大岡心桜

可愛らしいアイコンだけど男だよ🌸

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6話 嵐の前の静けさ

「おはよう!かな」朝登校するとみうに挨拶されたのでこちらも挨拶をする。 「おはよう。みう、昨日は一緒に帰ってくれてありがとう」 「それは、こっちのセリフだよ」みうと話をしていると周りから「最近あの2人、仲良いよな?」「そうかしら?」「いつも通りだろ」など私とみうに関する噂が広がっていた。 「なんか騒がしいね」そう言うとみうは申し訳なさそうな顔をして私から視線を逸らした。 「そうかな?」 「みうが気にならないんならいいんだけどさ」「迷惑かけてごめんね」そう話しているとあかりが私

    • 5話 運動と恋の予感

      6月27日放課後。 私たちは水泳の練習をしていた。 「水泳って難しいけど楽しいわね」 「そうよね」放課後の水泳教室はしばらく続き1ヶ月がたった頃、体育祭が近づいてきた。 「えぇ、体育祭が近づいてきた。来週から準備や集まりの時間が増えるため、午後は体育祭の準備期間に充てることになる。そのつもりでいてくれ」 「はい!」教室のあちこちから体育祭は楽しみだという声が聞こえてくる。 「明日の昼休みに団を決めるくじ引きを行うので休むんじゃないぞ!」そう先生が言うとクラスメイトは大きな声で

      • 4話 弁当と水泳

        「この前はありがとう」学校に行くと土曜日一緒に遊んだ子からお礼を言われた。 「こちらこそありがとう。みう!楽しかったよ」 「名前、覚えてくれたんだね」 「もちろん!」みうと楽しそうに話ていると他のクラスメイトからも話しかけられる。 「私のことも名前で呼んで!」「俺のことも名前で呼んでくれ!」などクラスメイトから名前で呼んで欲しいとの要望が多くなってきたため早く名前を覚えようと思った。 「静かにしろ!」名前の呼びあいで騒いでいると担任の先生が来て静かにするように注意される。 「

        • 3話 友達と遊び

          「ここがドンクですか」週末、私はクラスの友達とドンクというデパートに遊びに来ていた。 「そうよ!かな」 「いつの間にか名前呼びになってたんですね」 「同級生なのに苗字で呼ぶのは堅苦しいじゃないの」 「まぁ、それも一理ありますが」 「私のことはみほでいいから」 「みほね」 「なんだよ!名前で呼びあって!」みほと名前で呼びあっていると他のクラスの子も名前で呼んで欲しいと言ってきた。 「分かったわ!名前で呼ぶから名前を教えて!」 「あれ?まだ名前教えてなかったっけ?」 「えぇ、あい

          2話 女子としての初登校

          「皆さん!今日からこのクラスに転校生が来ることになりました!」ある学校の教室で担任教室が生徒たちに向けて話をしている。 「へぇ、こんな時期に転校生か」「可愛い子かな」「いや!イケメンでしょ」「案外、ガリ勉タイプのムッツリ君かもよ?」先生の話に騒がしくなるクラスメイトたち。 「静かにしなさい!」先生が大声でそういうと「誰なんですか?」と1人の生徒が質問した。 「少し待っててくれ」そういうと扉を叩く音がした。 「おぉ、来たな。入れ!」 「失礼します」 「可愛いな」「あぁ、可愛い」

          2話 女子としての初登校

          朝起きたら女の子になっていた件

          「う〜ん。眠いなぁ」僕の名前は星宮叶汰。毎朝眠たそうに起きる神奈川県横浜市在住の中学3年生だ。 「なんかだるいな」 「やぁ、おはよう」 「姉さん!」ぼんやりしていると部屋に佳奈子姉さんが入ってきた。 「いきなり入って来ないでよ!」なぜか僕を見てニヤついている姉さん。 「かなた、さてはまだ鏡を見ていないな?」 「そうだけど?なに?」 「ムフフ、まずは鏡を見てみたまえ!」 「分かったよ」姉に言われるがまま鏡を見る僕。 「なにこれ!?どういうこと?」なんと昨日まで男だったはずの僕が

          朝起きたら女の子になっていた件

          56話 文化祭1日目②

          学校へ来た僕ともみじは急いで教室へ向かった。 「遅かったな!お前ら」僕達のことを待っていたクラスメイトたち。 「ごめん!準備に時間かかった」 「そっか!早く最終確認済ませるぞ!」 「おう!」 「時間あんま無いし、早く終わらせようぜ」 「ごめん!9時から、生徒会行かなきゃだから」 「そういえば相澤、、、いや、ともき!お前、生徒会だったな!」知らなかったかのように上村くんは言った。  「うん!そうだよ」 「なら、頑張って来い!準備は俺たちで頑張るから」 「うん!ありがとう!任せた

          56話 文化祭1日目②

          55話 文化祭1日目①

          1週間はあっという間に過ぎ去り、文化祭当日の朝がやって来た。僕はもみじが来る前に転移魔法で領主様の家を訪れることにした。理由は魔法が使えるようになったのに女の子にならないことだ。僕は屋敷の前に転移するとそこには使用人らしき人の姿があった。 「あなた様は、アイザワ様ですか?」 「はい!僕がアイザワです!領主様に会いたいのですが」 「かしこまりました。少々お待ちください」10分程待っていると懐かしい顔が出てきた。 「久しぶりね。アイザワ殿」 「久しぶりですね。領主様」 「それで、

