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モブの俺、リアルと異世界で無双する。

    僕の名前は相澤友希。この県立零宮高校に通っている1年生だ。僕はモブだが入学して半年たったある日の放課後。ある修羅場にでくわしてしまった。それは学校の裏庭で同じクラスの男子が女子に告白するところを目撃してしまったのだ。クラスメイトの男子のことはよく知らないが、相手の女子のことはよく分かる。隣のクラスの美少女、椎名紅葉だ。
  「椎名さん、俺はあなたのことが好きです。付き合ってください」男子生徒は勇気を出して相手に告白した。
  「ごめんね。気持ちは嬉しいけどあなたとは付き合えない」相手の返事はいいものではなかった。
 「そっか、そうだよな。せめて、理由を教えてもらえないかな」
「告白してくれたことは嬉しかったけど、私はまだ恋愛できるレベルじゃないと思うんだ。この気持ちがなんなのか分からないままあなたと付き合えば楽しい時間を過ごせるのかもしれないけど好きじゃないのに君と付き合うのは申し訳ないから」
「そっか、俺のために断ってくれたんだな。ありがとう。椎名さんにも良い人が出来るように応援してるよ。だから良かったら友達から始めてくれないか」
「ありがとう。もちろんだよ」告白するのはとても勇気がいることだが、彼は振られても友達になれたから良かったと思ったはずだ。
この日はその後何も用事がなかった為、直ぐに帰宅した。
「母さん、ただいま」
「おかえり、ともき」
「お風呂湧いてるから先に入りなさい!」
「分かったー」僕はご飯を食べる前にお風呂に入ることにした。
「ともきご飯出来たわよ」
「分かった」今日は疲れてるから早めに寝よう。
「母さん、今日は早めに寝るよ」
「分かったわ。おやすみなさい」
「うん、おやすみ」こうして今日から新生活が幕を開けた。

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