に使う、「POSレジ」のレンタル価格相場は、以下の通りです。
初期費用・ハードウェア費用:0円〜
月額利用料/1台あたり:12,800円〜
となっています。
レンタルは短期の導入に向いているため、長期間自動釣銭機を利用する場合は、購入やリース、サブスクがお得といえるでしょう。
自動釣銭機をリースした場合の価格は?
リースは、リース会社から長期間、自動釣銭機を借りることを指します。長期間利用する方法としては、最も安く導入できる方法です。
自動釣銭機のリース相場は、月額20,000円〜30,000円の60回契約が一般的です。
レンタルよりも月額費用を抑えることができ、一括購入と比べて初期費用が少額になるのがメリットといえるでしょう。
しかし、リースは途中解約することができません。契約途中で解約した場合、違約金が発生する点には注意が必要です。
自動釣銭機をサブスクで導入した場合の価格は?
サブスクは、自動釣銭機を一定期間利用する契約で、定額制もしくは従量制で料金を支払う仕組みのことです。
レンタルやリースとの違いは、一定額で長期間借りることができ、いつでも解約できます。
自動釣銭機をサブスクで導入した場合の価格相場は、月額25,000円〜30,000円です。費用の内訳には、保守費用やPOSレジ利用料なども含まれているため、非常におすすめの方法になります。
中でも、スマレジが提供するサブスクは、下記すべてがセットになっていて、月額24,970円から利用可能です。
バーコードスキャナー
レシートプリンター
カスタマーディスプレイ
自動釣銭機
自動釣銭機のサブスクを検討している方は、特におすすめのサービスといえるでしょう。
自動釣銭機導入時に活用できる補助金
自動釣銭機の高額な導入費用を抑えるために、安い機種を選択するのはおすすめしません。経済産業省や地方自治体、厚生労働省が公募する、補助金や助成金をうまく活用することで、導入ハードルを下げられます。
自動釣銭機を導入する際に活用できる補助金・助成金は下記の通りです。
自動釣銭機導入時に活用できる補助金
IT導入補助金
働き方改革推進支援助成金
医療機関・薬局における感染対策補助金
事業再構築助成金
ものづくり補助金
例えば、ものづくり補助金の場合、補助上限額は最大で3,000万円、補助率は最大で2/3が受けられます。
ただし、さまざまな枠や従業員数によって、補助金額や補助率は大きく変わります。
また、これらの補助金・助成金は必ず支給されるわけではなく、細かな条件があるため、公式ホームページを参考にしてください。
自動釣銭機導入に使える補助金について詳しくは下記の記事で解説しています。
補助金については下記の記事をご覧ください。
自動釣銭機導入のメリットや費用対効果は?
自動釣銭機の導入によって、以下のようなさまざまなメリットが得られます。
労働力の節約と効率性の向上
会計ミスの削減
セキュリティの向上
それぞれ紹介していきます。
①労働力の節約と効率性の向上
自動釣銭機は、会計処理の時間を大幅に改善し、スタッフの労働負担を軽減します。
そのため、スタッフは重要なタスク、例えば商品の補充や顧客サービスに専念できるのが大きなメリットです。
また、自動釣銭機は高速で正確な釣銭計算が可能なため、レジでの待ち時間を短縮し、店舗全体の効率性を向上させます。
②会計ミスの削減
自動釣銭機は、手動で会計計算を行う従来の方法と比べて、誤差を大幅に削減します。
これは、ヒューマンエラーによる金銭の損失を防ぐだけでなく、顧客との間に生じる金銭に関するトラブルを減らすことにもつながるでしょう。
また、精算時の時間を短縮し、終日の業務効率を向上させることが可能です。
これまで時間が掛かっていたレジ締め作業による残業代をカットすることができるため、余計な経費を削減することができます。
③セキュリティの向上
自動釣銭機は、レジ内の現金を安全に保管する役割も果たします。不正な取引や盗難のリスクを下げられるのは大きなメリットです。
また、本来あってはならないことですが、スタッフ内での不正についてもセキュリティを強化することができます。
外部と内部の両方でセキュリティを充実させられるため、より安全な経営を実現することが可能です。
自動釣銭機導入のデメリットは?
