『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』 【2022年アニメ映画/小説】
【感想】2024年7月19日
アマプラで視聴済。また難解な作品と出会いました。
大分市内が舞台、私の実家が大分県なので興味を持った。
作品は、両親の離婚を分岐に、父親について行った主人公の物語と母親について行った主人公の物語。劇場では同時上映。
パラレルワールドが科学として研究されている設定。パラレルワールドはアメリカドラマ「フリンジ」で覚醒しました。
人生において選択する都度別の世界に別れ、それぞれ続いていく。
この物語は、パラレルシフトが問題の発端となる。別のパラレルワールドに行ったことでヒロインが死んでしまい、魂がその場所に残されたままになってしまう。
ラストは何か感動的なのだが、何に感動しているのかわからないまま終わってしまった。
あと2回は観ないと理解出来そうにない、そこがとてもいい作品です。では、また。
【作品情報】
『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』乙野四方字氏の小説。ハヤカワ文庫JA(早川書房)より2016年6月23日に同時刊行。
『僕が愛したすべての君へ』の略称は『僕愛』、『君を愛したひとりの僕へ』の略称は『君愛』。
2022年8月10日には両作のスピンオフ作品『僕が君の名前を呼ぶから』刊行。
2022年10月7日には『僕愛』『君愛』を原作とする2作の劇場アニメ作品が同時公開。
並行世界の存在が実証された世界における、主人公の幼年期から老年期までの人生と恋模様を描いた作品。『僕愛』『君愛』『僕が君の名前を呼ぶから』の3作ではそれぞれ異なる並行世界におけるできごとが描かれており、同じ人物でも生い立ちや他の人物との関係性は異なる。
作者が大分県出身であることから大分市が舞台となっており、実在する地名や施設も登場する。
【あらすじ】
パラレルワールドの存在が明確となり、そのための学問、虚質科学がある世界で、主人公の暦は7歳のときに大きな選択をすることとなった。それは両親が離婚することとなり、どちらと共に行くかという選択だった。この選択で彼の運命は大きく変わることとなる。
君を愛したひとりの僕へ 『君愛』
父親に引き取られた日高暦は父親が勤めている「虚質科学研究所」の託児施設で、佐藤栞に出会う。初対面でトラブルこそあったが、同年代かつ似ている家庭環境もあり、すぐに仲良くなり、いつも一緒にいるのが当たり前になっていた。ある日、父から研究所に呼び出され、栞と共に暦の父と栞の母から再婚の話を聞く。
僕が愛したすべての君へ 『僕愛』
母親に引き取られた高崎暦は母の実家で祖父母とその愛犬のユノと暮らす。やがて高校生になった暦はクラスメイトの瀧川和音から声をかけられる。彼女の父親も暦の父親と同じく虚質科学研究所に勤めているらしく、彼女は腕につけているまだ実用化されていないIP端末とその数字を見せつつ、彼女は異なる並行世界から来たことを語りだした。
【主要人物】
暦(高崎 暦 / 日高 暦)
『僕愛』『君愛』における主人公。
『僕愛』にて
両親の離婚後は母親と暮らしており、名字は高崎となっている。
地元の進学校に進学した高校生時に瀧川和音と出会う。進学した九州大学を卒業後、虚質科学研究所に入所。後に結婚して夫婦となる。
『君愛』にて
両親の離婚後は虚質科学研究所研究員の父親と暮らしており、名字は日高となっている。幼少期より研究所の託児施設を利用しておりそこで佐藤栞と出会う。彼女の母親と自分の父親との再婚話によって生じた、栞を巡るある事情から高校中退。虚質科学研究所の研究員となる。
瀧川 和音
『僕愛』におけるメインヒロイン。『僕愛』『君愛』とも暦とは高校のクラスメイト。
『僕愛』にて
高校卒業後、虚質科学を学ぶため暦と同じ九州大学に進学。在学中に高崎暦に告白して交際することとなる。その後は共に虚質科学研究所に入所、大きな成果を残す。
後に結婚、息子の涼を出産する。
『君愛』にて
虚質科学研究所にて暦の後輩にして仕事上の相棒となる。
栞(佐藤 栞 / 今留 栞)
『君愛』におけるメインヒロインで、『僕が君の名前を呼ぶから』における主人公。『僕愛』には直接的には登場しない。
『君愛』にて
両親の離婚後は母親と暮らしており、名字は佐藤となっている。
研究所の託児施設で日高暦の幼馴染となるが、母親の再婚話を契機に悲劇に見舞われる。
『僕愛』にて
両親は離婚しておらず、名字は今留となっている。
佐藤 絃子
栞の母親で、虚質科学研究所の所長。大学在学中に虚質科学という学問を提唱した。卒業後は地元の大分県に虚質科学研究所を設立し所長となった。
漫画、アニメ、ライトノベルを愛好する面も持ち、理論や装置にそれらから引用した命名をすることがある。
『君愛』にて
暦の父親と親密な関係になり、暦と栞に再婚の話を行う。その後、栞を巡るある事情から再婚どころではなくなるが、独り立ちした暦から催促され、再婚に至る。
『僕愛』にて
ある時の栞の言葉をきっかけに離婚せずにいる。
暦の父
虚質科学研究所の研究員で高名な学者。生活や考えの不一致から暦の母と離婚するが、その後も良好な関係を維持している。
劇場版では"日高翔大"という名前に設定されている。
『君愛』にて
佐藤絃子と親密な関係になり、暦と栞に再婚の話を行う。
『僕愛』にて
離婚後も暦とは定期的に会ったり、誕生日プレゼントを贈ったりするなど、親としての愛情は変わらず持っている。
暦の祖父
暦の母の父親にあたり、資産家。劇場版では"高崎康人"という名前に設定されている。
『君愛』にて
父親と暮らしている暦が自宅に来た際に温かく迎え、愛犬ユノのお墓参りを共に行う。
『僕愛』にて
暦が父から貰った誕生日プレゼントを訳あって取り上げる。それに怒る暦だが、その後祖父は他界してしまう。
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