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「映画音楽のように美しい」音楽を聴きたい【前編】 ✩ エンニオ・モリコーネ ✩
しばらく本や山の話ばかりが続いたので、このあたりで音楽の話題でも。
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世の中が殺伐としているからなのか自分が空っぽになっているせいなのか、無性に「映画音楽のように美しい」音楽が聴きたい。
たとえば
『ワンス・アポン・ア・タイム イン・ザ・ウェスト』
このテーマ音楽をサウンドトラックではなく、ベルギーの歌手シュテフィ・ヴェルトリエストが透き通るように美しいスキャットでカヴァーしている。
“ Once Upon A Time In The West ” (Ennio Morricone) - Steffi Vertriest
(3分18秒)
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「映画音楽のように美しい」といったが、エンニオ・モリコーネは紛れもなく映画音楽の作曲家である。
ただ、若い頃に徹底的にクラシックや現代音楽の基礎教育を受けているので、彼の作品にはクラシック音楽の良質で深い味わいをもつ曲か多い。
エンニオ・モリコーネやニーノ・ロータがいなければ、果たしてイタリア映画が今のような輝きを放っていただろうか?
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サウンドトラック以外にも様々にアレンジされたりカヴァーされているが、それ自体が独自の作品として鑑賞に堪えるものばかりだ。
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もう一曲
ご存知『ニュー・シネマ・パラダイス』より愛のテーマ
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これを村治佳織・奏一の姉弟が二台のギター用にアレンジして演奏している。(6分46秒)
心が優しく包みこまれるような珠玉の作品で、何度でも繰り返して聴きたくなる。
※ ヘッダーの画像は映画『ニュー・シネマ・パラダイス』の一場面より
「映画音楽のように美しい」音楽となればラフマニノフも取り上げなければならないだろう。
次回は6月19日(水曜日)に更新