上記では自動釣銭機のメリットをご紹介しましたが、実際には以下のようなデメリットも存在しています。
初期導入コスト
顧客とのコミュニケーションが減少する
定期的なメンテナンスが必要
導入前に、以下のようなデメリットも押さえておくようにしましょう。
①初期導入コスト
自動釣銭機の導入には高額な初期投資が必要です。
購入費用だけでなく、設置場所の設計や改修、スタッフの研修などにも費用が発生します。
さらに、定期的なメンテナンスや故障時の修理にも費用がかかります。これらのコストは、特に小規模な事業者にとっては負担となる可能性があるでしょう。
②顧客とのコミュニケーションが減少する
自動釣銭機が普及すると、店員と顧客の直接的なコミュニケーションが減少する傾向にあります。
これは、特にサービスが売りのお店にとっては大きなデメリットになるでしょう。
例えば、個人店舗の飲食店などでは、スタッフとの会話目当てで来客している顧客も多いです。
そうした店舗で顧客とのやり取りが少なくなると、顧客のニーズを察知する機会が減り、顧客満足度やリピート率を維持することが難しくなる可能性があります。
③定期的なメンテナンスが必要
自動釣銭機は高度な技術を使っていますが、それ故に故障やトラブルが発生するリスクもあります。
例えば、電源トラブルやソフトウェアのエラーなど、多様な問題が発生する可能性があるでしょう。
こうした故障が頻発すると、業務に支障をきたすだけでなく、会計に時間が掛かることで、顧客の満足度を落としてしまうかもしれません。
そのため、自動釣銭機を使えない時でも、従来の手計算で対応できるような体制作りが必要になります。
自動釣銭機導入時の注意点
上記のようなデメリットがあることを踏まえた上で、これから自動釣銭機を導入する場合には、以下のことに注意するようにしましょう。
機器の選定と設置場所
スタッフの研修
故障対策と定期的なメンテナンス
それぞれ解説していきます。
機器の選定と設置場所
自動釣銭機を導入する際は、機器の選定と設置場所の確認が重要です。
機器選定では、操作性、耐久性、メンテナンスのしやすさなどを考慮する必要があります。
また、設置場所は業務フローを妨げないよう、また顧客が利用しやすい位置に配慮することが重要です。機器の導入前に十分な調査と計画を行いましょう。
スタッフの研修
自動釣銭機の導入はスタッフの業務を大きく変える可能性があります。
新しいシステムに対応するための研修を十分に行うことが重要です。
また、研修だけでなく、実際に機器を使ってみる実践的なトレーニングも必要となります。
このプロセスを怠ると、業務効率化のための導入が逆に業務の停滞を招く可能性があるでしょう。
研修については、導入時にメーカーが行ってくれるケースも多いです。そのため、事前にこうしたサポート体制をしっかりとチェックしておくようにしましょう。
故障対策と定期的なメンテナンス
自動釣銭機は電子機器なので、故障の可能性が常に存在しています。
機器の故障が業務に影響を及ぼさないように、故障時の対策を事前に準備することが重要です。
また、定期的なメンテナンスを行い、予防措置を講じることで、故障のリスクを最小限に抑えることができます。
導入前に知っておきたい自動釣銭機の基礎知識
ここからは、自動釣銭機導入をスムーズに進めるために知っておきたい自動釣銭機の基礎知識を解説していきます。
そもそも自動釣銭機とは?
自動釣銭機とは、POSシステムと連動して現金の入金、お釣りの自動計算・出勤を行うことができるレジの周辺機器です。
従来のキャッシュドロアに比べて以下のような様々な機能を搭載しています。
お釣りの自動計算・出金
自動釣銭機内の現金在高自動計算・表示
レジ締め時に翌日分の釣銭を残しておくことが可能(残置運用)
自動釣銭機内の現金は開閉可能なスタッフ以外確認不可
自動釣銭機をうまく活用するために知っておきたい運用方法・使い方
自動釣銭機の運用方法は、大まかに分けると入金優先運用と釣銭優先運用の2種類に分けることができます。
それぞれの使い方を解説していきます。
入金優先運用とは?
