今の「人権至上主義」は社会を荒らしているのではないか？

人権、平等、と言い始めてから、世の中の人権、平等の問題は深刻化し、数も増えています。これは、人権、平等運動が、何も役に立っていないどころか、社会を荒らしていることを意味しています。この日本社会の有り様を見れば、すぐにわかることですね。

でも人権、平等運動をしている人は、こう言います。「問題を掘り起こしているのだ。問題が増えたのではなく、見える化してきただけだ。こんなに深刻なのだ。泣き寝入りがなくなっただけでも成果なのだ」。
しかし、それをいうなら、掘り起こした問題は、解決されずないまま増えていくだけなのです。総じて、どの人権、平等運動も問題は深刻化し、その裏で、人権、平等を主張した人たちの権利は拡大しています。問題は広がり、深刻度を増しているのに成果は上がっているとは、これは一体どういうことなのか？　この人権、平等運動は、誰の成果のためにやっているのか？　誰も正しい説明を受けたことはないはずです。
でも、これをいうと、「それだけ解決が難しい問題だ。」というわけですが、長い年月をかけて、そこまでしてダメなら、そもそもの問題提起が間違っているのではないかと考えることも必要です。私たちは、騙されているのかもしれません。
そうです。人権、平等運動は、何か間違っているのではないか？　
これこそ、私たちの社会を考える上で重要な視点のうち、中核をなすものの一つです。
初期の段階では、人権、平等は、自由を成し遂げることのように思ってきたのですが、現在の人権、平等運動は、善良なる主権者である私たちの自由を奪っています。やればやるほど問題は広がり、深刻さを増しているというその運動に多額の税金が投入され、法制化された上に、私たちの自由が大きく制限されていく。税金を投入するというだけで、私たち一人一人の稼ぎが持っていかれているのです。つまり、人権、平等運動の結果、私たちに何が返ってきたか？　それは、増税と自由の制限だったのです。
そうですね、人権、平等運動は、私たちに刃を向ける運動だったのですね。

前にも書きましたが、元々日本は多様性の国。個人の尊厳を認めた国です。欧米の人権とは元々の成り立ちも意味も違います。
戦後の日本人が無宗教を名乗って経済活動をしている間に、日本人の思想の中にいろんな価値観が流入してきました。かつて戦国時代にスペイン王が、布教と世界侵略を目論んでいたように、裏で糸を引く勢力があると考えることができるのかもしれません。
だからこそ、まず私たちは日本の、日本だけの思想を築かなければなりません。どこの国でも自分の国だけの価値を持っています。「国連至上主義」などと言っているのは世界で日本だけです。これは愚かなことです。
かつて明治維新の時に「和魂洋才」と言ったのは一つの思想でした。西洋文明に追いつき追い越せと言いながら、決して自分を見失わない。そういう決意を見るような言葉が、今の日本にはありません。まだ戦後の敗戦国のまま、奴隷的思考に囚われているのかもしれません。

私たちは、思想的、精神的に自立する必要があります。欧米から移入された人権、平等運動の欺瞞をあばき、日本的に正しい人権、平等を特定し、守る必要があります。

王権に対する人権は重要です。この人権のために多くの血が流されました。もう一度血を流す代わりに、手離さないことが重要です。
しかし、王権の全部がダメではなかったにもかかわらず王権を否定したのは、暴君が生まれるからですが、人権の全部がダメではないにもかかわらず人権（の一部）を否定しなければならないのは、まるで暴君のような人権が発生してしまったからです。自分のために他人の人権を制限してしまうことをよしとする人権は、すでに人権ではありません。しかし、今、世界に蔓延しているのは、この欺瞞としか言いようがない人権なのです。
私たちは、意見を言わなければなりません。自由な意見を破壊しようとする勢力から身を守りつつ、戦わなければならないのです。
日本は、長い時間をかけて、思想的に、精神的に解体されようとしています。あってはならないことが進められています。まだ実体は見えませんが、そこにある黒い影を暴くとともに、「私たちの日本」を明確に発見しなければなりません。
私たちには思想が必要です。日本のルーツとアイデンティティを守り、新たに国家国民の発展を図る思想です。

思想研究家として、日本を大事にする政権を樹立し、正しい政策を実行し、日本たるべき日本を現実化するために、一緒に歩む人を求めています。
保守系自由主義の考えの皆さん、団結しませんか？