『ジュブナイル』【2000年邦画】【タイムトラベラー:テトラ】
【コメント】2024年3月29日投稿
ゴジラ-1.0で大活躍の山崎貴監督のデビュー作。はじめて観たときは、ようやく日本もハリウッドに近づいたと思いました。しかも、「E.T.」のような冒険、「インディペンデンスディ」のような異星人侵略、「ターミネーター」と逆でロボットの可愛らしさのギャップ、「ガンダム」のような大型ロボットの戦闘力、なるほどと納得する伏線回収。このようなワクワクドキドキする要素だけの作品。DVD買っても損はしません。では、また。
【作品情報】
『ジュブナイル』、2000年7月15日公開の日本映画。少年少女が活躍するSF映画、VFXが駆使された山崎貴氏の映画監督デビュー作でもある。作中の未来から来たロボットであるテトラが、その愛くるしい動作と言動から女性からも人気を得て、大きなプロモーション効果を挙げた。2000年7月イタリア・ジフォーニ映画祭子供映画部門でグランプリを受賞。ニフティ映画大賞(現・日本インターネット映画大賞)2000の日本映画部門映像効果賞を受賞した。
ストーリー
2000年の夏休み。坂本祐介、木下岬、大野秀隆、松岡俊也の四人は、キャンプ場で超高性能ロボット「テトラ」と出会う。テトラが「ユースケに会った」という言葉を発したこともあり、テトラはひとまず祐介の家に置くこととなる。テトラに乞われるまま四人は電子機器類の廃品を集め、それを材料にテトラは自分の体を改造し、二足歩行できるようになる。近所に住む天才物理学者・神崎も巻き込んで四人とテトラの夏休みは過ぎていった。だが、ある日テトラは祐介たちの前から姿を消してしまう。そのころ、地球上空には「生態系を完備した海」という注文を異星の住民から受けた宇宙の商人・ボイド人の巨大宇宙船団が飛来していた。彼らは船団から4隻の宇宙船を太平洋に降下させ、宇宙船を組み合わせて1辺6キロの巨大三角錐状構造物とした「シースナッチャー」を構築し、海の回収の準備を人知れず進めていた。
【タイムトラベラー】
テトラ(声:林原めぐみ)
祐介たちの前に現れた謎の小型ロボット。なぜか祐介や神崎のことを知っていて、現代の知識・技術を集める。小型完全自律型AIロボット。2020年、祐介によって開発されて神崎の開発したタイムマシンで2000年のキャンプ場に転送される。完成当初は完全な球体だが、2000年に着いた時から祐介たちの持ち寄る廃棄部品などで2本足歩行が可能になる。記憶デバイスは2000TBディスク。電源は水素電池で寿命は80年。2000年に転送される過程でワームホール内の強力な重力に耐え、確実に2000年へ到達できるように球形をしている。胸に「TETRA」の文字が刻印されているが、ワームホールのゼロポイントを通過する際に左右が反転して、「AЯTヨT」となっている。なお、劇中では未使用だが、足裏にはジャンプ移動用のガス噴射ノズル、マニピュレーター部には溶接機や護身用の飛距離のあるスタンガンが装備されている。ボイドスカウターのレーザー砲を盾として受け止め切るほどの堅牢さを持つが、無傷とはいかず機能停止してしまう。