入金優先運用とは、以下の図の通りお客さんから代金を受けとったらすぐに自動釣銭機内に入金する運用方法です。入金後お釣りが自動で出てきます。
■メリット
・会計途中の預り金投入を省くため、釣銭を素早く渡せる
・会計処理がスピードアップでき、レジの回転率が高まる
・釣銭補充がいつでも可能
■デメリット
・預り金の入力ミスが生じる可能性がある
・現金の数え間違いリスクが高まる
・違算が生じた際に原因を突き止めにくい
釣銭優先運用とは?
釣銭優先運用では、お客さんからお金を受け取った後ですぐに自動釣銭機にいれず、まずは預かり金額を入力します。するとお釣りが自動的に出金されるので、出金されたお釣りを渡した後に、預り金を自動釣銭機に入金します。
■メリット
・預り金・釣銭の整合性が高まるため、違算が生じにくい
・レジ締め業務が軽減できる
・顧客とスタッフの間で現金をやり取りする事がなく衛生的な運用が可能
■デメリット
・釣銭優先運用に比べて会計処理の速度が落ちる
・入金時にエラーが生じたら、対応する手間が増える
・セルフレジにした場合、操作が分からない顧客にレクチャーが必要
セルフレジやセミセルフレジも自動釣銭機によって実現可能
急速に導入が進んでいるセルフレジやセミセルフレジも自動釣銭機の導入によって実現可能です。
お使いのPOSレジに自動釣銭機を連携させて周辺機器を取りそろえることで、簡単に導入することができます。※
また、セルフレジとして販売されている多くの製品にも自動釣銭機が内部に搭載されているものがほとんどです。
※自動釣銭機連携可能なPOSレジのみ
セルフレジ(フルセルフレジ)とセミセルフレジについて簡単に紹介します。
セルフレジ(フルセルフレジ)とは?
セルフレジ(フルセルフレジ)とは、お客さんが商品の読み取りから、精算まですべて自分で行うタイプのセルフレジです。人件費削減効果や業務効率化効果が高く、近年スーパーやコンビニを中心に急速に導入が進みました。
セミセルフレジとは?
セミセルフレジとは、商品の読み取りはレジスタッフが行い、精算はお客さん自身で行うタイプのセルフレジです。フルセルフレジと比べて、レジスタッフが完全にいなくなるわけではありませんが、商品の読み取りはスタッフが行うのでスピードが速い、トラブルが少ないといったメリットがあります。
導入のしやすさから、フルセルフレジ以上のスピードで導入が進みました。
自動釣銭機の価格や導入に関するQ&A
最後に、自動釣銭機の価格や導入に関して、よくある質問に答えていきます。
自動釣銭機の導入価格内訳について教えてください。
メーカーによって異なりますが、本体価格+連携手数料+設置費用+初期設定手数料が一般的です。
価格面以外の自動釣銭機の選び方を教えてください。
以下のポイントで選ぶのがおすすめです。
フルセルフレジやセミセルフレジなどの運用方法で選ぶ
自動釣銭機と連携可能なPOSレジシステムから選ぶ
自動釣銭機のサイズで選ぶ
(縦置きタイプ、貨幣部と紙幣部が分離しているタイプなど)
自動釣銭機導入のメリット・デメリットをおしえてください。
自動釣銭機導入のメリットは下記の通りです。
会計スピードが向上
会計時のミスを防止しレジ締め時間の短縮につながる
セキュリティ向上と不正防止
非接触による衛生面強化
従業員の業務負担軽減
自動釣銭機導入のデメリットは下記の通りです。
導入費用&月額費用がかかる
設置スペースの確保が必要
自動釣銭機の減価償却期間はどれくらいですか?
自動釣銭機の減価償却期間は5年です。
自動釣銭機とPOSレジの違いを教えてください。
自動釣銭機は現金の入出金を自動的に行う機械のことで、POSレジはお客様に商品を販売した際の金銭データを記録・集計するシステムを完備したレジのことです。
まとめ
自動釣銭機の価格について解説してきました。自動釣銭機の導入価格相場は、100万円〜150万円程度です。
導入には大きなコストがかかりますが、レンタルやリース、サブスクなどを利用することで、導入費用も安く抑えられます。
自動釣銭機は、従業員の業務負担軽減や衛生面の強化、会計スピードの向上などさまざまなメリットがあります。
自社にとって最善の方法で自動釣銭機を導入し、経営改善に役立ててみてはいかがでしょうか。