          55話 文化祭1日目①

          54話 束の間の休息

          「おつかれ!もみじ」 「ともき!おつかれ」 「帰ろっか!」僕ともみじは今日、一緒に帰る約束をしていた。 「うん!」明るく返事をするもみじ。 「相澤くんに椎名さんじゃない!どうしたの?」 「尾子先生こそ、どうされたんですか?」 「聞いたわよ!相澤くん。今日の校内見学の時、迷ってた子を助けたんですって?」 「そうですね」 「やるじゃない!だいたいの人は関わりたくないと思って見過ごしたりするのに」 「困っていそうだったので助けただけですよ」 「そうね。偉いわ」 「それで、何か他に用

          54話 束の間の休息

          53話 学校見学

          「皆さん、おはようございます!」教師が教室に来る前に席に着いていて欲しいと思う狭山。 「おはようございます!先生」 「ホームルームを始めます!日直、号令!」 「起立!例!おはようございます」日直の生徒が元気良く号令を掛ける。 「おはよう。それでは連絡を始めます。本日は午後から暁中学の生徒が見学に来ます。廊下ですれ違ったら挨拶するように」 「は〜い!」時間はあっという間に過ぎてお昼休みになり、売店に向かう途中で僕は2人の少女と出会った。 「君たち、何か困ってるの?」もしかしたら

          53話 学校見学

          52話 信じていたもの

          「統一神様、お客様がお見えでございます」 「お!誰が来たんじゃ?」 「アイザワ様という方です」 「通せ!」 「かしこまりました」 「どうぞ!お入りください」メイドの指示に従った僕は統一神アルラの部屋へ行った。 「おぉ!待っておった、、てか、お主誰じゃ?」 「僕だよ!アイザワだよ」 「本当にともきかえ?」 「そうだよ。訳あって今は性別が反転してるんだ」 「そうじゃったか」 「それで、統一神様に聞きたいことがあって来たんだけど、どうすれば元に戻るかな?」 「そんなのは簡単じゃよ」

          52話 信じていたもの

          51話 性別反転

          翌朝、目が覚めると男に戻っていた。 「どうなってるんだよ僕の身体」昨日寝る前までは確かに女体だったのに朝起きてからは元の体に戻っている。 「こりゃ、領主様に聞かないとな」そういう訳で僕は領主様のところへ向かった。 「あの、ニーナ!領主様に会いたいんだけどいいかな?」 「どのようなご用件でしょう?」 「僕の身体のことです」 「分かりました。ちょうど領主様がギルドにいらしているのでこのままギルマスの部屋に進んでください」 「分かりました」ニーナの指示に従いギルマスの部屋に来た僕。

          51話 性別反転

          50話 久々の日常

          「ともき!おはよう。久しぶりだな」 「久しぶり!れん」 「なぁ、異世界言ってたんだろ?何か分かったか?」 「あぁ、少しはね」僕はれんに異世界で起きたことを話した。 「なるほど、飛んでた人間ってのは魔族か竜族か精霊ってことか?」 「そういうことだと思う」れんと話をしていると担任の狭山先生が来た。 「相澤くん久しぶりね。1週間休んで何してたの?」 「すみません。先生」 「まったく、後で職員室に来なさい!」 「はい!」 「それじゃあ、授業を始めます」 「久しぶりだな」 「ねぇ、とも

          50話 久々の日常

          49話 いざ!ダンジョンへ

          「おい、あんた」 「なんですか?ライアンさん」宿の部屋で寝ていると宿の従業員に起こされ目が覚めた。 「あんた、今日は早くからダンジョンへ行くって言ってただろ!今、午前8時だよ!時間大丈夫かい?」 「え?」やばい、寝坊してしまった。 「ほら、言わんこっちゃない。朝食の準備出来てるから早く食べて出発しな!」 「はい!」朝食を済ませた僕はダンジョンへ向けて町を出発した。 「ここがダンジョンの入口か。町を出てから20分と行ったところだな」 「さて、遅れてるからさっさとクリアするか」こ

          49話 いざ!ダンジョンへ

          48話 領主様との対面

          「おはよう、ともき!今朝のニュース見たか?」 「おはよう、れん。今朝は寝坊してニュース見てる暇なかったんだよね!何かあったの?」れんは今朝のニュースの速報を話してくれた。 「つまり、空を飛んでる人がいたってこと?」 「人かどうかはわかんないけどそういうことだ!怖いだろ」 「確かに、怖いね」学校が終わったら異世界に行って情報収集してみるか。  「ともき、今日一緒に帰らない?」 「ごめんね。今日は大事な用事があるんだ」「私に言えないようなことなの?」 「言えるけど、場所がね」 「

          48話 領主様との対面

          概要

          僕の名前は相澤智樹。どこにでもいるような普通の男子高校生。それが僕だ。そんな僕がある日、隣のクラスにいる天使様こと椎名紅葉がクラスメイトの男子に告白されるところを目撃してしまった。誰にでも優しく思いやりがあるが、ファンに付きまとわれたりして困っている椎名さんを助けたことにより始まった僕と椎名さんの関係の行く末は?そして彼女にはどんな過去があるのか。異世界やら未来人やら新しく出来る友達との楽しい日々など椎名紅葉と出会ったことにより変わり始める僕の日常。僕が今まで知らなかった事実