前提条件の盲点

ここまで何回かに分けてペダリングのことに触れてきた。しかしそこには大きな落とし穴がある。前提条件
の落とし穴だ。

例えば誰でも乗るであろうママチャリを乗るときにはサドルの高さとかペダリングがどうのこうの言う人はいないと思う。しかし日本はママチャリ文化が根強いのだ。町中を走るママチャリやクロスバイクなどフラペの人のペダリングを観察してみればいい。見てみると意外に無頓着に踏んでおり、ロードバイクのように母指球をペダル軸に乗せて踏んでいる人はほぼ皆無だ。

皆、土踏まずとか母指球よりはかなり土踏まず寄りでペダリングをしている。実際これが楽だからだ。股関節の回転運動と関節トルクを伝える膝、足首のパワーをストレートに伝えるにはかかとに近いほうが踏めることは明らかである。つまり日本人はつま先で踏む行為に弱いとも言える。これは力の出方そのものにも関係ある話。
例えば刃物。日本は引きながら切るのに対して西洋は押して切る。外国人は押す力は強いが引張力はあまり強くない、逆に日本人は押す力は弱いが引っ張る力は強い。くだらないYouTuberはそこら辺に転がってる人の言葉を切り貼りしてその気になっている輩が多すぎる。運動力学の話くらいしろよと思う。

というわけでまとめると前半はクリート位置とQファクターの話。ロードバイクを始めるにあたっていきなりネットで検索したりYouTube観たり、本を買ったりするのはなぜ?自転車なんてママチャリと同じなんだから乗りやすいように乗っていればよいのだ。

ママチャリとロードバイクの違い、それは唯ポジションである。ママチャリはどんなに深く背中を曲げても地面と並行にはならないし、サドルを限界まで上げてもハンドルは高いので体重が乗るポジションにはならない。この市制の問題だけでペダルを回すこと自体は同じなのでママチャリで坂を登るときに足のどこでフラペを踏んでいるのか確認してみてほしい。脛の骨はつま先についていない。踵に付いている。踵からL字に脛の骨があり、膝はロボットのように脛と大腿骨は中心で交わっているそして股関節に繋がるのである。

スポーツバイオメカニクスを調べると股関節の動きは野球の投手の動きの研究などが出てくる。股関節可の回転から生み出される関節パワーが大腿骨を押し下げて脛へと伝わる。それが足首を通して足に伝わる。つまり答えである。
クリート位置は可能な限り後ろへ付ける。Qファクターは広め。狭くすると上死点で膝が開いてしまう。以上。

きょうはここまで!最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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