朝起きたら女の子になっていた件
「う〜ん。眠いなぁ」僕の名前は星宮叶汰。毎朝眠たそうに起きる神奈川県横浜市在住の中学3年生だ。
「なんかだるいな」
「やぁ、おはよう」
「姉さん!」ぼんやりしていると部屋に佳奈子姉さんが入ってきた。
「いきなり入って来ないでよ!」なぜか僕を見てニヤついている姉さん。
「かなた、さてはまだ鏡を見ていないな?」
「そうだけど?なに?」
「ムフフ、まずは鏡を見てみたまえ!」
「分かったよ」姉に言われるがまま鏡を見る僕。
「なにこれ!?どういうこと?」なんと昨日まで男だったはずの僕が女の子になっていたのだ。
「そんなに大きい声を出すんじゃない」
「ごめんなさい、、」1度話を止めて深呼吸する。
「なんで僕は女の子になってるの?」
「気になるか?」
「当たり前だよ!」
「それはな!私の最愛たる弟であるお前が実験体に選ばれたからなのだ!」
「実験体?」
「そうじゃ!私の所属しているラボでな、それぞれが好きなことに注目して研究していたのじゃが、わしはお前が女の子になったらどんな生活を送るのかに興味があってな。ぜひ、研究してみたいと思ったのじゃ」
「つまり、僕はこれから女子として生活するってこと?」
「そういうことじゃな」
「いきなり、そんなこと言われても」戸惑っている僕に姉は大丈夫だと言ってくれた。
「かなには来月からこの学校に通ってもらいたい」
「姉さん、ボケたの?」
「なんじゃと?」
「僕の名前はカナじゃなくてカナタだよ」
「名前か、今日からカナと名乗るのじゃ」
「いきなりそんなこと言われても」
「大丈夫。すぐ慣れるのだ!」
「これから学校はどうすればいいの?」
「安心せい、既に準備は万全じゃからのぉ」
「それなら良かったけど」こうして僕は突然女の子として学校に通うことになったのである。