暑くなっても、きこりだぁ~
きこりの会の他のメンバーはともかく、僕がやっているのはボランタリーで月2回、しかも1回2時間だけのきこりの真似事に過ぎませんが、それでも気温が上がってきた今月の下草刈りの急斜面での作業は結構きつかったです。
エアコンの効いた部屋で長年仕事をしてきた身にはいいフィットネス(?) になり、木々の緑の中で働く事は大変楽しいですが、きこりに限らず外の仕事をする方々はこれから大変だろうと実感します。
ちょっと硬い話になりますが、僕の本業と関連する話をさせてもらえば、植林は今、気候変動の関連で世界的に注目されています。カーボンニュートラルと言うのはCO2排出を完全に止めるという事ではなく、排出した分を他の手段で相殺してネットで”0”にすると言う意味で、“他の手段”の一つとして植林があります。
林業は下草刈り、間伐を始めとしたメンテナンスが必須で、国産木材の需要が減り、林業が衰退していと言われる中で、材木ではなく、炭素排出権(炭素市場)を売るサイクルがうまく働けば、雇用の確保になるかもしれません。
ただ、日本の場合、森林はほとんどが傾斜のある山にあり、機械化が困難で、労働の厳しさからすると、エアコンが当たり前で育った若者には魅力的な仕事とは思えない可能性は高いですが。
しかし、先日noteで女性の木こりをされている方の記事を大変興味深く読みましたが、その時の記事には気候変動ときこりの仕事との関係が全く触れられていませんでした。しかし、植林、この場合は材木を生産するのではなく、植えるだけでも、その事自体で炭素クレジットを獲得できる可能性があるように思います。今、日本の多くの企業は“SDGs”と称して環境イメージアップCMを打っていますので高く売れるかも知れません・・・
ただ、実際に植林をした事によるCO2の貯蔵、大気からの吸収を妥当な形で定量化するのは想像をはるかに超えた困難な作業で、現状のようなあいまいな基準では、環境配慮をしているように装い、ごまかす、いわゆる“グリーンウォッシング”だとして却って非難されるリスクもあるように思います。
きこりの現場の方々しか妥当性のある基準策定の提案はできないと思いますが、いかがですか?