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紅葉の森の下草刈りは自然との格闘だ
月2回の“きこりの会”の作業、9月は暑さと雨で2回とも中止でしたが、10月に入って例年より気温は高い状態が続いているものの、落ち着いてきたので作業再開です。今月は山での作業以外に、クズで編む籠(かご)を制作する教室も手伝って、初めてくず籠を編みました(別稿で紹介します)。
山での作業は多分今から5年位(?)前に、もみじの苗木を植えた林の下草刈りです。かなり大きく育ったもみじもある一方で、その後植えた苗、さらには実生(みしょう)で生えたもみじ、と色々な段階の混ざった林で、下草刈りをしました。
下草刈りとは言っても道端に生えている草とは大違いで、斜面がきつい上に、灌木や笹、果ては触ると大変痛い山椒などが混ざっているので結構大変な作業になります。今の季節は萩の実や、その他の服にくっつく、俗称“くっつきむし”も色々な種類が多くて終わってからの取る作業も大変です。
さらに気を付けなければならないのは蜂で、その中でもスズメバチは怖いので細心の注意が必要です。このような作業は半そで、半ズボンはNGです。昨年は慣れてなかったため、暑い時期に一度Tシャツで作業をしたら、終わってから腕や手に細かい傷がいっぱいでヒリヒリしてさんざんでした。
ただ、スギや広葉樹の木々も混在し、成長したもみじも大きくなり今では樹木の間隔が狭くなり、もみじが枝を横に張れず、樹高が高くなりすぎています。これはより自然に近い森だとも言えるのですがせっかくのもみじの見栄えがもう一つです。そのため今後、少しづつ間伐を始めています。ただ、伐採だけであればプロのメンバーがチェーンソーで比較的簡単にできるのですが、大木の後処理が必要でこれは、プロでも時間と手間がかかります。
作業は中々はかどりませんが、そろそろ一部のもみじの葉が色づいてきています。多分、残暑が続いたあと、急激に温度が下がったためではないかとの話です。
また、昨年は森のどんぐりが不作だったのですが、今年は道まで大量のどんぐりが転がっています。この地域では心配ないのですが「どんぐりをエサにしている熊が人家の近くに降りてきた」、と言う話が昨年以降ありました。今年は森の動物の食料はどうなんでしょうか?
下草刈りは大変な作業ですが、色々変化があって僕にとっては大変楽しいです。植物の“名前”は憶えられませんが、おなじみの草や灌木が僕の記憶の中では増えてます。
今回悲しい&嬉しい事がありました。下草刈りは間をおいて2日でやりましたが、最初の日にうっかり鎌を地面に置いて作業をしたら下草に隠れ、どこに置いたか分からなくなってしまいました。「無くした」、とあきらめていたのですが、2回目に念のため探したら、刈り取った下草が乾燥して見易くなり、何とか見つける事ができました。メンバーの人に聞いたら山では道具を地面に置くことは決してしないそうです。勉強になりました。