【入院清話】58:父から息子へ
息子よ、昨夜はお互い本音で話せて 相談してくれて良かった
君は話してくれたね
転職したいこと、子供がもう一人欲しいこと、嫁さんの実家を譲り受けたいこと
ワタシたちに助けて欲しいときや何かあった時、近くに居て欲しいこと、話が聞けて嬉しかったよ
ワタシも本音を話そう
君のことはもう安心ているんだ
優しくて賢くて気を使わなくていい奥さんと結ばれて、子供も1歳になり、イヌも飼って、うちでくつろぐ君を観ていると
もう、大丈夫安心だ、ワタシが君にして上げられるべきことは終わったんだ
ワタシはとても幸せで満足の一生だったよ
確かに孫の姫様は超かわいい
でも、それは君のステージであり、ワタシは姫様とあそび、なだめてる君の成長を喜んでいるのだよ だから、君にはショックだったかもしれないが、姫様はワタシの生きがいではないのだよ
君のステージとワタシのステージは違う
ワタシはもう役目を終えていて、明日の朝目が覚めなくても悔いはないのだ 62歳ではちょっと早いかなぁ
そして、葬式など世間体を気にしないで欲しい、ワタシは天国も地獄も信じていない火葬されれば、墓もいらない、あとは君に任せるとしよう
関西から関東へUターンすること考えてみる でも、あと3年待って欲しい
現実問題、65歳までローンが残っているのでそれを完済したらワタシのステージのすべてが終わる、そしたら現実的な計画を立てようと思う
最後に、君は君の信じる道を行け
ワタシはワタシの信じる道を行く
心配してくれてありがとう